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ピレネーに点在するロマネスク教会。<br />その中でもすばらしいロマネスク彫刻で知られるオロロン・サント・マリー教会をご紹介します。<br /><br />尚、rabbitsunさんから、ロマネスクについていろいろ解説をいただきました。ありがとうございました。また、饗庭孝男氏の著書『フランスロマネスク』を参考にさせていただきました。<br /><br />オロロンやこの教会のホームページへはブログの記事からリンクしていますので、行かれる方はご参考にどうぞ。<br />http://blogs.yahoo.co.jp/fururina2000/10871340.html

2005年・ピレネーの旅 / ロマネスク教会? オロロン・サント・マリー教会

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2005/07/12 - 2005/07/13

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フルリーナ

フルリーナさん

ピレネーに点在するロマネスク教会。
その中でもすばらしいロマネスク彫刻で知られるオロロン・サント・マリー教会をご紹介します。

尚、rabbitsunさんから、ロマネスクについていろいろ解説をいただきました。ありがとうございました。また、饗庭孝男氏の著書『フランスロマネスク』を参考にさせていただきました。

オロロンやこの教会のホームページへはブログの記事からリンクしていますので、行かれる方はご参考にどうぞ。
http://blogs.yahoo.co.jp/fururina2000/10871340.html

  • オロロンの教会の見取り図です。<br />建物とタンパンはロマネスクのもの、教会内部の装飾は主にゴシックのものです。<br />写真は拡大できますので(できないものもありますが)彫刻などを細かくご覧になりたい方は、写真をクリックして拡大してみてください。

    オロロンの教会の見取り図です。
    建物とタンパンはロマネスクのもの、教会内部の装飾は主にゴシックのものです。
    写真は拡大できますので(できないものもありますが)彫刻などを細かくご覧になりたい方は、写真をクリックして拡大してみてください。

  • オロロンはポー(pau)の南に位置する町です。<br />フランスからサンチャゴに抜ける巡礼道のひとつで、この巡礼道は世界遺産にも登録されています。<br />オロロンはピレネーの山並みが美しい町で、このサント・マリー教会は、すばらしいロマネスクの彫刻があることで知られています。

    オロロンはポー(pau)の南に位置する町です。
    フランスからサンチャゴに抜ける巡礼道のひとつで、この巡礼道は世界遺産にも登録されています。
    オロロンはピレネーの山並みが美しい町で、このサント・マリー教会は、すばらしいロマネスクの彫刻があることで知られています。

  • 塔の下にアーチが見えますか?<br />このアーチの中に入り口の扉(次の写真)があります。

    塔の下にアーチが見えますか?
    このアーチの中に入り口の扉(次の写真)があります。

  • 後陣がとても優雅です。<br />内陣・主祭壇や祭室がこちら側にあります。

    後陣がとても優雅です。
    内陣・主祭壇や祭室がこちら側にあります。

  • サント・マリー教会の後陣外観

    サント・マリー教会の後陣外観

  • 入り口部分天井

    入り口部分天井

  • 入り口のアーチ部分

    入り口のアーチ部分

  • 人が入ると大体の大きさをわかっていただけるでしょうか。

    人が入ると大体の大きさをわかっていただけるでしょうか。

  • 扉の上の半円アーチで囲まれた部分をタンパン(半円形壁面)といいます。飾り迫縁の彫刻が美しく際立って見えます。<br />エミール・マールに由ると、「大きなタンパンの中を2つの半円でより小さな2つのタンパンに分割されているのは、建築家の考えたものでなくシリアの写本を模倣している」とのことです。<br />1120-1130 年ごろのもの

    扉の上の半円アーチで囲まれた部分をタンパン(半円形壁面)といいます。飾り迫縁の彫刻が美しく際立って見えます。
    エミール・マールに由ると、「大きなタンパンの中を2つの半円でより小さな2つのタンパンに分割されているのは、建築家の考えたものでなくシリアの写本を模倣している」とのことです。
    1120-1130 年ごろのもの

  • 飾りアーチとタンパン

    飾りアーチとタンパン

  • 飾りアーチ<br />中央に、十字架を片足で支える子羊(キリスト)。<br />両側にでその左右は24人の黙示録の長老が楽器を持って並んでいます。<br /><br />その下の帯には、この地方の庶民の生活が描かれています。<br />

