1982/05/01 - 1982/05/10
35118位(同エリア37086件中)
アーマさん
パリ、シャルル・ドゴール空港着。気温5度。地上はまだ日の出前で薄暗い。ほとんど睡眠をとらないまま3日目を迎えることになる。大きなバスが我々を待っていた。外はさすがに寒い。始めて見るフランス、すてきな家々に疲れも吹き飛ぶ。バスはまっすぐ郊外のホテルへ。部屋は小ざっぱりとしたビジネスホテル風。すずらんの花が一輪、テーブルの上に置いてあった。窓の外の景色はまさにパリ。近くの建物の窓はレースのカーテンに植木鉢の花々で飾られてあって、すてき。大きな窓を開けて下を見てドッキリ、部屋は10階だけど、天井が高いから、相当の高さがある。
市内観光に出る。(この間に男性2名の部屋に泥棒が入り、スーツケースごと盗まれた)バスが市街に入り、みんなの興奮もピークに達した。エッフェル塔、セーヌ川、凱旋門のまわりを廻って、やがてシテ島のノートル・ダム寺院。「日曜ミサをやっていますから、静かに入ってください。」おそるおそる中へ・・・。シャンデリアとろうそくの輝き、息を呑むほどに美しいステンドグラスの色。神父さまの歌うようなお祈りと、天井から響き渡るパイプオルガンの音色、美しいコーラス。訳もなく涙があふれた。
日曜日のため、店はほとんど休み。憧れのシャンゼリゼ通りもひっそり。凱旋門、エッフェル塔などを車窓から眺め、ナポレオンも学んだと言う士官学校の前で、エッフェル塔を背景に記念撮影。モンマルトルの丘では少々自由時間が与えられ、めいめい好きな方向へ散った。アフリカ系の男たちが地面に革製品を並べ、道行く人に声をかけ、また丘の上では画家の卵があちこちでキャンバスを広げ、「マドモアゼル!」と呼びかける。クレープ屋さんを見つけ、ナバちゃんは「フロマージュ」私は「ショコラ」
今日は免税店もお休みだけど、一軒だけ開いていると言うことで、案内された。店に入ると、日本人の店員ばかりで、「さあさあ、どうぞ!」とほうじ茶のサービス。そして椅子に腰掛けさせられ、今日は特別に我々のために店を開けたと言い聞かされて、何だか買わなきゃいけないようだった。大して品数もなく、トワレとスカーフだけ買う。そうこうしているうちに、また別の日本人団体がドヤドヤと入ってきて、再びほうじ茶のサービス。私はそ知らぬ顔でもう一杯頂く。そして再び「今日は特別に・・」のお話。トイレを借りて出た。
レストランにて昼食。スープにエスカルゴ、魚のフライ。骨を取るのに苦労する。
午後はベルサイユ観光。郊外に出るととたんに緑。ブローニュの森の新緑が続いていた。なんてすがすがしい色だろう。身も心も生き返る思いだった。ベルサイユ。広大な敷地で、始めどれが宮殿かわからなかった。
宮殿の中の、次々に現れる豪華な部屋部屋に圧倒され、それから果てしないほど広い庭に驚く。なんと幸運なことに、噴水が水しぶきを上げていた。年に2,3度しかないそうだ。ベルサイユ・サミットの準備で水を出しているらしい。森の中にもりっぱな彫刻の噴水があちこち隠れていた。それにしても、新緑が素晴らしいこと!子供たちのはしゃぐ声が森の中から響いてくる。回転木馬だ。お人形のような子供たちが、手にムチ代わりの棒を持ち、自分の馬のお尻をたたいて大はしゃぎ。
午後6時頃だと言うのに、太陽はまだ空高く、どう見ても午後3時頃しか見えない。ナバちゃんと私はシャワーを浴びて着替えて、ホテル内のレストランに下りていった。入り口でメニューとにらめっこ。何が何だかわからない。どうにかなるさと意を決して入る。英語が通じたので無事に料理は注文したけど、丸太みたいなソーセージと、食べても食べても減らない山盛りのフライドポテトにはげっそり。その夜は枕に頭をつけたとたん熟睡。
5月3日(月)
まだ眠り足りない感じ。朝食はヨーロピアン・スタイルの簡単なもの。水をいただいて風邪薬を飲む。今日はロワールの古城巡り。
バスは郊外へ出る。森や林を抜け、見渡す限りの緑の絨毯はラ・ボース平野。ところどころに黄色の菜の花のような畑。フランスの大地は広く豊か。成田空港の2倍の広さの、シャルル・ドゴール空港を造る際、たった3人の地主に交渉するだけで済んだそうな。我々のバスの前に、子供たちを乗せたバスが走っていて、みんなで手を振る。
オルレアンの町を通り、ブロアへ。赤い屋根の町並みと、その向こうに光って流れるロワール川・・。ブロワ城は、かのノストルダムスの予言どおり、目を射られて悲惨な死を遂げたアンリ2世の城。毒の瓶を隠してたという、隠し戸棚が不気味。
川に沿ってバスは走る。いくつかの白いお城が現れては後方に去っていく。しばらくして昼食をとりにレストランへ。料理はおいしかったが、お客は日本人団体のみ。
シャンボール城へ。白く堂々と輝くお城、中には入れず。広大な庭・・・。最後にシュノンソー城。川の上にまたがって建てられた優雅なお城。代々女性が城主だったとのこと。城へ続く並木道、両側に広がる森、点々と遊ぶ羊たち、聞こえるのは小鳥のさえずりだけ。庭の片隅にりっぱな建物があって、聞いたら、「あれは馬小屋です。」有料の蝋人形館へ入ってみる。実物大の人形たちが、どっしりと重たそうな豪華な衣装を身に着けて、ポーズをとっていた。
バスはロワールを後にする。再び広がる大平原。車内には運転手がかけてくれたシャンソンが流れる。雄大な景色とのんびりとしたシャンソンのメロディーが溶け合い、それに時折流れるガイドさんの独り言みたいなつぶやき・・。ポプラ並木が、点々と曲がりくねって地平線まで続いていた。
夕食は自由なので、パリのサンジェルマン通りでバスから降ろしてもらう。10名ほどが一緒にかたまって、レストラン捜し。パリのレストランは、窓の上の日よけの色でランク付けされているとか。赤に金文字が最高級、赤は高級、その次に茶や緑色・・。茶色を捜して歩き回る。自由に歩くのって、ほんとにすてき。そのうちグループは二つに分かれ、我々が見つけたレストランはsea foodの店。店の入り口でメニューを覗き込んでもさっぱり分からず、「いいや、入ろう!」奥のテーブルに案内される。メニューが渡され、また一苦労、どんな料理か見当も付かない。若いウェイターは英語が分からず、身振り手振りで一生懸命やって、何とかオニオン・スープと魚の料理、そしてデザートと決まった。ドッと疲れが出る。
料理はとてもおいしかった。でもオニオン・スープは実だくさんで、これだけでお腹が一杯になるほど。それで魚料理はみんなかなり残してしまった。仲間が持参した会話集を開いて、ウェイターに見せる。『大変おいしかったです』『多すぎたので残しました』彼はにっこり笑って、「ウィ、メルシー」
満足して店を出て、帰りはメトロに乗る。乗り場が分からなくてウロウロ。さすがに夜のパリは不気味、我々5人は固まって行動。バッグはしっかと両手で抱えて歩く。終点の××ド・オルレアンで降り、地図とにらめっこしながら歩く。夜風がとても爽やか。無事ホテル着。長い一日だった!。
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