スペインの旅【７】　　巡礼者に感動するキリスト教聖地　サンチャゴ・デ・コンポステーラ

2004/05/18 - 2004/05/30

サンチャゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、ローマに次ぐキリスト教の３番目の聖地である。９世紀の初めに、聖ヤコブ（サンチャゴ）の墓がこの地で発見されて以降、ヨーロッパ中の人々が目指す聖なる巡礼地となった。「サンチャゴの道」と呼ばれる巡礼のルートはピレネー山脈を越える８００キロの行程だ。現代のように便利な交通機関が無い時代には、あらゆる階層の人達がこの聖地を目指して歩き続けた。８００キロも道のりを歩いて来た巡礼者は大聖堂の尖塔がうっすらと見える丘にたどり着くと「大聖堂が見えたぞ、とうとう来たぞ！」と声をあげて感激したそうで、歓喜に浸る巡礼者の像が建てられている。その丘から約５キロ歩くと目的の大聖堂に到着する。現在でも８００キロを歩いている巡礼者を良くみかける。スペイン最高のロマネスク様式といわれる大聖堂の前では、大きなバックパックを背負い、最終目的地に足を踏み入れたばかりの巡礼者とであった。彼らは、いつ出発したのか、と問うと「１ヶ月前にフランスを出てピレネーを越えて８００キロ歩いて来たんだ！」と長旅の疲れも見せず誇らしげに語る。彼らは早速オブラドイロ広場へ向かい、大聖堂の階段を昇り、バロック様式のオブラドイロの正面をくぐり栄光の門を入る。中央の柱に座っている聖ヤコブ像に罪の許しを乞い、神の祝福を祈るのである。バスに乗ってここに来た私には、残念ながら大きな感激は無かったが、達成感に満ち溢れ清清しい表情をした巡礼者達を見ていると私にまで感動が伝わって来て嬉しさが一杯になった。（写真は大聖堂）

エリア サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)

スペイン最高のロマネスク様式といわれる大聖堂のオブラドイロの正面。巡礼者はこの階段を昇って堂内に入る。

大聖堂のオブラドイロの正面、栄光の門を飾る巡礼者の象徴、ほたて貝の彫刻。

スペイン最高のロマネスク様式といわれる大聖堂の全貌。

スペイン最高のロマネスク様式といわれる大聖堂の尖塔。

巡礼者の病院の彫刻。現在はホテル。

大聖堂の彫刻。

大聖堂に到着したばかりの、８００キロ歩いて来た巡礼者。「１ヶ月前にフランスを出てピレネーを越えて８００キロ歩いて来たんだ！」と長旅の疲れも見せず誇らしげに語った。

大聖堂に到着したばかりの、８００キロ歩いて来た巡礼者。

市役所の上の彫刻。聖ヤコブがイスラム教徒を退治している像とのこと。

市役所。

大聖堂前の参道。

大聖堂の彫刻。

２３ある大学の中で最初に建てられたネオ・ルネッサンス建築の大学。

大学。

大聖堂の尖塔がうっすらと見える丘。

「大聖堂が見えたぞ、とうとう来たぞ！」と声をあげて、歓喜に浸る巡礼者の像。

「大聖堂が見えたぞ、とうとう来たぞ！」と声をあげて、歓喜に浸る巡礼者の像の後姿。

「サンチャゴの道」を歩く巡礼者。

大聖堂の尖塔がうっすらと見える丘に咲いていた花。

サンチャゴ・デ・コンポステーラの夕暮れ。