1972/10/06 - 1972/10/06
321位(同エリア343件中)
ソフィさん
1961年10月6日(金)続
ホテルに帰って、あちこちで集めた資料を読んでまとめ、ワインの勉強をした。
ボルドー周辺には、8,000もの「シャトー」と呼ばれる醸造所があり、それぞれに個性豊かなワインを出している。
この醸造所は周りにぶどう畑を持ち、自分で栽培したぶどうを、自らの蔵で醸造し、それぞれ特徴のあるワインを作り貯蔵、瓶詰めして出荷する。
生産量は全国の10%程度だが高級酒が多く、世界各国から目標にしたいワインと考えられている。
中でも優れているのは世界最高とされる赤ワインで、古くなるに従って風味が良くなる特徴があり、50年以上を経過しながら熟成されるものもある。
ここのワインが特に注目され始めたのは、1855年パリ万博からである。
この万博で、ナポレオン3世が命じてワインの格付けをし、最高級と見られる88のシャトーを選び、第1級から5級までランク付けをした。
この時の格付けが、現在までも生き続けている。
ワインのタイプには二種類ある。
一つは新鮮なフルーティさを楽しむタイプ、もう一つはビンに詰めてからゆっくり熟成させ、香味の豊かさを楽しむタイプである。
熟成タイプのワインはビン詰め後も熟成を続け、次第に香りが芳醇で豊かな味わいに成長する。
きめ細かく、なめらかさが出てきてフィネス(際立った優雅さ)のあるワインになってゆく。
どんなワインでも、長く保存しておけば熟成が進み、よりおいしいワインになるとはいえない。
ワインをおいしく飲むための保存期間(ワインの寿命)は、種類によって様々だ。
ボルドーの格付シャトーのワインは寿命が際立って長く、中には50年にわたって熟成を続け、芳醇で複雑な味わいをもたらすものもある。
当地のワインが優れている原因は、温暖な海洋性気候と、石灰岩上に砂が堆積した、水はけと空気循環のよい痩せた土壌のようだ。
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