2005/09/08 - 2005/09/18
620位(同エリア707件中)
ヤヨイさん
インドで一番行ってみたかったのがバナーラスィー(ベナレス)。
なにせ「深い河」でインドを目指したわけですから。
ベナレスはいわずと知れたヒンズー教の聖地。
ガンジス河で沐浴すると罪が洗い清められ、死んでから遺灰が流されると輪廻転生からの解脱を得る、らしい。
なんで聖地なんだろ?という疑問のひとつの答えは、
ガンジス河が唯一南から北へ流れるところだからだとか。
(「河童の覗いたインド」より。)
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早朝夜明け前にホテルを出てガンジス河へ向かう。
3時間の時差ボケのおかげで早起きも苦にならない。
途中街中のチャイ屋でチャイを頂く。
ガラスコップが熱くて持てない。ふーふーしながら飲む。おいしい。
小舟に乗って対岸からの朝日を眺める。
ベナレスの町はガンジス河の西側に発展していて、
東側には何もない平地が広がっているだけ。
東側は不浄の土地とされているのだとか。
東から昇る朝日を浴びるようにガート(沐浴場)が並んでいるので、沐浴風景を見学するには朝がベストのよう。 -
ケーダール・ガートで沐浴する人々。
沐浴する人もいたけど、それ以上に観光客と物売りが多かった気がする。
聖地もすっかり観光地化されている模様。
でもやっぱり小舟にゆられてガンジス河を渡る朝の涼しい風にあたりながら、朝日に照らされたガートを見てると感慨深い。
葉っぱのお皿に小花が盛られ、ろうそくに火をともして河に流したりしてみました。
やっぱり聖地、雰囲気がありました。 -
マニカルニカーガート。
火葬場。近くでは撮影禁止なので遠くから。
舟で近づくと、煙があがっていて、確かに人の足が焼かれているのが見えた。
黒い薪がうずたかく積まれているのがなんだかものものしい雰囲気。
そこも観光名所のひとつらしく、あとでガートを歩いているときに流暢な日本語のインド人に
「マニカルニカーガートは行ったか?死体が焼かれてるのを見たか?朝より昼間のほうが多い。」と勧誘された。
確かに火葬されているところを見る機会は普段ないし、
興味はあるけど、なんだかそういう風な扱いになってるのも複雑な気分だなあ。
普段私は病院勤務なので、人が亡くなるというのはそれほど珍しいことではないけれど、医療職ではないので「死」そのものに接することは少ない。
「死」は、オブラートに包まれるように隠される。
清潔に処置されて安置されて搬送されていく。
そういえば最近霊柩車さえあまり見なくなった気がする。
ベナレスの街中でオレンジの布に包まれ花を飾られた遺体が担架のようなもので運ばれていくのを見てそう思った。
インドではいろいろなことがあからさまだ。 -
マニカルニカーガートの近くで小舟を降りて、
ガートの裏路地を通ってヴィシュナワート寺院を目指す。
細い、狭い、暗い。迷路のようで迷ったらやばそうな雰囲気。
生ゴミと牛フンを踏まないよう足元要注意。
写真を撮ってたらガイドさんと友人においていかれそうになる。まって〜。 -
裏路地にはお店や祠や民家などが並んでいる。
地球の歩き方に簡単な地図が載っていたが、
あれでは絶対分からないと思う…。
いろいろなガートとつながってそうなんだけど。
シルク屋の上に上らせてもらいヴィシュナワート寺院を見物。中には入れないのだ。
本物の金が使ってあるとかで、警備が厳重。銃を持った警官?が警備している。写真撮影も禁止。 -
ガンジス河に沐浴する勇気はさすがになかった。
せめて足だけでも…。
ガンジス河には硫黄分が含まれていて殺菌効果があるからお清めはあながちうそではない、って本に書いてあったけど本当だろうか?
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