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 4月23日から25日まで,貴州省黔東南州台江県施洞鎮のあちらこちらに分散して“姐妹飯節”が行なわれた。この行事,別名“情人節”と言われる恋人探しの日だ。今でも,その効用は代わらないらしいけれど,ほとんど観光化しているから,必ずしも若い人ばかりではない。<br /> この祭,赤色と銀色との祭で,強い日射しの下,強烈な色の祭だった。23日午前中から24日の夜まで施洞に滞在し,半分はお祭り見物,半分は移動と買物の時間だった。<br /> 名前の姐妹飯はあちこちの家で食べさせてもらったが,お祭りの中では気が付かなかった。<br /> <br /> 自動車で繰り込む人達が多く,車が動けなくなるため,移動は足に頼らざるを得なくなった。しかし,歩くのは愉しい。川べりの道,河原,田圃道,そして隣村への移動はあっち見て,こっち見てぶらぶら歩いた。<br /> 周辺から清水江の舟運を利用して,やって来る人も少なくない。あちこちの会場を歩いて移動する人の列も切れない。<br /> 明るい内に行事は終わる。ご飯を食べて,それからが若者の天下。男も女も,遅くまで群れをなして歩き回り,明るく電気を点けたお菓子の店などに群がる。<br /><br /><br /> 分散しての行事なので,全部を見るよりも,行き易い場所を見ただけだが,お祭りに付きものの露店の店も多く,全体として楽しめる。観光客向けの売場の主流は,苗族の伝統的な刺繍など。それに,食い物。暑いから,水,アイス,ビールも。土地の人の買物は,先ず絶対に必要なにわとり,肥育用の子ブタ,衣料品など。<br /> 我が友人に拠れば,日本人を乗せたバスが5台有ったとか。その倍程度の団体が入っていたのではないだろうか。もっと多いかと思っていたので,そんなものかと思う。

施洞の姐妹飯節

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2005/04/23 - 2005/04/24

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1

20

ゆっくり歩く

ゆっくり歩くさん

 4月23日から25日まで,貴州省黔東南州台江県施洞鎮のあちらこちらに分散して“姐妹飯節”が行なわれた。この行事,別名“情人節”と言われる恋人探しの日だ。今でも,その効用は代わらないらしいけれど,ほとんど観光化しているから,必ずしも若い人ばかりではない。
 この祭,赤色と銀色との祭で,強い日射しの下,強烈な色の祭だった。23日午前中から24日の夜まで施洞に滞在し,半分はお祭り見物,半分は移動と買物の時間だった。
 名前の姐妹飯はあちこちの家で食べさせてもらったが,お祭りの中では気が付かなかった。
 
 自動車で繰り込む人達が多く,車が動けなくなるため,移動は足に頼らざるを得なくなった。しかし,歩くのは愉しい。川べりの道,河原,田圃道,そして隣村への移動はあっち見て,こっち見てぶらぶら歩いた。
 周辺から清水江の舟運を利用して,やって来る人も少なくない。あちこちの会場を歩いて移動する人の列も切れない。
 明るい内に行事は終わる。ご飯を食べて,それからが若者の天下。男も女も,遅くまで群れをなして歩き回り,明るく電気を点けたお菓子の店などに群がる。


 分散しての行事なので,全部を見るよりも,行き易い場所を見ただけだが,お祭りに付きものの露店の店も多く,全体として楽しめる。観光客向けの売場の主流は,苗族の伝統的な刺繍など。それに,食い物。暑いから,水,アイス,ビールも。土地の人の買物は,先ず絶対に必要なにわとり,肥育用の子ブタ,衣料品など。
 我が友人に拠れば,日本人を乗せたバスが5台有ったとか。その倍程度の団体が入っていたのではないだろうか。もっと多いかと思っていたので,そんなものかと思う。

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  •  河原の縁日。<br /> 人が集まれば,こうなる。こうさせるために,お祭りは有る。<br />

    河原の縁日。
    人が集まれば,こうなる。こうさせるために,お祭りは有る。

  •  子ブタの取引。<br /> こんな篭に入れられて,あちこちの市で見かける。ここでは,黒いのは見なかった。<br />

     子ブタの取引。
     こんな篭に入れられて,あちこちの市で見かける。ここでは,黒いのは見なかった。

  •  にわとり。<br /> 近辺から農民が持ち込んで来る。隣の県からもやって来る。これを潰して,お祭りの食事に供するのだから,可成り大量に消費される。どれも,奇麗な羽のニワトリ。施洞のどこへ行っても白い羽の柔らか過ぎるのはいない。中国へ行ったらお祭りでなくとも,ニワトリを食うべし。

     にわとり。
     近辺から農民が持ち込んで来る。隣の県からもやって来る。これを潰して,お祭りの食事に供するのだから,可成り大量に消費される。どれも,奇麗な羽のニワトリ。施洞のどこへ行っても白い羽の柔らか過ぎるのはいない。中国へ行ったらお祭りでなくとも,ニワトリを食うべし。

