2005/11/19 - 2005/11/23
155位(同エリア202件中)
冷風扇さん
ソウルの旅と言いつつ、実はちょっぴり郊外まで足をのばして来ました。韓国の中部?に位置する安東からバスで40分。韓国の伝統的な生活が保存されている河回村です。(日本で例えると白川郷とかにあたるのではないでしょうか?)
昼間は多くの韓国人観光客でにぎわっている小さな村に、民泊させて貰ってきました。独居老人宅の居候です。
いきなり番外編ですみません。でも、実は空港から東バスターミナルに直行して、先にこっち行ったんで。順番はこっちが先が正しかったり。
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私が河回村に入ったのは安東から出る最終バス。村に着いたときはすっかり日が暮れていた。(っつーか、安東を出るときに既に暮れてた)
真っ暗で怪しげな道をわずかに見える村の明かりを頼りに歩き、1人2人と人影が見え始めたその時、1人のばーちゃんに声をかけられた。
「民泊?」
お互い言葉は全く通じないため、ご飯食べてないとか、食べたいとか身振り手振りで無理矢理会話。
食堂もほとんど店じまいしていたが、無理矢理開けてくれたところがここ。(撮影は昼間)
「ヨボセヨ〜」(←ばーちゃん言)
電話だけじゃなくて、こういうときも使うんですねぇ。 -
「よっこらせ」と、勝手に戸を開けてぱちぱち電気を付けていたばーちゃん。この食堂はばーちゃんのお友達の経営するもののようで、勝手知ったるってかんじ。
オンドルの床にテーブルが二つ。真っ白い壁に真っ白い障子がまぶしい。
しかし、障子の張り方とか結構いい加減なんですよ〜。 -
「メニューを見て決めなさい」
と言われているようだが、全く読めません。
ここ、有名な観光地だし、外国人も多いだろうに、でもメニューはハングルだけ。
今までの韓国旅行はソウルと釜山だったので、日本語と片言英語と偽韓国単語を織り交ぜればなんとかなったが、今回はほんっとーに大変だった。
「パブ?」とかわずかに知っている単語を聞き取り「そうそう、ご飯ご飯!」と全く持っていい加減な注文。だって、読めないんだもん。メニューが。 -
じゃん。出てきたのは安東名物塩鯖定食でした。7000wなり。
ご飯の容器からぐるっと時計回りに、
ご飯、キャベツのごま浸し、ニラキムチ、かぶのような野菜のキムチ、千切り大根の和え物、もやしのナムル、白菜キムチ、みそ汁、ゴボウキムチ、エゴマのキムチ。そして、真ん中に鎮座するのが塩鯖。
えっとですね、キムチ類などは見るからに辛いのですが、それより何より「塩辛い」。唐辛子の辛さはなんともないのですが、しょっぱいのは大変でした。
ナムルお代わりしたくなりましたよ。塩鯖、でかいんですよ。もう、1人でこの量の塩辛い魚は正直、キツイ。
やっぱ寒い処は味付け濃いんですかね。 -
はい。あまりにゆっくりとご飯を食べていたので、ばーちゃんは一度家に帰って床を準備してくれました。恐らく私の泊まる部屋のオンドルのスイッチをポチッとしてくれたのでしょう(電気オンドルかどうかは確かめてませんでしたが)。
最初、ばーちゃんの部屋で一緒にテレビを見ていましたが、会話が成り立たないので早めに寝ました。
上手く写ってませんが、これが部屋です。 -
安東のコンビニで仕入れていたお茶とお酒。ぜーーったいに寒いので身体を暖めるために購入しておいたのです。
しかしこの家、トイレはなんと縁側を出て、ばーちゃんの部屋を通ってからではないといけないため、夜中にトイレに行くわけにはいかない。
だからお茶は断念。寝酒にソジュをくいっと一口二口、速攻で布団に潜り込んだ。
もし、夜中にトイレ行きたくなったら庭先で失礼するしかないかも・・・(笑) -
朝起きてまず見た庭の風景。
キムチや味噌のカメも地面も白く覆われていて、やっぱり氷点下だったんだ〜と実感。
ちなみに部屋はオンドルはありますが、オンドルのみなので、床は暖かくても部屋自体は寒かった。そして、外と内を隔てるドアは、障子一枚のみ。さらに、布団も夏布団みたいに薄っぺらい。
