チェンマイは最高に面白い28

2004/08 - 2004/08

今回ご紹介するのは、ランナー王国血族スリオン氏の格式高い伝統的なお葬式だからである。
スリオン氏はチェンマイランナー王国時代からの血族であり、スリオン氏はスリオンブックセンターという書店のオーナーでチェンマイでは有名なお金持ち・・・勿論お年が高齢なこともあり既にその経営はご子息・お孫さんの時代と成っている。それでも古くからあるブック店は誰もが知っている店だ！
何故、お葬式に拘るか？と言うと・・やはり普通のお葬式とは異なり格式高い伝統的なお葬式であると共に、現在のラマ9世が娘のスリントン妃を使わされる位格式高くめったに見ることが出来ないお葬式だからである・・・・8月遡る事にしよう・・・
このお葬式はTVでも放送されたし、ランナー王国時代の色々な説明、ドラマ、ビデオ作成にも使用されている、それだけ中々お目に掛かれない物なのであろう・・チェンマイの人でさえも自分の生涯で会えるのは幸運だ・・と道端で拝んでいた。
踊り・行列の意味・授け物の意味・など知らない事ばかりである、誰もが知っているものでもなく、もう年配の方々のみが知る所らしい・・それでも自分達の知る普通の葬式も日本と考え方が異なる為不思議に見ている事が多いのに、ランナーまで遡るとそれはもう別世界・ドラマの撮影でもしているか？何か行事、祭り事のように見えてしまった。

エリア チェンマイ(タイ)

この所自分のページは何かオレンジ色してますね・・・お坊様関係が多いので仕方がないですか・・我慢して見て下さい。
先頭を歩くお坊様とはもう一人前の方の事ですが・・このまだ一人前になる前の修行中の方々ノーネーンと呼びます。

こう言う儀式に参列できるのも由緒あるお寺で修行しているお坊様とノーネ−ンだけ・・

この寺院までの行進はスリオン氏の自宅から延々と歩いて行進して来る、それは亡きスリオン氏がこの世とのお別れをする為に、この世での思い出を持ち旅立つ為に皆で旅立つスリオン氏を慰める為に皆で棺を車に乗せ綱を引いて歩く。

参列者は親戚縁者に関らず誰でも引いてお別れを言うことが出来る・・行列では普通ならば、棺を載せた車を天国に向けて送り出す音楽と共に火葬場まで練り歩くのだが、ここでは捧げ物・生の音楽演奏・そして列の中央には棺の少し前に置かれる、所謂お化け？？？人の形をした紙を付け棺を案内している・・・ように見える・・なんと表現するのだろうか？？？
あの世への道案内？言葉が良くないかもしれない・・・が確かに道案内である事には変わりはない！！

少々分かりにくいかもしれない・・余近くで撮影を許可していない物で・・

そして一番偉いお坊様が（ちなみにお寺はスアンドークなのでチャンスがあれば見に行かれることをお勧めします。）お祈りを唱えながら運ばれて来る。

そうして道案内役に無くてはならい犬

音楽隊を乗せた車、勿論その辺の人が引くわけなくその道で有名な先生方が選ばれて演奏されている。

そしてご本人の棺となる。
棺も段階があり直ぐ燃えてしまう安い物は4000B位、
周りを花で飾り金の装飾で作られている物は8000Bから20000B位！！しかし金一色と成ると・・・お値段の方は？？？？チョッと想像つかない・・・・

そしてスアンドーク寺院まで練り歩く・・・

お寺の方では、迎えの儀として女性達が踊りを舞う！
その間に行列は寺院の中の焼き場の前に進み、棺を台に乗せ準備を始める。

準備が整うと式典へ移り長いお坊様の供養が歌われ・・・これはどんなにガンバッても眠くなる・・失礼致しました・・・

お祈りが終わると参列者の方々が棺の中のご本人と対面、別れを言う。

別れ・旅立ちの為の踊りが披露される間、親族からの言葉やこのお葬式に協力された方々の紹介がある。

そして激しい音楽と花火と鳥の声で瞬時に点火された火が棺目掛けて飛んで行く。

その音と共に親族の方々は大声で最後の別れをしていた・・・
点火された棺が燃え尽きるのは1−2日以内、それからお骨を拾い上げる。この後は本人の意思が残されていればそれの殉じ、無ければ本道の中の歴代の血族の方々と並んでお墓が立てられる。
ごく一般の方々は骨を拾うと少しだけ骨壷に残し、後は花火と共に打ち上げてしまう・・・或いはメーナムピン（メーナム川に流してしまう）に流してしまうのである。日本のように4初七日も49日もない。