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ベネチアに行ったのは夏も終わりの9月末。<br /><br />観光客が多いだろうと思って夏休みの最後の最後に行ったのだが、甘かった。<br /><br />すんごい人。<br />ちょっと駅出たとこで座ってみてたら、駅から蜘蛛の子ちらしたように、出てくるわ出てくるわ、わらわらわらわら、、、<br />途絶えることを知らない。<br /><br />こんなんだから安めのホテルは取れない。<br />ユースもいっぱい。<br /><br />物価の安い東欧から来た僕にとって、イタリアの物価は高い。<br /><br />まいったな〜、と思いながらも、バックパックを背負って観光がてらいろいろとホテルを当たってみる。<br /><br />自慢じゃないが僕は方向上手だ。(方向音痴の逆の意味)<br />一度歩いた道はすぐ覚えるし、初めての街でも天性の感で目的地にすぐたどり着く。<br />適当にショートカットしても、そのほとんどが当たりだ。<br /><br />しかし、ベネチアでは迷った。<br />運河が街を縦横無尽に走り、道は運河沿いか、建物の間の細い路地。<br /><br />で、建物も運河もまっすぐじゃない。即ち道も歪んでる。<br />それがぐねぐねというより、微妙に歪んでるもんだから、北に直進したくても、道はすぐ曲がり角や橋にぶつかり、その度に方角がずれる。<br />いくつかの路地を進むとどのくらい方向が変わったのかが非常にわかりにくい。<br /><br />自称方向上手としては、<br />あれはちょっとリベンジかけたいな〜。<br /><br />と、こんな感じでホテルも見つからないままお昼もおやつ時になってきた。<br /><br />そんな時、道行く日本人旅行者を発見。<br />声をかける。<br /><br />僕「どこに泊まってるんですか?」<br />彼「そこのホテル」<br />僕「いくらで」<br />彼「ツインの部屋をシングルユースで7000円」<br />僕「一緒に泊めてもらっていいですか」<br /><br />という経緯で、彼とシェアすることに。<br /><br />ツイン二人料金は11000円。<br />彼と仲良く折半する。<br />とりあえず宿は取れたが5500円は痛いな。<br />明日は野宿だ。<br /><br />飯友もできたことで、晩飯は二人で雰囲気のあるレストランへ。<br />食すはイタリア原産のゴルゴンゾーラ。うめえ!!!<br />やっぱりピザはパン生地じゃなくてクリスピーだよ〜。<br />イタ飯最高^^<br /><br />さて、明くる日ももうちょっと人海をかき分けベネチア観光。<br /><br />風景は絵になるんだけど、どうもこう人が多くちゃ落ち着かん。<br /><br />ローシーズンじゃないと雰囲気でないよ。<br />夏のベネチアは僕の肌には合わないな。<br /><br />夕方になり、ベネチアを離れることに。<br />次なる目的地はミラノ。<br />ミラノ方面行きの電車に乗って地図を見ながらねぐらを探す。<br /><br />あんまり近いと大きな街かもしれないなー。<br />小さい街のほうがいいなー。<br /><br />ミラノまで3駅のところに決めた。<br /><br />名もない街で降りる。<br />一応駅前のホテルで値段を聞いてみる。<br />やっぱり高い。<br /><br />さて、寝床を求め辺りを歩く。<br />ほどなくして、いい公園が見つかった。<br />公園内には風除けになりそうな遊具もあり(画像参照)<br />いい夜が過ごせそうだ。<br /><br />寝床の目途も立ったことだし<br />とりあえず飯でも買うか、とスーパーへ。<br />パンとぶどうジュースの1リットル入り紙パックを買う。<br /><br />適当なところに腰を下ろし、パンを無造作に口に運ぶ。<br />のども渇いた。<br />ぶどうジュースも一気飲み、は無理だけど勢いよく流し込む。<br /><br />ん!!!!<br />なんじゃこりゃ!<br />飲んでて違和感に襲われる。<br />この味って、、、<br /><br />よくよく見てみるとこの紙パック、ジュースじゃなくてワインだ。<br /><br />おい、いくらワインの国でも紙パックはないだろ。<br /><br />酒の飲めない僕にはつらい、、、<br />でも他に飲み物も買ってないし、捨てるのはもったいないし。<br />しかたなくできるだけ飲む。<br /><br />途中、犬の散歩のおじさんが変な目でみていた。<br /><br />無理もない。<br />こんな何もない田舎街で、アジア人旅行者が大きな荷物抱えて道端で一リットルワイン飲んでるのは、やっぱり変だ。<br /><br />日も暮れてきた。<br />ちょっと早いけど寝床に向かうか。<br /><br />公園に着いてびっくり。<br />夜の公園は町の若者たちのデートスポットになっていたのだ。<br /><br />なんだか黄色い声が聞こえる。<br /><br />ああ、俺の寝床にも!<br />何てこった。<br />今夜は変なことしないでくれよ。<br /><br />仕方が無いので時間潰しに夜のまちを彷徨う。<br />何もない。<br />ふつうの民家しかない。<br />面白みもない。<br /><br />結局一時間以上ほっつきあるいて、願うような気持ちで公園に帰ってきた。<br /><br />やった、遊具のところのやつらはいなくなってる。<br /><br />さっそくそこで荷物を下ろし、ルーマニアでハンガリー人にもらった寝袋に入る。<br /><br />寝てる間に襲われると嫌なので、脱いだ靴の中に金を少々入れておく。<br />相手が小物ならこれで勘弁してくれるだろう。<br /><br />これで一安心(?)<br />まだ夏の終わり。<br />寝袋ひとつで快適だ。<br /><br />こうやってベネチアでの浪費分をまかなうのであった。

