2004/03/12 - 2004/03/15
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erikoさん
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ヴェネツィアという町は世界に比類ない特異性を持つ別格の町だ。しかし、その分観光客の数は多すぎて、旅人が自らをこの町で旅を浄化するには限界を超えている。だからこそ、この町への第一歩には慎重にならざるを得ない。
それが、ことごとく打ち砕かれたスタートだった。
ヴェネツィア、サンタ・ルチア駅に降り立ったら、ミラノでの雨が嘘の様に晴れ渡り、私たちは上機嫌だった。早速、ヴァポレット(ヴェネツィアの移動はこの水上バスによって確保される)の3日間乗り放題券を買いに行ったら、明日からしか使えないと言う。そして「今日はストライキなの」と普通に言われても、日本から遥々やって来た私たちは「えぇー!!」としか言いようがない。突然のストライキはイタリアではそう珍しくはない事で、以前日本に帰る日の朝に国鉄のストを突然知らされ、やむなく35ユーロも払ってタクシーで空港まで行った事があるが、今回の場合は旅への影響が大きすぎる。そして、唯一の頼みの綱の水上タクシーにはすっかり足元を見られ50ユーロも取られた事と、それでも乗らざるを得なかった私たちの大きなスーツケースに、今更ながら腹が立つ。
更に私たちに追い討ちをかけたのが、この旅一番に拘ったホテルが、水道の故障のため1日だけ別のホテルに泊まらされた事だ。私は終止文句たらたら。3連泊するからこそゆっくり心置きなく出歩けるのに、明日は11時に荷物をまとめて移動しなければならないので、それはとても心外な事だ。でも、紹介されたこのホテルも最初の印象とは違い、なかなか居心地のよいホテルだったので、フロントで「ここに3泊させて!」と頼んだが、決まりなのか、それは出来ないと言われた。もっと言葉が話せれば、強硬に抗議して要求を貫くか、1泊分をタダにさせるかどうにかするのに・・・・。「そうですか、残念です。」としか言えない自分が情けない。「日本に帰ったらイタリア語勉強しよう!」とその時は思う、南部だった。
そんなこんながあったにしても、ヴェネツィアは十分魅力的な町で、世界中の観光客で溢れ返ってはいるものの、サン・マルコ広場はいつも通り期待を裏切らない感動をもたらし、危うい均衡を保ちながら存在するこの町並みは、私たちの苛立ちを忘れさせるには十分だった。このホテルに泊まったお陰で、今までに歩いた事のないヴェネツィアを、ヴアポレットがストだった為に唯一残された“自分の足” という移動手段のみで廻った事が、結果新しいヴェネツィアとの出会いをもたらしてくれた、という気持ちにいつしか変わっていた。
夕食も良かった。日本で調べたリストランテの中で、唯一このホテルに近かった“SAN TROVASO”は、開店時間より早く着いたが、店の前のメニューを吟味しているうちに、振り向くと長蛇の列が私たちの後ろにできていた。開店と同時に店内は満席となり、それでもカメリエーレ(ウエイター)の対応は手際よく、それでいて慌しさを感じさせない所にこの店の繁盛の一因を見たような気がする。海の幸三昧の料理もとても美味しく、またもや許容量を超えてしまい、最後のデザートはパスした。手ごろな値段も有難い。同席したフランスから来た夫婦とは悪戦苦闘の会話だったが、なんとなく気持ちだけは通じた(と都合よく解釈)心地よい晩餐を終え、硬い握手で分かれた時には、旅の喜びを実感した。
もしかしたら、今日という一日は、とってもいい日だったのかも知れない。
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ミラノから列車に乗って、水の都ヴェネツィアへ
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あっ!ヴェネツィアだ!
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ヴェネツィア、サンタ・ルチア駅。持ってきたインターシティー。
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重〜い荷物が恨めしい・・・。
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贅沢なタクシー。でもご機嫌。
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文句たらたらの私も、チョットご機嫌!
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興味をそそる細い路地。
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突然開ける空間。
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「ほしい・・・。」
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「つ、冷たい。」
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地図も持たない探索は、思いもよらない場所との出会い。
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だから、同じ所を再び訪ねる事は至難の業。
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あのアーチの向こうにサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会がある。
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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会前
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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会前
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グランデ・カナルを挟んで対岸にサン・マルコの鐘楼が見える。
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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
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犬を見ると飛びつく友人。犬には迷惑な話だ。
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ザッテレ。運河を挟んでジューデッカ島に向い合うヴェネツィア本島側の海岸通。
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ザッテレ。
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ザッテレ。
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ザッテレ。
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待ちぼうけの犬
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1泊だけのホテル・アメリカン(アカデミア美術館裏手)。
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ホテル・アメリカン前の小運河
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ホテル前の小運河
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ホテル・アメリカンのダイニング
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食べ物で遊ぶな!
