2006/01/13 - 2006/01/20
51位(同エリア152件中)
さすらいおじさんさん
- さすらいおじさんさんTOP
- 旅行記2001冊
- クチコミ3789件
- Q&A回答1件
- 5,885,239アクセス
- フォロワー170人
マルタはイタリアのシチリア島の南90キロにあり有人島であるマルタ島、コゾ島、コミノ島と2つの無人島から成り立っている。淡路島の半分ほどの面積に約40万人が住む小さな独立国だ。コゾ島には5000年前の先史時代の巨石神殿などの世界遺産があり歴史の古い国でフェニキア人、ローマ人、アラブ人などの統治の歴史を持っている。ローマ時代の紀元60年には聖パウロが遭難、漂着し3ヶ月間キリスト教の布教を行っている。836年頃から1350年頃まではアラブ人によるイスラム教信仰が中心だったが不思議なことにメディナ、ラバトなどイスラムの地名とイスラム風の街並みは残っているもののモスクなどイスラム教の遺跡を見ることはできなかった。いろんな説があるようだが、イスラム教徒がキリスト教徒に改宗したときにモスクなどを破壊したのではないかと推測されているそうだ。マルタを有名にしたのは聖ヨハネ騎士団だろう。十字軍時代の11世紀から12世紀にかけてキリスト教徒が支配するようになったエルサレムで新約聖書の著者の一人聖ヨハネを守護聖人にいただく組織が法王、パスクワーレ2世によって宗教、軍事、病人治療に奉仕する宗教団体「聖ヨハネ病院騎士団」として認可されている。貴族出身者によって構成された騎士団は1310年にエーゲ海の要衝、ロードス島を征服し勢力を拡大してゆくが1523年にトルコ帝国に制圧されクレタ島、シチリア島などを放浪、1530年に神聖ローマ帝国皇帝でスペイン王でもあったカルロスが北アフリカのイスラム勢力ににらみをきかす目的でマルタ島を本拠地とすることを承認、騎士団はマルタに移住した。その後島の要塞化を進め屈強な軍隊として活躍するが1798年にナポレオンに降伏し島を追われている。マルタ島はフランス統治領になるが1814年、ナポレオン失脚後はイギリス統治領となり、1964年に独立を果たしている。一見のどかな小島だが奥の深い歴史を持つ国だ。
マルタの初日に訪問したイムディーナは青銅時代には砦が築かれ紀元前1000年にはフェニキア人が居住、1530年には聖ヨハネ騎士団がわずか2年間で要塞化した歴史ある街。城塞、大聖堂、聖パウロ教会と洞窟、古い町並みなどを見学した。
(写真はイムディーナの大聖堂)
PR
-
船の難破でマルタに上陸した聖パウロが身を隠していたと言われる洞窟の上に建造されたイムディーナの聖パウロ教会大聖堂。
-
聖パウロ教会大聖堂の聖パウロ像。
-
聖パウロ教会大聖堂の内部。
-
聖パウロ教会大聖堂の洞窟内の聖パウロ像。
-
聖パウロ教会大聖堂の内部。
-
聖パウロ教会大聖堂の洞窟の聖パウロ像。
-
聖パウロ教会大聖堂の洞窟の壁画。
-
聖パウロ教会大聖堂の洞窟の内部。
-
イムディーナの城壁とメインゲート。
-
イムディーナの城壁の外に広がるラバトの街並み。
-
イムディーナの堀と城壁。
-
イムディーナの城壁の外に広がるラバトの街並み。
-
イムディーナの堀と城壁とメインゲートに渡る橋。
-
イムディーナの城壁の外に広がるラバトの街並み。
-
1724年に騎士団長ヴィヘーナによって建造されたバロック様式のメインゲート。
-
騎士団長ヴィヘーナ邸。バロック様式の装飾が施されている。
-
騎士団長ヴィヘーナ邸。バロック様式の装飾が施されている。
-
イムディーナのメインゲート。
-
イムディーナのメインゲート。
-
ラバトの街の民家のドア。
-
イムディーナの城壁の外に広がるラバトの街並み。
-
イムディーナの大聖堂。
-
大聖堂がある高台から見るラバトの街並み。
-
イムディーナの大聖堂の彫刻。
-
大聖堂がある高台から見るラバトの街並み。
-
イムディーナの大聖堂の大砲。
-
大聖堂がある高台から見るラバトの街並み。
-
イムディーナの大聖堂の内部。
-
大聖堂がある高台から見るラバトの街並み。
-
イムディーナの大聖堂の内部。
-
ラバト郊外にある水道橋。
-
モスタにある聖母マリア教会。
-
モスタにある聖母マリア教会の内部。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (6)
-
- まみさん 2006/01/22 17:36:55
- 詳しい歴史と詳しい写真をありがとうございます@
- さすらいおじさん、こんにちは。
マルタに行ったのは12年も前になってしまうのでだいぶ記憶が薄れたり、ごっちゃになっていますが、おじさんの旅行記を拝見しながら、自分の旅行の記憶ももう1度たどるのも楽しみにしています。
そのときの旅行ではむしろシチリアがメインだったのと、講師の紅山先生がいらしたということで、マルタについてはほとんど調べにでかけました。
