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2005年8月20日<br />情報ノートに書いてあったが、通行量の多いバブアルハワからトルコに抜けなくても、アレッポからアザズの町に出て、そこからトルコへ抜ける方法もあると書いてあった。その情報に基づいて、ターミナルからミニバスでアザズへと向かう。そこから乗合タクシーで国境に。しかし、シリア側の国境からトルコ側の国境までは歩いて1キロ以上はあった。そんな事は情報ノートには書いてなかった。そこからトルコ側のキリスの町まで5キロくらいある。しかし、なかなかタクシーは来ない。他にもトルコ人の荷物を一杯持った人たちがたむろしている。こんな不便なところだという事も情報ノートには書いてなかった。<br /><br />が、トルコに入った時に荷物検査をした人が私がまだうろうろしているのを見て、まだいるのかと言ってきた。タクシーがつかまらないと愚痴を言うと、ようし、それだったら俺が誰かに乗せていってもらうように頼んでみるよと言って、税関の手続きを終えた車に頼んで、私を最初の町となるキリスの町まで乗せていくようにアレンジしてくれた。<br /><br />すぐに行くのかと思ったら、免税店の方に行く。ここで私にパスポートを出してくれと言い出す。つまり、免税範囲をより大きくする為に乗客となる私の分も免税枠にするのだ。販売人もそれを承知で酒類を売る。これは待っている間にも荷物を一杯持ったトルコ人の越境者に持ちかけられて、ほいほいとなんだか分からぬままパスポートを出してあげた。別にこれで私の記録がトルコで酒をこれだけ買ったからどうなるというのではなかったから、協力してあげた。後で乾パンとひまわりの種を一杯もらってしまった。<br /><br />キリスの町で降ろしてもらい、これからバスターミナルを探そうとしていると、道の向こう側で椅子を何脚か出して、くつろいでいる地元民からこっちにおいでと呼ばれた。英語が喋れる人から色々と質問されて、どこから来た?と慣例的な会話が始まった。日本人はこの町では珍しいらしい。コーラを出してくれた。道端で咽喉を癒す。水が切れたところだったから、これは非常にありがたかった。バスターミナルはあちらの方だよ。と言われて、ここからそんなに遠くないらしい。ありがとうと言って、バスターミナルに向かう。<br /><br />バスターミナルに向かうと、トラブゾン行きのバスはないかと尋ねると、まずグアランテップまで行って、そこからトラブゾン行きのバスに乗らないといけないと言う。6時に夜行バスがあるとのことだった。<br /><br />グアランテップに着くと、ちゃんと夜行バスが6時にある。席もあったが、到着時間はと聞くと翌日の午後4時だと言う。えっ、22時間のバスの旅だって? そんなに距離はなさそうなのに、どうしてなんだろう?<br /><br />バスに乗ってみると、その理由が分かった。トルコの中心あたりは山が多い。だから、道もくねくねと山道をスロースピードで登っていくからだ。それにバスストップも頻繁。1時間くらい走ったかというと次の町のターミナルに。これを夜中中繰り返す。トルコのバスの旅はゆったりできない。<br /><br />トラブゾンに着いたのは翌日の午後4時半。ガイドブックがなかったので、バスターミナルの背後にホテルが見えたので、そこに落ち着くことにする。町の中心地は山の上にあるので、そこまでバスで行ってみることに。トラブゾン自体にあまり見所はない。しかし、ここで経験した事はこの町の人が非常に旅人に対して親切である事だ。チャイを飲みに店に入って、お金を出そうとすると要らないと言う。それが2件連続だった。別に高いお金ではないが、向こうも商売でやっているので、かなり通常やっていることではないはずだが。今までトルコには2回来たことがあるが、こんな経験は初めてだ。アイスクリームを買いに店に入ってもお金を差し出すと、胸のところに手を当てて、要らないというジェスチャーをしてくれる。<br /><br />私が相当の貧乏旅行者に見えたかは知らないが、このような経験は2年前にルーマニアのティミショアラ駅前のレストランに入った時以来だ。そこでサンドイッチやビールをいただいて、お金を払おうとすると、要らないと言う。その店には店主と奥さんが働いていた。他に客が少なかったので、私は彼らとしばし雑談していた。その店主は「言葉はお互いにあまり分からないが、ここで分かり合うはずだよ」と胸に手を添えながら言った。<br />

アンマンからアンマンへ7カ国をゆく#8(トルコ、トラブゾン)

