2001/05/26 - 2001/05/30
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le_cielさん
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いよいよ最終章(第3章)。5月29日の旅の様子を紹介します。念願のバイクに乗り、フランス料理を食べ、デザート屋をハシゴします。夕食もハシゴしフォーや生春巻きを食べました。
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5月29日:サイゴン最後の朝。道を歩き始めると今日もシクロのおっさんが元気に声を掛けてきます。これには本当にうんざりさせられます。シクロを見掛けると思わず早足に逃げたくなります。シクロ・ドライバーは満面の笑顔で「オーイ」って声を掛けてきます。「オーイ」って聞こえるのです。声が聞こえても決して相手の方を振り向かないようにし、徹底的に無視します。それでも巧みに視界に侵入してくる技は見事としか言いようがありません。そしてその時に満面の笑顔を浮かべ、人差し指を空高く1本突き上げて「オーイ」って声を掛けてくるのです。ボク個人の想像の範囲ではありますが1時間1ドルでどうだって意味で人差し指を1本立てて話し掛けてくるのだと思います。その時、昨日もしつこかった赤いバイクの兄ちゃんがまた声を掛けてきました。本当にうんざり!
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「バイクで市内観光しないか?」、「買い物したいのなら案内するよ!」、「アオザイの女性と写真を撮りたくないか?」、「一緒に女性をナンパしないか?」ってかなりしつこい。「1時間2ドルでどうだ」って声を掛けてくる。「そんなの嘘でしょ」って答えると、「そんなことはない」って返事。「そんな値段じゃ商売にならないでしょ」って話す。さらに「シクロやタクシーはボッタクリばかりだからマイナスイメージが定着して観光客が乗らなくなるんだよ。もっと真面目にやってクリーンなイメージにすればお客さんが増えると思うよ」って思わず説教してしまいました。それでも少しだけバイクに乗ってみたいという願望があったせいか、紙に条件を書かせた上でバイクに乗ってしまいました。でもこれは間違いの始まり!
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道路をバイクに乗って走ってみると歩道を歩くときの視点とは全く異なって見えます。今まで外から見てきたバイクの群れの中を走っていると、今まで見てきたサイゴンの街がまるで違った景色に見えてきました。スピードメーターを覗き込むと、概ね30kmから40kmの速度で走っています。風を切って走るのはやっぱり気持ち良いです。自分で運転すればもっと気分が良いことでしょうが、自分の乗ったバイクの両脇を他のバイクがかするようにすれ違っていくのを見ているといきなり乗るのは難しいかもしれません。スピードが落ちると不安定になるので時々ぶつかりそうになります。いやぶつかっています。
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何やら市街の中心から離れて行く気配。「どこへ行くの?」って質問すると、サイゴン川の向こう岸へ行くってこと。向こう岸へ渡って再び市街に戻るってくるとのことでした。バイクが道沿いの店の前で止まりました。「何か飲み物でも飲もう」って言ってきます。「1時間の契約だからこのまま走り続けないと市内に戻れないだろう」って答えると、勝手に飲み物を注文する始末。嫌な予感がしたのでカレを置いて店を出ることにしました。まだ、市街からそれほど離れていないし、概ねの位置もわかります。カレが追いかけてくる。「ただ、飲み物を飲むだけじゃないか。すぐに出発するよ」ってことでしたが、調子の良いことばかり言うので信用できません。このまま一緒にいてもろくな事がないだろうと判断しその場を離れることにしました。「お金を払え」って言うから契約の1時間2ドルの半分である1ドルだけ払いました。やっぱりカレは納得しないで20ドル払えって言います。呆れて物が言えません。無視してその場を離れようとするとしつこく追いかけてきましたが「さっき話したことを忘れたのか」、「おまえみたいなドライバーがいるから誰もバイクタクシーを信頼しなくなる」と言って紙に書いた契約書を見せました。怒っているようでしたが無視してその場を離れました。こっちが怒りたい気分です。
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今まで通ってきた道を引き返して歩きました。タクシーは通る気配がなく、やっぱり歩くとそれなりの距離がありそうなのでバイクタクシーに声を掛けてみました。1万ドンで話がまとまり、橋を渡って中心街に戻って行きました。日本人だとわかるとサッカーの中田英寿の話を始めました。ベトナムでも中田は有名人らしい。中田の代表やセリエAでの活躍をしきりに誉めていました。同じアジア人として誇りを持っているように感じられました。橋を渡ってしばらく走ると統一会堂が見えてきたのでその近くで降ろしてもらいました。時間をロスしてしまい本当に腹立たしい気分です。統一会堂前の公園に下りた途端にシクロとバイクタクシーに声を掛けられました。やれやれ。そして今度はアイスクリーム屋が近づいてきて勝手に色々話しておいて、友達だからアイスクリームをプレゼントするって言ってアイスクリームを差し出してきます。どうせ嘘に決まっています。先程の一件でかなり疑い深くなっています。