  •  船で来た人々。<br /> 清水江の上流からも,下流からもやって来る。親戚がいる所に着ける船に乗ってやって来る。

     船で来た人々。
     清水江の上流からも,下流からもやって来る。親戚がいる所に着ける船に乗ってやって来る。

  •  桐花。<br /> 土手に植わった桐樹には花が咲いていた。凱里などでは,もうほとんど終わっていた。普通桐の花はこういうのではないと思っていたので,名前を尋ねたが,誰もが“桐花”と言う。樹の肌は桐独特の筋が入っているのだが。<br /> 検索すると,油桐のようです。日本にも導入されたようですが,さほど普及していないようです。<br />

     桐花。
     土手に植わった桐樹には花が咲いていた。凱里などでは,もうほとんど終わっていた。普通桐の花はこういうのではないと思っていたので,名前を尋ねたが,誰もが“桐花”と言う。樹の肌は桐独特の筋が入っているのだが。
     検索すると,油桐のようです。日本にも導入されたようですが,さほど普及していないようです。

  •  もう一度,桐花。

     もう一度,桐花。

  •  更にもう一度,桐花。<br /> 船は白波を蹴立てて川を遡って来る。

     更にもう一度,桐花。
     船は白波を蹴立てて川を遡って来る。

  •  お祭りへ。<br /> 流れに乗って下って行く船。<br />

     お祭りへ。
     流れに乗って下って行く船。

  •  着いたぞ,着いたぞ。<br /> どんどんやって来る。

     着いたぞ,着いたぞ。
     どんどんやって来る。

  •  さあ,着いた。<br /> 着ているのは普段着ではないが,晴れ着でもない。若い人はここで船を下りてお祭りの晴れ着に着替えるようだ。普段の服は私たちと変わらない。上着をひょいと脱いで,代わりに赤い刺繍の晴れ着に着替えるのだから,和服のような面倒さはない。靴だって,昔から履いている。それでも,介添え人がいないと着付けは難しいと。<br /> 我が小学生の友人は,今年は母親が麗江で商売をしていて戻って来ないので,着ないと言っていたが,ホントにジーンズで動き回っていた。

     さあ,着いた。
     着ているのは普段着ではないが,晴れ着でもない。若い人はここで船を下りてお祭りの晴れ着に着替えるようだ。普段の服は私たちと変わらない。上着をひょいと脱いで,代わりに赤い刺繍の晴れ着に着替えるのだから,和服のような面倒さはない。靴だって,昔から履いている。それでも,介添え人がいないと着付けは難しいと。
     我が小学生の友人は,今年は母親が麗江で商売をしていて戻って来ないので,着ないと言っていたが,ホントにジーンズで動き回っていた。

  •  子供たち。<br /> 小さいなりに着飾って,嬉しそう。<br />

     子供たち。
     小さいなりに着飾って,嬉しそう。

  •  少し心配。

     少し心配。

  •  銀の冠。<br /> 重いか重くないかで,素材が分るのだから,重いなあと言う顔をしていなければいけないのだが。

     銀の冠。
     重いか重くないかで,素材が分るのだから,重いなあと言う顔をしていなければいけないのだが。

  •  わたしも。<br /> お婆さんに手を引かれ。お婆さんの前掛けもまた見もの。

     わたしも。
     お婆さんに手を引かれ。お婆さんの前掛けもまた見もの。

  •  歩いた歩いた。<br /> 車の間を縫って,隣村の会場へ。<br /><br />

     歩いた歩いた。
     車の間を縫って,隣村の会場へ。

  •  行く人,帰る人。<br /> もう私は帰るというのに,これから行く人もいるのね。<br />

     行く人,帰る人。
     もう私は帰るというのに,これから行く人もいるのね。

  •  帰る人。<br /> 河原の会場から家へ。

     帰る人。
     河原の会場から家へ。

  •  会場の河原から帰る人の列。親や介添え人,応援団?<br />忙しかったけれど,愉しかったでしょうね。

    会場の河原から帰る人の列。親や介添え人,応援団?
    忙しかったけれど,愉しかったでしょうね。

  •  アヒル<br /> おいらたちにゃ関係ねーや。<br />

     アヒル
     おいらたちにゃ関係ねーや。

  •  そうだよね。<br /><br /><br /> 清水江の鵜飼い。今は,足を縛られているので,あちこちへ移動はしない。

     そうだよね。


     清水江の鵜飼い。今は,足を縛られているので,あちこちへ移動はしない。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • SUR SHANGHAIさん 2005/06/21 12:00:12
    お久しぶりです。
    ここ二ヶ月あまり私事が重なり、ほとんど活動していませんでしたが、やっと復活のめどが立ちそうなSUR SHANGHAIです。

    姉妹飯節の鮮やかな色彩がいいですね。中国国内の旅行はここしばらく行っていませんが、また出かけてみたくなるような田舎の風景が素晴らしい。これからもいろいろと紹介してくださいね。

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