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2005/08/14 - 2005/09/16

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ホットマン2世

ホットマン2世さん

2005年8月20日
情報ノートに書いてあったが、通行量の多いバブアルハワからトルコに抜けなくても、アレッポからアザズの町に出て、そこからトルコへ抜ける方法もあると書いてあった。その情報に基づいて、ターミナルからミニバスでアザズへと向かう。そこから乗合タクシーで国境に。しかし、シリア側の国境からトルコ側の国境までは歩いて1キロ以上はあった。そんな事は情報ノートには書いてなかった。そこからトルコ側のキリスの町まで5キロくらいある。しかし、なかなかタクシーは来ない。他にもトルコ人の荷物を一杯持った人たちがたむろしている。こんな不便なところだという事も情報ノートには書いてなかった。

が、トルコに入った時に荷物検査をした人が私がまだうろうろしているのを見て、まだいるのかと言ってきた。タクシーがつかまらないと愚痴を言うと、ようし、それだったら俺が誰かに乗せていってもらうように頼んでみるよと言って、税関の手続きを終えた車に頼んで、私を最初の町となるキリスの町まで乗せていくようにアレンジしてくれた。

すぐに行くのかと思ったら、免税店の方に行く。ここで私にパスポートを出してくれと言い出す。つまり、免税範囲をより大きくする為に乗客となる私の分も免税枠にするのだ。販売人もそれを承知で酒類を売る。これは待っている間にも荷物を一杯持ったトルコ人の越境者に持ちかけられて、ほいほいとなんだか分からぬままパスポートを出してあげた。別にこれで私の記録がトルコで酒をこれだけ買ったからどうなるというのではなかったから、協力してあげた。後で乾パンとひまわりの種を一杯もらってしまった。

キリスの町で降ろしてもらい、これからバスターミナルを探そうとしていると、道の向こう側で椅子を何脚か出して、くつろいでいる地元民からこっちにおいでと呼ばれた。英語が喋れる人から色々と質問されて、どこから来た?と慣例的な会話が始まった。日本人はこの町では珍しいらしい。コーラを出してくれた。道端で咽喉を癒す。水が切れたところだったから、これは非常にありがたかった。バスターミナルはあちらの方だよ。と言われて、ここからそんなに遠くないらしい。ありがとうと言って、バスターミナルに向かう。

バスターミナルに向かうと、トラブゾン行きのバスはないかと尋ねると、まずグアランテップまで行って、そこからトラブゾン行きのバスに乗らないといけないと言う。6時に夜行バスがあるとのことだった。

グアランテップに着くと、ちゃんと夜行バスが6時にある。席もあったが、到着時間はと聞くと翌日の午後4時だと言う。えっ、22時間のバスの旅だって? そんなに距離はなさそうなのに、どうしてなんだろう?

バスに乗ってみると、その理由が分かった。トルコの中心あたりは山が多い。だから、道もくねくねと山道をスロースピードで登っていくからだ。それにバスストップも頻繁。1時間くらい走ったかというと次の町のターミナルに。これを夜中中繰り返す。トルコのバスの旅はゆったりできない。

トラブゾンに着いたのは翌日の午後4時半。ガイドブックがなかったので、バスターミナルの背後にホテルが見えたので、そこに落ち着くことにする。町の中心地は山の上にあるので、そこまでバスで行ってみることに。トラブゾン自体にあまり見所はない。しかし、ここで経験した事はこの町の人が非常に旅人に対して親切である事だ。チャイを飲みに店に入って、お金を出そうとすると要らないと言う。それが2件連続だった。別に高いお金ではないが、向こうも商売でやっているので、かなり通常やっていることではないはずだが。今までトルコには2回来たことがあるが、こんな経験は初めてだ。アイスクリームを買いに店に入ってもお金を差し出すと、胸のところに手を当てて、要らないというジェスチャーをしてくれる。

私が相当の貧乏旅行者に見えたかは知らないが、このような経験は2年前にルーマニアのティミショアラ駅前のレストランに入った時以来だ。そこでサンドイッチやビールをいただいて、お金を払おうとすると、要らないと言う。その店には店主と奥さんが働いていた。他に客が少なかったので、私は彼らとしばし雑談していた。その店主は「言葉はお互いにあまり分からないが、ここで分かり合うはずだよ」と胸に手を添えながら言った。

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  • トラブゾンは雨がぱらついて、そんなに長くいなかったし、これといった見所が市内にはなかったので、この2枚しかありませんでした。すいませんね。

    トラブゾンは雨がぱらついて、そんなに長くいなかったし、これといった見所が市内にはなかったので、この2枚しかありませんでした。すいませんね。

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