    飾りアーチ
    中央に、十字架を片足で支える子羊(キリスト)。
    両側にでその左右は24人の黙示録の長老が楽器を持って並んでいます。

    その下の帯には、この地方の庶民の生活が描かれています。

  • 下の帯の庶民の生活の彫刻は素朴な感じですが、とてもいきいきとした表情です。<br />大きな鮭をかついでる人やイノシシをかついでいる人もいます。<br />何かを作っている人もいます。<br />これはイノシシをかつぐ人。12世紀のもの<br />(これは絵葉書です)

    下の帯の庶民の生活の彫刻は素朴な感じですが、とてもいきいきとした表情です。
    大きな鮭をかついでる人やイノシシをかついでいる人もいます。
    何かを作っている人もいます。
    これはイノシシをかつぐ人。12世紀のもの
    (これは絵葉書です)

  • キリスト降架<br />キリストの足がクリスム(キリストの銘)の上に乗っています。<br />ロマネスクの初めの頃は、キリストを人の姿にせず、クリスムや神の子羊で現したそうです。

    キリスト降架
    キリストの足がクリスム(キリストの銘)の上に乗っています。
    ロマネスクの初めの頃は、キリストを人の姿にせず、クリスムや神の子羊で現したそうです。

  • 小さな半円の左側の彫刻

    小さな半円の左側の彫刻

  • 小さな半円の右側の彫刻

    小さな半円の右側の彫刻

  • タンパン左側縁の彫刻<br />獅子がモール人を飲み込んでる彫刻だそうです。

    タンパン左側縁の彫刻
    獅子がモール人を飲み込んでる彫刻だそうです。

  • タンパン右側の彫刻<br />この騎馬像はコンスタンチヌス皇帝を示していて、このような騎馬像は南仏によく見られるそうです。<br />頭部は壊されていますが、馬の足下に踏みつけられている兵士はたぶんモール人だといわれています。

    タンパン右側の彫刻
    この騎馬像はコンスタンチヌス皇帝を示していて、このような騎馬像は南仏によく見られるそうです。
    頭部は壊されていますが、馬の足下に踏みつけられている兵士はたぶんモール人だといわれています。

  • 柱頭<br />人のようですが、これに関しての解説が見当たりませんでした。<br />なんかユーモラスですよね。<br />どなたか、これは何の彫刻なのか解説してくださる方がいらしたら教えてください。

    柱頭
    人のようですが、これに関しての解説が見当たりませんでした。
    なんかユーモラスですよね。
    どなたか、これは何の彫刻なのか解説してくださる方がいらしたら教えてください。

  • 聖堂内部の柱の文様。<br />

    聖堂内部の柱の文様。

  • 聖堂内部の柱の文様

    聖堂内部の柱の文様

  • ちょっとピンボケですが・・。

    ちょっとピンボケですが・・。

  • 聖堂内部<br />ロマネスクの教会は、聖堂内が暗いところが多いようです。<br />暗くて見づらいかもしれませんが、こんな感じにすらい空間にステンドグラスから柔らかな光が差し込んできます。<br />アーチ型の天井のやわらかさと調和して、暗いけど優しさのある空間です。<br />聖堂は14世紀のものだそうです。<br />

    聖堂内部
    ロマネスクの教会は、聖堂内が暗いところが多いようです。
    暗くて見づらいかもしれませんが、こんな感じにすらい空間にステンドグラスから柔らかな光が差し込んできます。
    アーチ型の天井のやわらかさと調和して、暗いけど優しさのある空間です。
    聖堂は14世紀のものだそうです。

  • 聖堂内部<br />こちらは見やすいように明るさを調整してあります。<br />主祭壇です。<br />主祭壇の左にこのアルバムの最後のほうにある聖母子像があります。<br /><br />聖堂の中で、大きなリュックを持った一人の巡礼者の方が熱心に祈っていらっしゃいました。ピレネーを越えてサンチャゴまで行くのでしょう。この暑さの中、大変なことだと思います。4トラの友達のnighttrainさんも2度目の巡礼に向かうころだったので、お二人の旅の安全をささやかながら祈りました。

    聖堂内部
    こちらは見やすいように明るさを調整してあります。
    主祭壇です。
    主祭壇の左にこのアルバムの最後のほうにある聖母子像があります。

    聖堂の中で、大きなリュックを持った一人の巡礼者の方が熱心に祈っていらっしゃいました。ピレネーを越えてサンチャゴまで行くのでしょう。この暑さの中、大変なことだと思います。4トラの友達のnighttrainさんも2度目の巡礼に向かうころだったので、お二人の旅の安全をささやかながら祈りました。

