2003/09/15 - 2003/09/22
168位(同エリア170件中)
覇王樹さん
朝、目覚めると窓から青空が見える。シチリアへ来て初めて見る青空である。朝食もそこそこにチェックアウトすると、カターニャ駅へと真っ直ぐ向かった。明日は日本へ帰るので、今夜の夜行でローマに出る予定にしているが、それまでたっぷり時間がある。この時間を利用してシチリア内陸の町、ヴィッジーニとカルタジローネの二つの町を訪れることにしたのである。
カターニャ駅でまず邪魔な荷物を一時預かりに置き(駅の一時預かりは朝7時から夜10時まで)、窓口でヴィッジーニまでの切符を購入。カターニャからヴィッジーニまではジェーラ行きの列車に乗るが、これがまた1日に僅かしか走っていない超一級のローカル線で、地図を見れは分かるがまさにミミズがのたくっているような山岳路線である。カルタジローネはヴィッジーニよりさらに先の同じ路線上である。
カルタジローネは陶器でも有名な中世の丘上都市であるが、ヴィッジーニもカルタジローネよりも規模は小さいがやはり丘上都市の形態を取っている。一つ問題はヴィッジーニはカルタジローネと違って最寄りの駅から4キロ離れているということである。今回の予定では、少ない列車本数に加えその距離を往復する時間も考慮に入れてプランを立てねばならない。
カターニャ駅発ジェーラ行きの列車は2両編成のディーゼルカーである。途中のレンティーニ・ディラム駅まではシラクサ方面の幹線上なので快調に走るが、その駅を出ると急カーブでレンティーニ湖畔に出る。ボロボロになった無人のスコルディア駅までは単調な風景が続くが、この駅から先がシチリア内陸特有の起伏の激しい丘陵地帯となり、線路は右に左に大きくくねりながら登っていくことになる。当然スコルディアから先は列車速度もガクンと落ちる。
丘陵地帯を登り出すと、殆ど民家というものはなくなってくる。極端に人口密度は低い。列車はどんどん高度を上げるので、車窓からはカターニャの大平原が見渡せる。線路脇にはこれでもかというくらい覇王樹(サボテン)が生え、どれも鈴なりに実をつけている。
途中のミリテッロの駅手前で列車は赤信号で止まってしまった。それにしても、この列車には何人乗っているのかと思うくらいFSの職員が乗っている。間違いなく乗客の数より多い(というか乗客は数人しか乗っていない)。暫く信号が変わらないので職員は当初右往左往していたが、そのうちに諦めたようで、運転手に至っては列車を降り、線路脇の覇王樹の実を摘んでいる。
漸く信号が青になり、10数分の遅れでミリテッロの駅に到着。何故何もないところで赤信号で止まらねばならぬのか不思議であるが、ミリテッロ駅では恐らくその赤信号の原因である対向列車が遅れて入ってきた。
ここから先は丘陵地帯に分け入っていくのだが、沿線の覇王樹の数はさらに増えていく。要はシチリアでは覇王樹は雑草なのだが、この土地がそれだけ乾燥しているということの証明でもある。
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