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朝食は、先程のバイクタクシーのおかげで食べ損ないました。今日の昼食はフレンチと決めていました。旧仏領ベトナムのフランス料理を試してみたかったからです。目的の店「タバーン」に到着しました。中庭を通って洋館風の建物の中に入ると二人のアオザイ姿の店員が出迎えてくれました。
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店内に入るとまだ時間が早いのか先客は誰もいなくひっそりとしていました。オーナー兼シェフがフランス人だけあってインテリアはシックにまとまっています。12ドルのセットメニューと3ドルのハウスワインを注文しました。
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料理を待つ間にアオザイを着た女性に写真を撮らせてもらいました。それをきっかけにして二人の女性が色々と話し掛けてきました。淡いグリーンのアオザイを着た女性はニャチャン出身のNGA(ニャ)、ブルーのアオザイはLIEU(リユウ)という名です。店の客が他にいなかったこともありカノジョ達は時間を持て余しているようでした。ニャは日本語を練習しているようで知っている日本語を色々と話し掛けてきましたが、途中で英語に変わることが多かったです。ニャは日本人好みの可愛らしい顔をしていました。小柄でパッチリとした目、歯並びの良い綺麗な歯、黒髪はストレートで清潔感があり健康的な魅力のある女性でした。リユウの方はニャより年上で落ち着いた雰囲気でした。二人ともスタイルが良くてアオザイがとても似合っていました。
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前菜パンプキンスープと赤ワインとパンが運ばれてきました。カボチャの味の特徴がしっかりとしたコクのあるスープでした。
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続いてサラダ。ベトナムの香草類が使われない普通のサラダでした。
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メインの牛肉料理です。巨大な肉でしっかりとした味付けの正統派のクラシックなフランス料理でした。付け合せのポテト、インゲン、焼トマトなどもボリュームたっぷりで朝ご飯を抜いたのにも関わらずすべてを食べ切ることはできませんでした。
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最後はデザートのバインフランが運ばれました。この旅3回目のバインフランです。最後にコーヒーを飲みました。料金はサービス料15%を含めて17.25ドルでした。
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店の門を出るとそこにもタバーンのブルーのアオザイを着た店員がいたので写真を撮影させてもらいました。カノジョもものすごく痩せていました。
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19世紀末に建てられた中央郵便局の天井はヴォールト天井で一部がトップライトになっていたので局内はとても明るかったです。ほとんどの女性局員はアオザイを着ていました。
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戦争証跡博物館に入場すると、そこにはベトナム戦争で使用された戦車、戦闘機や大砲などが所狭しと並べられていました。枯葉剤による被害状況が克明に記録され、ホルマリン漬けの奇形胎児も展示されていました。明るくなりつつあるベトナムの陰の部分を見てしまいました。
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1995年に政府が発表した再開発計画の工事のため、すべての建物が取り壊され更地になっていました。計画では大型ホテル、新市場、公園、オフィスビルが建ち並ぶ全く新しい街に生まれ変わるらしいです。何もなく子供が遊ぶ更地を見ながら新しくできる街の姿を想像しました。今現在はどう進んでいるかわかりませんが、次にサイゴンを訪れたときには生まれ変わった街の姿を見せてくれることでしょう。
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アイスクリーム屋「ケム・バクダン」はくり貫いたココナッツの実に大盛りのアイスが有名な店です。しかし、その大型のアイスは注文しないで少し小さめのフルーツアイスを注文しました。疲れた体に冷たいアイスの甘さが体に染みてきました。店の直前、席の目の前には物売りがたくさんいました。案の定、ライターを買わないかって声を掛けてきます。赤ちゃんを抱いた物乞いの母親も近づいてきて、落ち着いてアイスも食べられませんでした。