夏の人海都市と遊具で過ごす夜

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1999/09/28 - 1999/09/30

3911位(同エリア4053件中)

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shanghaiboy

shanghaiboyさん

ベネチアに行ったのは夏も終わりの9月末。

観光客が多いだろうと思って夏休みの最後の最後に行ったのだが、甘かった。

すんごい人。
ちょっと駅出たとこで座ってみてたら、駅から蜘蛛の子ちらしたように、出てくるわ出てくるわ、わらわらわらわら、、、
途絶えることを知らない。

こんなんだから安めのホテルは取れない。
ユースもいっぱい。

物価の安い東欧から来た僕にとって、イタリアの物価は高い。

まいったな〜、と思いながらも、バックパックを背負って観光がてらいろいろとホテルを当たってみる。

自慢じゃないが僕は方向上手だ。(方向音痴の逆の意味)
一度歩いた道はすぐ覚えるし、初めての街でも天性の感で目的地にすぐたどり着く。
適当にショートカットしても、そのほとんどが当たりだ。

しかし、ベネチアでは迷った。
運河が街を縦横無尽に走り、道は運河沿いか、建物の間の細い路地。

で、建物も運河もまっすぐじゃない。即ち道も歪んでる。
それがぐねぐねというより、微妙に歪んでるもんだから、北に直進したくても、道はすぐ曲がり角や橋にぶつかり、その度に方角がずれる。
いくつかの路地を進むとどのくらい方向が変わったのかが非常にわかりにくい。

自称方向上手としては、
あれはちょっとリベンジかけたいな〜。

と、こんな感じでホテルも見つからないままお昼もおやつ時になってきた。

そんな時、道行く日本人旅行者を発見。
声をかける。

僕「どこに泊まってるんですか?」
彼「そこのホテル」
僕「いくらで」
彼「ツインの部屋をシングルユースで7000円」
僕「一緒に泊めてもらっていいですか」

という経緯で、彼とシェアすることに。

ツイン二人料金は11000円。
彼と仲良く折半する。
とりあえず宿は取れたが5500円は痛いな。
明日は野宿だ。

飯友もできたことで、晩飯は二人で雰囲気のあるレストランへ。
食すはイタリア原産のゴルゴンゾーラ。うめえ!!!
やっぱりピザはパン生地じゃなくてクリスピーだよ〜。
イタ飯最高^^

さて、明くる日ももうちょっと人海をかき分けベネチア観光。

風景は絵になるんだけど、どうもこう人が多くちゃ落ち着かん。

ローシーズンじゃないと雰囲気でないよ。
夏のベネチアは僕の肌には合わないな。

夕方になり、ベネチアを離れることに。
次なる目的地はミラノ。
ミラノ方面行きの電車に乗って地図を見ながらねぐらを探す。

あんまり近いと大きな街かもしれないなー。
小さい街のほうがいいなー。

ミラノまで3駅のところに決めた。

名もない街で降りる。
一応駅前のホテルで値段を聞いてみる。
やっぱり高い。

さて、寝床を求め辺りを歩く。
ほどなくして、いい公園が見つかった。
公園内には風除けになりそうな遊具もあり(画像参照)
いい夜が過ごせそうだ。

寝床の目途も立ったことだし
とりあえず飯でも買うか、とスーパーへ。
パンとぶどうジュースの1リットル入り紙パックを買う。

適当なところに腰を下ろし、パンを無造作に口に運ぶ。
のども渇いた。
ぶどうジュースも一気飲み、は無理だけど勢いよく流し込む。

ん!!!!
なんじゃこりゃ!
飲んでて違和感に襲われる。
この味って、、、

よくよく見てみるとこの紙パック、ジュースじゃなくてワインだ。

おい、いくらワインの国でも紙パックはないだろ。

酒の飲めない僕にはつらい、、、
でも他に飲み物も買ってないし、捨てるのはもったいないし。
しかたなくできるだけ飲む。

途中、犬の散歩のおじさんが変な目でみていた。

無理もない。
こんな何もない田舎街で、アジア人旅行者が大きな荷物抱えて道端で一リットルワイン飲んでるのは、やっぱり変だ。

日も暮れてきた。
ちょっと早いけど寝床に向かうか。

公園に着いてびっくり。
夜の公園は町の若者たちのデートスポットになっていたのだ。

なんだか黄色い声が聞こえる。

ああ、俺の寝床にも!
何てこった。
今夜は変なことしないでくれよ。

仕方が無いので時間潰しに夜のまちを彷徨う。
何もない。
ふつうの民家しかない。
面白みもない。

結局一時間以上ほっつきあるいて、願うような気持ちで公園に帰ってきた。

やった、遊具のところのやつらはいなくなってる。

さっそくそこで荷物を下ろし、ルーマニアでハンガリー人にもらった寝袋に入る。

寝てる間に襲われると嫌なので、脱いだ靴の中に金を少々入れておく。
相手が小物ならこれで勘弁してくれるだろう。

これで一安心(?)
まだ夏の終わり。
寝袋ひとつで快適だ。

こうやってベネチアでの浪費分をまかなうのであった。

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