  • 主祭壇<br /><br />この日は礼拝があるようで、信徒の方と神父さんがいろいろ準備をなさっていました。<br />神父さんは私たちのところへやってくると「ようこそ。ゆっくりご覧になってください」と握手をしてくれました。<br />写真をとってもいいか聞くと、快く「どうぞ」と言ってくださいました。<br />とてもうれしかったです。

    主祭壇

    この日は礼拝があるようで、信徒の方と神父さんがいろいろ準備をなさっていました。
    神父さんは私たちのところへやってくると「ようこそ。ゆっくりご覧になってください」と握手をしてくれました。
    写真をとってもいいか聞くと、快く「どうぞ」と言ってくださいました。
    とてもうれしかったです。

  • 後陣の祭室のステンドグラスです。

    後陣の祭室のステンドグラスです。

  • 入り口の上部にすばらしいパイプオルガンがあります。<br />金の装飾のオルガンケースは1650製作、内部の現在の楽器は1872 年製作のものだそうです。

    入り口の上部にすばらしいパイプオルガンがあります。
    金の装飾のオルガンケースは1650製作、内部の現在の楽器は1872 年製作のものだそうです。

  • 聖書台。<br />かなり高いところにあります。<br />福音書朗読の前に歌う聖歌を昇階唱 (Graduale)といいますが、それは、朗読者がこの聖書台まで階段を上る時に歌われたものです。<br />

    聖書台。
    かなり高いところにあります。
    福音書朗読の前に歌う聖歌を昇階唱 (Graduale)といいますが、それは、朗読者がこの聖書台まで階段を上る時に歌われたものです。

  • 祭室のステンドグラスの下にあります。<br />柱の文様もきれいです。<br />拡大してご覧ください。<br />

    祭室のステンドグラスの下にあります。
    柱の文様もきれいです。
    拡大してご覧ください。

  • ちょっとピンボケですが・・・。<br />天使がいっぱいです。

    ちょっとピンボケですが・・・。
    天使がいっぱいです。

  • イエスが、ガリラヤ湖でシモン(ペトロ)たちと出会い、湖に漕ぎ出して網が破れそうなほど魚がかかった奇跡(ルカ5:1〜11)が描かれています。

    イエスが、ガリラヤ湖でシモン(ペトロ)たちと出会い、湖に漕ぎ出して網が破れそうなほど魚がかかった奇跡(ルカ5:1〜11)が描かれています。

  • 文様のステンドグラスもすてきでした。<br />以下ステンドグラスに関しては、資料と知識がなく解説できません。ごめんなさい。

    文様のステンドグラスもすてきでした。
    以下ステンドグラスに関しては、資料と知識がなく解説できません。ごめんなさい。

  • このステンドグラスと次のステンドグラスは対になっています。<br />手に持っている絵がこちらはキリストです。

    このステンドグラスと次のステンドグラスは対になっています。
    手に持っている絵がこちらはキリストです。

  • こちらの手に持っている絵は聖母マリアだと思います。

    こちらの手に持っている絵は聖母マリアだと思います。

  • これは、神殿での少年イエス(ルカ2:41〜52)<br />でしょうか・・・?

    これは、神殿での少年イエス(ルカ2:41〜52)
    でしょうか・・・?

  • 祭室にあった像<br />サンマリー教会なので、聖マリーでしょうか?<br />わかりません。

    祭室にあった像
    サンマリー教会なので、聖マリーでしょうか?
    わかりません。

  • 主祭壇の左にあった聖母子像。

    主祭壇の左にあった聖母子像。

  • マリア像。<br />なぜ、マリア様だとわかるのでしょう。<br />足元を見てください・・・蛇を踏んでいます。<br />これは、人を「エヴァの罪」から解放するという意味があると言われています。<br />絵画などにも蛇を踏んでいるマリアが描かれているものがありますね。

    マリア像。
    なぜ、マリア様だとわかるのでしょう。
    足元を見てください・・・蛇を踏んでいます。
    これは、人を「エヴァの罪」から解放するという意味があると言われています。
    絵画などにも蛇を踏んでいるマリアが描かれているものがありますね。

  • 上とおなじマリアさまです。<br />この美しいマリア像、誰が作ったのかわかりませんが、なんとも惹きこまれる様な魅力がありました。<br />

    上とおなじマリアさまです。
    この美しいマリア像、誰が作ったのかわかりませんが、なんとも惹きこまれる様な魅力がありました。

  • こちらもマリア様でしょうか?<br />清楚な美しさです。

    こちらもマリア様でしょうか?
    清楚な美しさです。

  • 新法王さまをお祝いする子供たちの手紙が飾ってありました。

    新法王さまをお祝いする子供たちの手紙が飾ってありました。

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この旅行記へのコメント (9)

