1972/09/22 - 1972/09/22
15506位(同エリア16384件中)
片瀬貴文さん
1961年9月22日(金)
午前中設計課で、トンネルの保守管理について討論。
午後は総務課の要請で、フランス国鉄訪日視察団の行程について、相談を受ける。
先日私から日本国鉄の幹部Yさんがパリに来られた折強く要望しておいた、フランス国鉄幹部の日本招待の話が進んでいるらしい。
嬉しいことだ。
交流電化技術を日本が剽窃したと、フランス国鉄はつむじを曲げており、私の研修行程にも影響している。
日本がフランスに派遣した技術団が、フランスの承諾なしに、交流機関車を造ったというのだ。
フランスは日本がたくさんの機関車を買ってくれると、期待していたものだ。
ところが、日本はフランスから倣わなくても、自力で開発できたと主張している。
この感情のねじれを取り戻すには、フランスに日本を見てもらうのがベストと考え、Yさんにはフランスの実情を話すと共に、日本よりのフランス人調査団招待をお願いしておいた。
それが思ったより早く実現しそうなのだ。
予定されている視察団の規模は12人。
メンバーは、本社課長以上で各分野の専門家を網羅し、団長には副総裁格が予定されている。
フランス国鉄は、世界の鉄道技術の先駆者としての、誇りと実績を兼ね備えている。
この連中に日本を見せるのは、非常に愉快だ。
彼等が日本の技術を、高く評価しているということだろう。
私から見ても、確かにある面で、日本は彼等を凌いでいると思う。
自動連結器、地質の悪いトンネルを掘る技術等々。
ただ、フランス国鉄が私に示してくれたような好意を、日本国鉄が彼等に示すことが出来るかどうか、ちょっと不安である。
今晩から、ドイツへ週末旅行に出掛ける。
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