一味違うMyマレーシア～ｼﾞｮﾎｰﾙﾊﾞｰﾙ

2005/08/24 - 2005/08/24

ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ市内から１時間ばかり。隣国ﾏﾚｰｼｱのｼﾞｮﾎｰﾙﾊﾞｰﾙはｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙからの手ごろな訪問地である。ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙとまた違った雰囲気がある。

エリア ジョホールバル(マレーシア)

ジョホールバルへはコーズウェイを通ってシンガポールから渡った。右側にはマレー鉄道が走っているが列車は見なかった。いくつかの情報からフリーの日本人客は危ないよ、と言われツアーを利用した。何もなかったので、良かったと思う。

間もなくジョホールバル。ジョホール水道の向こうにジョホールバルの街並みが見える。

ジョホール水道のジョホールバルの東岸。最近は工業の発展が著しいところだが、やはりシンガポールにくらべたらまだまだ、という感じがした。しかし、数年後には大きく変わった街になるかもしれない。治安はしっかりして欲しいものだ。

ジョホールバルのイミグレーション。シンガポールとの経済格差のため、往来は活発である。交通量も多い。この日は入国審査にそれほど時間はかからなかったが、場合によっては１時間以上かかることもあるらしい。ガソリンの値段はシンガポールの何割かで、週末にジョホールバルへ自家用車で行く人も多いそうだ。逆にシンガポールの日当はジョホールの何割増だそうで、シンガポールで働く人も多い。

荷物を満載したトラックが次々にマレーシアに入国していた。電子系の部品だろうか。

ジョホールバル中心街の建物。

マレーシアで一番美しいモスクと言われているアブ･バカール・モスク。１８９２年の建立。このモスクの反対側にはイスラム教徒の集会所があり、メッカに向かう巡礼者の出発準備、結婚前の男女の花嫁・花婿修行もするそうだ。

マレーシアの国産車。マレーシア政府は自動車産業の育成に力を注いでいる。車検制度はないため、日本から輸入される中古車も立派に任務を果たしている。動かなくなるまで使うそうだ。

ジョホール州を治めているサルタンの宮廷。日本の皇族も宿泊したと言う。１８６６年の建立。

ジョホールバル市役所の建物。かつて、この地に進軍した旧日本陸軍の山下将軍はこの建物を司令部として使った。外壁には今でも弾痕があると言うが、近くで見れなかった。

ジョホールバルの民芸品。椰子の実で作った人形がかわいい。

民芸館にあった胡椒の木。西欧人はこれらの香辛料を求めて１６世紀から東南アジアに進出した。ベネティアでは金1ｇが胡椒１ｇと交換された時もあったそうな。

植物園にはこの地域で栽培される代表的な植物が栽培されていた。これは東南アジアの代表的な果物、マンゴーの木。

植物園のライムの木。熱帯には香木も多い。貴重な輸出品でもある。

植物園のコーヒーの木。赤い実がなる。コーヒーを知らない日本人はほとんどいないと思うが、どのような木かを知っている人は少ないと思う。ヨーロッパ人がもたらしたこの植物は１８世紀から盛んになった。ブラジルやアラビアのコーヒーに比べ、味が濃いと言えば良いか、ドロッとしている、と言えばよいか、一度お試しあれ。

無造作に中央に緑の実がポコンと”ぶら下がっている”のがチョコレートの材料になるカカオ。

道路工事中の所で露出していた”土”。鉄分が多いために赤い色をしている。ラテライトとも言う。雨が多く、気温が高いため植物の成長は活発であるが、一旦地肌が露出するとジャングルの再生には時間がかかる所が多い。この土は栄養分が少ない。

民芸館で披露された民族舞踊。やや迫力がない。マレー人の民族性だろうか、私の偏見だろうか。

サッカーファンの人には記憶があると思う。浦和レッズの岡野選手が決勝ゴールを上げ、ワールドカップ初出場を勝ち取ったジョホールバル陸上競技場。

ジョホールバル陸上競技場の内部。陸上競技の練習が行われていた。

メインゲートから競技場に出る通路には日本人観光客のためか、当時の試合の模様の写真が飾られていた。

もう一方の壁面の日本選手の写真。中田選手も若い。

ジョホールバルのエミグレーション。ジョホールからシンガポールの電子系の工場で働く若い女性従業員の通勤バス。朝夕はこのバスで混雑する。

出・入国審査は車と人は別である。車を降りて審査を受け、その後またバスに乗り込む。相当な時間のロスと思うが、毎日このようにしてシンガポールの工場で働く若い女性は多い。

バスを待つ若い女性の中には同じジャージ姿の人が多い。日系の工場の従業員であろうか。シンガポールとマレーシアの微妙な関係を感じた。でも、往来は非常に活発である。