2005/08/23 - 2005/08/23
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こまちゃんさん
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莫高窟を文革の撹乱から身を挺して守った守護神的存在の画家、常書鴻さんのお墓参りに行って来ました。
日中の敦煌の様子からスタートします。
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この日はお天気が最高に良かったので、頼まれものの商品を発送しに郵便局へ来たあとで、莫高窟に来ている西藏(チベット)文物展へ行く事にしました。
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その時に、空があんまりにも真っ青なので、幾つか街の風景を撮りました。
先日まで寒い夜だった事が、まるで嘘だったかの如く、空が輝いて気温もドンドン上がっています。 -
あ、これは敦煌郵政局の中です。
一階は郵政局、二階は電信局になっています。
中国の田舎の施設にしては、結構綺麗でしょ。 -
同じく郵政局の中。
切手や絵はがき、郵便関係の資料が展示販売されています。
特に趣味でもないのですが、記念に60元の切手集を買いました。図柄は見事に「飛天」づくしです。 -
中国電信ビル兼郵政局正面玄関の圖。
どう言えばいいか判りませんが、他から比べれば、それなりに目立つしあか抜けはしているかと?・・・ -
日本と違って、ポストは緑色。
郵政局自体、どこへ行っても緑色の看板が目印なんですが、ここ敦煌の郵便局は、表が電信局になっていて、郵便局らしくないのが面白い?・・ -
電信局から北へ向かう道。
この方向は、柳園(敦煌火車站)へ向かう国道215線に繋がっています。 -
ストーリーとは全然関係ないんですが、電信局の玄関口脇の書店で見掛けた、敦煌ではかなり珍しい感じのダンディーなおじぃさん。
スラックスの股上が長いのが、少しアカ抜けしてない感じ・・・(^^; -
出発です。
電話で、いつも世話になる胡さんを呼び出しました。
ご本人は、奇遇というか残念というか、既に莫高窟に出ていたので、奥さんに来て貰いました。
鉄道工事に伴い、道路の拡張工事で掘り返されている空港路。 -
一部完成していました!
空港手前部分500m位は、この様になっています。
敦煌では初めて見る「本当のアスファルト」で出来た道。 -
空港路途中にある、最大のお土産センター。
日本語でバンバン話し掛けてきます。
冷やかし半分に見てきましたが、沙州市場のモノと全く同じ。
ブローチなどは700元前後で出ていまして、本物の天然水晶を主張する店員に、呆れて仕舞いました。
「偽物だったら訴えて良い」と言ってくれますが、一般客は帰国後どうするの?と中国語で聞いてみましたが、「大丈夫、大丈夫」と訳の判らない返事。 -
この辺りの景色は、祁連山と鳴沙山が繋がって見えます。
微かにですが、真ん中あたりの遠くに、雪をかぶった祁連山脈が見えています。
綺麗になった空港路を、空港間近で右折すると莫高窟まであと15kmです。 -
駐車場からチケット売り場へ向かう段差前には、この様な案内図があります。
場所を考えていない。。。造る側のエゴ・・・
こんな下に置いて誰が見るの?第一通路の邪魔になるし・・・ -
陳列館到着。
これはチケット売り場の真向かいにあります。
西藏文物展はここの二階でやっていました。
中国にしては超珍しい入場無料。
実は、この陳列館は、日本投資の建物で、無料が条件になっているらしいです。 -
撮影禁止の中、撮影してきました。。。(^^;
入り口の説明書きが撮したかったので、とても丁寧に「撮しても良い」か確認したら、案の定ダメでした。
でも、その態度が功を奏したようで、警備員は入り口で座ったまま、中にさえ来ませんでした。
その時、お客は我々2人だけでしたし。。。 -
少しして、広東人団体が入ってきましたので、撮影は2枚だけとなりました。。。
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文物展を見終わって、莫高窟遠景を撮影する為、向かい側の丘に登りました。
陳列館二階の出入り口からだと、丁度登り口に向かえます。 -
時間選択が良くないので、西の空高い所に太陽が・・
逆光ですね。 -
撮影後は、莫高窟を見下ろす砂漠の丘陵にあった、常書鴻さんのお墓を参ってきました。