風邪を引くかと心配しましたが、布団に入っている限り、オンドルだけでもまだ耐えられるようです。
(真冬はもっと着込まないとだめでしょうけど) -
外に出ていた菜っぱもかちこちに凍っていました。
これ以外に畑に生えている植物も凍りまくりでしたが、それでも大丈夫なんですかね。植物も強いね。 -
トイレに行くためにばーちゃんの部屋を空けると、どでかい洗面器に入った大量の大蒜をナイフで剥いている最中でした。おお、これからキムチ漬けのシーズンだな〜。
ちなみに、カメラを向けたら「いいよ〜、撮らないで」と言う感じでこっちむいてくんなかったのだ。 -
ちょっと気を取り直して散歩に出てみました。ちょうど朝の8時くらいでしょうか。
私と同じく民泊したらしい家族連れがちらほらいた以外には人にはほとんど会わず。
白い息を吐きながら、テクテクあるいているのはなんだかさわやかで気分が良かったです。 -
こんな路地も。庭先でなんか燃やしてるみたいですね。
夜中に歩いたときはただ真っ暗で何も目につかなかったですが、こういうとこだったんだなぁ。 -
余りいい写真が残ってなかったので恐縮します。
泊まったばーちゃんちは、もうほんとに庶民のうちですが、こういう瓦屋根の立派な家は恐らく両班の家だと思われます。この家は観光用に解放されただけで誰も住んでいませんが、南村邸だったかな?忘れちゃった。
民泊でもこういう家に民泊できるとこもあるみたいですよ。 -
井戸です。使われてはいないみたい。
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食堂と同じく、昔の建物を利用しつつ、こうやってお店も開きます。この手の雑貨やなんかよりも、観光土産物屋が圧倒的多数でしたが。
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さんぽを終えて再びばーちゃんちに戻りました。
わざわざ庭から自分の泊まった部屋をぱちり。
この後、部屋に戻り、あまりの寒さに再び布団に潜ってごろごろしていましたが、本を読もうにも布団から手を出すと寒くてマイッタなー。 -
そうこうしているうちにばーちゃんが朝食を出してくれました。
ご飯と干した魚の卵スープ。そして各種キムチに甘辛い乾燥昆布煎餅。キムチが塩辛いのはやはり同じ。
これは私だけの特別料理で、ばーちゃんはスープにご飯をぶち込み、キムチをつまんで食べていただけ。
「えーーー、私だけ?」と身振りで話すと
「ケンチャナヨ〜(気にすんな)」って、気にするってば。 -
河回村を入り口の方から見渡した様子。
実は、この村に来るまではしっかり舗装道路なんですが、一歩入場料を払って入るとこんな感じ。
って、私入場料払ってないですけどね。来たとき既に受け付け終了していて誰もいなかったから。 -
お昼頃、安東に戻るため歩いて外に出た。
村の中も「妙に人が増えてるなぁ」と思ってはいたが、外の駐車場は満車状態だし、バスを待つ人は大勢いるし、おまけにすれ違った観光バスの数と来たら!
安東はソウル、釜山からの日帰り観光地で、恐らく早朝に各地をでたバスが到着するのが今頃。しかも今日は日曜日!多いはずだ。
村で伝統料理を食事して、ぶらぶら伝統家屋を見て回って、またバスで帰る。そんなツアーのようです。
私は静かな時間にこれてラッキーだったかも。 -
おまけ。バス停で売っていた飴菓子。一パック2000W。(買ってないけど、題名に反して食べ物の写真が少ないので)
河回村。たまたま夜にたどり着きましたが、昼間の観光客がごった返す時間に村に入っていたら幻滅したかもしれません。
暗い中どきどきしながら田舎道を歩いた甲斐があったというものです。(おわり) -
最後に。この辺の名物のお酒は安東焼酎です。
これは35度のちょっと強めのもので、ロックで氷を溶かしながら少しずつ飲むのがなかなかです。
韓国の焼酎は甘い感じなのですが、度数が強いと気になりません。
お土産にもいいですよ。
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