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この旅行記へのコメント (5)
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- つつきさん 2005/02/12 15:24:53
- うわーv
- 写真&旅行記拝見しました。
つつきといいます。こんにちは。
独特のリズムのある旅行記、とっても楽しく堪能させていただきました!
本当、イタリアのストって恐ろしいですよね!
私も今回ベネチアのカーニバルに行っていたんですが、諸事情でミラノin&outだったんです。で、ミラノ−ベネチア間は列車。しかも帰国日の朝に移動という怖いもの知らずの行動を取ったんですが、もうストが起きたら絶対帰国できない! とひやひやものでした。
無事動いてくれて、ほんとーによかった!
帰ってきたばっかりなのに、もう行きたくなっちゃってますv
ベネチア、独特な雰囲気が本当に最高ですよね!
- erikoさん からの返信 2005/02/12 19:49:00
- つつきさん、はじめまして!
- 長い旅行記を読んで頂いたようで、有難うございます。私は旅に出るとその日あったことをその日のうちにパソコンに書き込むようにしています。情けない事に、そうしないと忘れてしまうのです・・・。それからデジカメ、ビデオも必需品です。私の旅の「三種の神器」です。そんなものに囚われずに記憶に留めておく事が一番大切なことなのでしょうが、如何せん許容量に限界がありますし、忘れ去るにはもったいない事がイタリアには多すぎるので。
ヴェネツィアのカーニヴァルに行ってきたんですね。それでなくてもヴェネツィアは幻想的な町なのに、あの雰囲気は何とも言えませんよね!私も2000年のカーニヴァルに行ってきました。私の場合は見るだけですが。その時の様子は、ホームページにまとめていますので、宜しければどうぞ!
カーニヴァル→http://www.h6.dion.ne.jp/~erico/index.html
トップページ→http://www.d6.dion.ne.jp/~eriko727/ です。
それにしても、日本から自作の衣装を持ち込むなんて、根性がありますね!そして、とても素敵な事ですね。私も一度「おいらん」の格好かなんかして派手にやってみたいと思っていますが、作れないので・・・・。
そうそう、つつきさんのページを見て「コーギーさん」の書き込みがあったのでビックリ。この冬の私のシチリア旅行のライブ日記をコーギーさんにも毎日送っていました。私、コーギーさんの拘りのページとても気に入っています。
長くなってしまいました。また、楽しい体験がありましたらお知らせ下さい。
※追伸:お金を失くしたら稼げばいい。気を落とさずに!私はローマで父を失いかけた・・・。(はぐれたのです。その時はもう大変でした。)みんな色々ありますよ。
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- haidiさん 2005/01/21 00:26:23
- 偶然ですね!
- こんにちは!私も同じ日にミラノからヴェネツィアに行きました。
本当はベルガモに行こうと駅で友達と待ち合わせ〜時間も調べずとりあえず
9時過ぎごろ待ち合わせ〜なんと12時までベルガモに行く電車が無く、
ふと、11時のヴェネツィア行きが目に留まり急遽変更!ヴェネツィアに出発〜
1泊のつもりが、終電ミラノ行きに乗り遅れまたホテルに舞い戻りもう1泊
することに〜1日散策して今度はちゃんと終電間に合って帰りました!
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- コーギーさん 2004/12/04 11:05:24
- ベネチアは何回行っても良いですね・・・
- イタリアのストは本当に困ったものです。私も今年の7月に行ったのですがマルペンサ空港に着く日が交通ストと聞いていたのでタクシーで行くのもしゃくに障るのでどうやってミラノに行こうか悩んでいたのですが、うまいことに空港ミラノ間のバスだけはやっていたので助かりました。
ベネチアは歩くに限ります。私も一日2〜3万歩歩き10日程いましたのでほとんど歩きつくしました。それでもまた行きたくなるのだからベネチアは不思議な魅力を秘めた街です。
ザッテレ河岸のスーパーで買い物したり、夕方散歩などしたのが忘れられません。
色々写真を見せていただきましたが、懐かしく思い出しました。
- erikoさん からの返信 2004/12/04 17:28:13
- コーギーさん、再びコンニチワ!
- コーギーさんの「旅情」の旅は多くの人々の関心を集めた事でしょう。ひとつの町に10日間も滞在出来るのは羨ましい限りです。
私はこの16日から20日間、南イタリア→シチリア→ローマをレンタカーを借りて旅してきます。運転は一度だけ、それも田舎道をほんの1kmというほぼ初めての事なので、考えただけで脂汗が出てきます。
もしメールアドレスを教えて頂ければ、旅先から友人達に配信している「イタリアの風・通信」を送りますよ。
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