場所は写真のような感じのところで、なんか素っ気なく寂しい気がします。。。 -
お墓へは、冬期にだけ流れてくると言う、川の痕跡を渡って行きます。
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祁連山を背景に、常書鴻同志之墓。
敦煌の飛天と呼ばれた、奥さんの李承仙さんの石碑も左手にぽつんと・・・
粗末とは言いたくないのですが、やはり・・・
彼以外の莫高窟関係者のお墓も、彼のお墓の横に沢山並んでいたけど、なんか「これで良いのかな・・」と感じてしまう姿でしたね。(下の写真がそうです)
中国は、文化にはお金を掛けない・・・
意味のない高層ビルや橋には、「世界一やねんぞ〜!」と言っては金を浪費するけど、真の貢献者、身を挺して文化を守った人間は、結構平気で蔑ろにする。 -
文化の発展無くして国は成立しないのに、気が付いた頃にはもう遅い。。。
莫高窟は、日本が30年前頃に4億円投資して厳重に守れる今の形にしたもの。
近年では、日本の有名な画家、平山郁夫さんが、個人で2億円寄付している。中国人にお金は禁物なんだけどな・・・
たぶん、平山さんはVIPでの渡航なので、中国人の、強いては敦煌の恥部など知らないんでしょうね。。。 -
平山さんに話して聞かせて上げたいけど、綺麗なイメージで固まっている人には、こんな「本当の」話をして上げても信じて貰えず、「君ぃ〜・・下らない事言ってるんじゃないよ!」で片付けられて仕舞うんだろうな・・・
研究院が綺麗になり、社用車が外国車になり、従業員専用アパートが、市の郊外に新調されて・・・
一般市民が、煉瓦と土の部屋に住んでいる敦煌に在って、一部の人間だけが贔屓されている感じが露骨に現れている。
でも、肝心要の莫高窟のメンテは、あんなに広い莫高窟回りや窟内の掃除を、たった2人の高齢者に任せて居る(ボクはその2人と知り合いです。一人は55歳、もう一人は60歳)
そのウチの一人、北側奥の場を担当している60歳の方は、今年の初めに心臓病で倒れて現在療養中。。。
億の単位でお金が入っているのだから、正しく管理する為に、もう少し人員に投資しても良いと思うのは可笑しいでしょうかね。。。2人というのは可笑しい事で、開館中の作業員は他にも数人居ましたが、早朝清掃や冬期の清掃では、彼らが殆どを賄うと言う事です。
ちなみに、一般作業者の給料は、平均300元(4200日本円)/月です。 -
お墓のある丘陵から見た莫高窟。
常書鴻さんと同じ目線です。
常書鴻さんの半生は、その全てが莫高窟でした。
http://www.nitchu-yuko.net/zoumimibun111.htm
人にも語っているように、まだまだやり遂げたい事が沢山あるのです。その意思を受け継いでいるかどうかは、2年の敦煌滞在で色々判り、その筋違いな現状に対し、憤りを感じるのみ。。。
物心を注いでいるかどうかの差は・・・歴然。
常書鴻さんの生涯は、自伝が出ていますのでご参考まで。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31538057
こちら(↓)は生誕百周年記念文集です。
http://www.frelax.com/sc/review/html/3/ZJYD130013c1.html -
眩しさに目を伏せて見る莫高窟の姿からは、無念や怒りを感じさせられる事がある。
諸外国の莫高窟保護関係者は、援助団体ではなく個人で訪問し、一般人の立場で莫高窟を見てみる必要がある。。。と私は思う。
そうでなければ本当の保護など出来はしない。 -
帰りは、先程渡った川の痕跡を伝って駐車場に向かうのですが、途中で見つけた小さな穴。
ウスバカゲロウの蟻地獄か、それとも地蜂か・・・
ボクの常識では、ウスバカゲロウの幼虫は、こんな硬い所にいない筈なので、地蜂かも知れません。
沢山あったので一つ掘ってみましたが、べんべこさんも蜂のようなモノも何も現れませんでした・・・
べんべこさんなら、あの堀り方で出て来るんですけどね・・・
(べんべこさん:京都丹波、丹後地区の方言。土と同じ色で、お腹のふわふわした足のない蜘蛛みたいなヤツです。ウスバカゲロウの幼虫。(ウスら馬鹿下郎と読まないでね)) -
戻ってきました。
莫高窟からの帰路は、空港からの入り口ともなります。
この楼門には、空港側から見ると「敦煌」、市内側から見ると「沙州」と書かれています。
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