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  • belleduneさん 2006/11/04 08:24:52
    改めて勉強させていただきました
    お久しぶりです、フルリーナさん!
    教会建築には詳しくないので、フルリーナさんの旅行記で勉強させていただきました。詳しく解説されているので、分かりやすかったです。
    ありがとうございました。
    2週間もオロロン・サントマリーに滞在していたので、町を流れる渓流沿いをよく散歩しました。
    スペインのカンフラン駅は私が行った後、朝日新聞の日曜版で大きな写真入りで掲載されていました。
    また、訪れたい町のひとつです。
    今後も旅行記楽しみにしています。


    フルリーナ

    フルリーナさん からの返信 2006/11/28 10:37:25
    RE: 改めて勉強させていただきました
    お返事が遅くなってごめんなさい。
    なんだかあわただしい日々ですっかり4トラもブログも旅行記をほっぽりぱなしで恐縮です。

    ほんとにあのへんは、みどころがいっぱいでしかも静かでいいところですよね。
    いつかまた行きたいです。
    こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
  • デコさん 2005/09/11 07:00:31
    フルリーナさん、おはようございます。
    また、遊びに来ました。

    ほんとに、ステキな教会ですね。
    マリア様の像や、ステンドグラス、柱の模様、入口のファサード・・・
    どれをとっても、素晴らしいですね。
    解説もとてもていねいで、実際にガイドしてもらって見学しているような気分に
    なっています。

    続きも、楽しみにしています。

    フルリーナ

    フルリーナさん からの返信 2005/09/11 22:04:30
    デコさん、ありがとう。
    私は、ロマネスクは今回訪れるまで、イタリアで少し見たことがあるだけで、特別興味があったわけでありませんでした。
    でも、ロマネスクの暗い空間は、思ったよりずっと心地よい空間でした。
    アーチの天井は曲線がとても優しい感じで、窓から差し込む光は柔らかく、なんとも心癒される空間でした。
    今までの暗黒の中世・・といった先入観を払拭されました。
    グロテスクだなあと思っていた彫刻も、実物はとっても生き生きとしていて、素朴な力強よさにあふれていました。
    ロマネスクは自然の中の風景にとってもマッチしてました。
    ゴシックのような華やかさではなく、素朴な柔らかい曲線だからでしょうか。
    ぜひ、ぜひ、ピレネー行ってみてください。
    http://www.pirineodearagon.com/
    このサイトのピレネーー写真素敵なんですよ。
    よかったら見てみてください。
  • shinesuniさん 2005/09/07 09:47:07
    独特の模様ですね
    お知らせいただいて有難うございます。
    ピレネーの美しさを写真と文字で楽しませて戴きました。
    この地方はレコンキスタの始まる前アラビア文化圏だったのでしょうか...
    かなりアラビア的幾何学模様の影響があるように思われますが...
    それにしても美しい〜〜の一言に尽きます。
    ため息が出てきそうです.
    有難うございました。
  • パパスさん 2005/09/06 08:39:14
    巡礼路はやはり素晴しいですね!
    フルリーナさん。おはようございます。

    サンティアゴ.デ.コンポステーラは私も以前から行って見たい所です。
    以前コンクに行く予定でしたが、熱波で諦めた事が有ります。
    いつかきっと行きますので参考にさせて頂きます。

    今回の続きも楽しみにしています。






                                  パパス。
  • shinesuniさん 2005/09/05 01:44:24
    また知らせてくださいませ。
    記事が出来上がったらお知らせ戴けると有り難いのですが。
    是非宜しくお願い致します。

    フルリーナ

    フルリーナさん からの返信 2005/09/05 08:30:34
    RE: また知らせてくださいませ。
    ありがとうございます。
    なかなか進まずにいますが、今、オロロンのロマネスク教会のご紹介に当たっています。
    オロロンが終わったらやっとスペインに突入できそうです。
    待っていてくださるなんて嬉しいです。
    がんばります。

    フルリーナ

    フルリーナさん からの返信 2005/09/07 01:16:28
    お知らせにあがりました
    こんばんは。
    時間がかかりましたが、やっとオロロンの教会が仕上がりました。
    http://4travel.jp/traveler/fururina/album/10033113/

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