ヴァレッタに泊まり、ヴァレッタを回った印象の方が多いのですが、イムディーナといわれて、おそらく古都ムディナのことであろうと推察しました。
カタカナ表記が多少違うのはよくありますし、どちらかというとアラビア起源の町の名前が多いので余計にそうではないかと思った次第です。
おじさんのイムディーナの旧市街へのメインゲートは覚えていたので、ああ、まちがいない!と確信できました。
残念ながら私たちは、ムディナはほとんど街散策で終わました。教会には入らず、聖ヨセフの日の祭りの日だったのでその行列に出会ったことと、ブログの動物シリーズでのせた、○んこ色の犬ばかり覚えています。
ムディナもあたりまえですが、こんなに見どころがあったのですね。
たった半日、散策だけとは残念でした。
その日はムディナだけではなく、ディングリの断崖へ行ったり、モスタにも行き、そしてまたヴァレッタの見学をしました。ツアーだったので効率よく回れるのはいいですが、自分で移動する努力をしなかったので、地図上のどこだったか、ごちゃごちゃです。
この関連づけさせた写真のラバト全景も、私たちも写真を撮りました。覚えがあったので、なつかしくなりました。
ありがとうございます。続きを楽しみにしています。きっと私が見ていないところ、あるいは単に忘れてしまっただけかもしれまんが、そういった写真がたくさん見られるだろうと楽しみにしています@
- さすらいおじさんさん からの返信 2006/01/22 23:40:07
- RE: 詳しい歴史と詳しい写真をありがとうございます@
- まみさん
マルタをご覧いただきありがとうございます。
シチリアをメインに回られたのですね。私はシチリアに行ったことが無く、自由行動日にシチリアに行こうかと考えましたが、中途半端になるかな、と思って、マルタをレンタカーで回りました。
イムディーナはムディナ(メディナ)とも呼ばれるイスラムもモロッ
コやチュニジアにもある街という意味のアラビア語だそうです。イスラムのモスクは見られませんでしたがイスラムの街名は残っていますね。ちなみにラバトはメディナの外(都市周辺)という意味だそうです。ツアーは勉強になります。
私もバスで連れて行ってもらったところはよほどしっかりメモしないと覚えられません。
やはり効率が悪くても迷いながら探して行ったところのほうがいつまでも覚えていますね。
マルタ、まだ続きますのでお役にたてば幸いです。
-
- seitani5766さん 2006/01/22 08:36:36
- 私も、かって、マルタ島に行きました。
- さすらいおじさん こんにちは!
私もその昔、マルタ島に行ったことがあります。平成11年11月でした。
このときは、ツアー旅行でしたが「地中海に浮かぶ世界遺産の宝庫・マルタ島」がキャッチフレーズでした。
でも、行ってみると巨石を組み合わせた世界遺産や、その他、建物を世界遺産にしたものなど、さすらいおじさんも書かれている通り、淡路島の約半分しかないところに、これだけの世界遺産があるものだなあと感心いたしました。
そのときには、日本でもそんなに世界遺産に興味がないときでしたが。
でも、マルタ島での第二次世界大戦中にはナチスドイツ軍とイギリス軍の戦いで地中海の覇権をイギリスが守りきりマルタ人も多大な損失をだしたことがあり、その博物館にも行きました。
戦後、イギリスの植民地だったものを現地人で独立させました。
まだまだ、続編があるものと思いますが、期待して待っております。
猪谷 盛一
- さすらいおじさんさん からの返信 2006/01/22 11:50:28
- RE: 私も、かって、マルタ島に行きました。
- 猪谷 盛一さん
早速マルタをごらんいただきありがとうございます。
猪谷さんもマルタに行っておられたのdすね。
マルタ人がイギリス軍とともに戦った内容を展示している戦争博物館にも私も行きました。
マルタは自然、歴史文化面以外でもイギリス統治の歴史のおかげで日本と同じ自動車が左側通行なのでレンタカーでの観光もしましたし、英語の実地訓練という面でも良かったです。
引き続き旅行記をUPしますのでご覧いただければ嬉しいです。
- seitani5766さん からの返信 2006/01/22 14:05:06
- RE: RE: 私も、かって、マルタ島に行きました。
- 続編、期待しております。
猪谷 盛一
- さすらいおじさんさん からの返信 2006/01/22 15:49:04
- RE: RE: RE: 私も、かって、マルタ島に行きました。
- 猪谷 盛一さん
>続編、期待しております。
お言葉ありがとうございます。
ここ1週間以内にイタリアのミラノを含めて8編に分けてマルタを紹介したいと思っています。お言葉、励みにさせていただきます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
さすらいおじさんさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
6
33