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次に向かったのはまたもデザート屋。デザート屋のハシゴです。しかし、これから行こうとしている「FUNNY」に行かないで悔いを残したまま帰国するのは何ともしのびない。「バクダン」であえて名物の大盛りアイスを食べなかった理由はこの店に来ることが理由だったからです。「FUNNY」はどこか南国を思わせるトロピカルな雰囲気の店。
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FUNNYのテラスにいるとどこか別の国に迷い込んだような錯覚を起こさせます。とても気持ちが良さそうなテラス席は熱帯植物によって道路との境目を分断していました。店の女性に席に案内されて迷うことなく気持ち良さそうなテラス席を選択しました。この小さな空間は優しい光に満ちていました。ちょうど良い光加減で熱帯の強い光が植物に遮断されることによって程好く調整されていました。
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写真入のメニューを見て注文したアイスは食べるのが勿体無いようなとても可愛らしい盛り付けが成されていました。アイスに挿されたデコレーションのつまようじに乗せられたノン笠がベトナムらしかったです。他にスパークリング・ウォーターをオーダーしました。アイスの方はかなり嵩上げされていたのでペロリと簡単に食べ切ってしまいました。
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小汚くても美味しそうなフォー屋を探したがピンとくるような店はなく、結局はメリン広場付近を歩いているときに目に止まった新出のチェーン店「PHO2000」に行くことにしました。この店はほとんどのガイドブックで紹介されている有名なベトナム料理店「ベトナムハウス」と「ブルージンジャー」の開いたフォー専門店です。いわゆるフォー版ファーストフードの店。
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倉庫を改装したような店内は天井が高く、インテリアもファーストフードのチェーン店らしくビビッドな原色の塗装も施されていた。また店員のユニフォームはロゴマークと同じくピンクのシャツに帽子を被っていました。
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333とフォー・ボー・ミディアムを注文。見た目は屋台のフォーと変わりはない。が、味の方はあまり好みではありませんでした。
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帰国前の最後の時間をホテル前の「タン・ナム」という料理店で過ごしました。カウンターに腰掛けお決まりの333ビールを注文しました。やはりベトナムではこのビールが一番美味しい。この店はベトナム経験者の多くが絶賛する店。店は南国の夜のプールサイドを思わせるようなインテリア。水辺に面しているわけではないが何故かそのように感じます。ファサードの開口は大きく外界に開け放たれていました。通りを走るバイクのライトとエキゾーストノイズが水が流れているように感じさせるのでしょうか?店内の照明は薄暗く、心が沈静化するような暖色の白熱灯で灯されていました。
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カウンターのバーテンダーに料理を薦められメニューを見てみました。量を少なくして調理してくれるとのことなので、生春巻を注文しました。本来6ロールのものを4ロールで作ってくれました。4ロールの生春巻は魚の形をした木製の器に丁寧に盛られ、とても美味しかった。この生春巻はサイゴンではとても上品過ぎる生春巻だと感じました。333に続いてジントニックを注文した頃からバーテンダーが色々話し掛けてきました。サイゴンを観光して良かったところやベトナム人の印象を聞かれ、お互いの暮らしぶり、カレの家族や仕事のこと、自分の東京での暮らしのことなどを話しました。カレはこの店の上階に家族と共に住み込みで働いているとのこと。日常は仕事ばかりで、たまの休みもバイクで家族と一緒にあてもなく走るだけとのことだ。お金を貯めて事業を始めたいとも考えているようでしたが、夢の実現までにはかなり時間が掛りそうな様子でした。2杯目のジントニックを飲んでいると壁にトカゲが走っていました。カレにトカゲがいると指差して伝えると、追い払う気配もなくただ笑うだけでした。最後にスパークリング・ウォーターを注文し、勘定(9万5千ドン)をカードで済ませました。
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バスの中で係員がベトナムの実情について語りました。ベトナムより日本の方がずっと共産主義的だという意見でした。資本主義である日本の方がずっと共産主義的だと言うのです。理由は日本に貧富の差が小さいからとのこと。誰でも最低限の生活は保証されているし、教育も平等に受けている。誰もが平等な生活を送っているように感じるとのことでした。一方誰もが平等で均一的な生活を送るべく共産主義のベトナムは収入や教育に格差が生じているという意見でした。日本の生産性を褒め称え、ベトナムも自分で生産する能力が必要なことを力説しました。貧乏な家庭は子供の教育を2、3年で終えて働きに出るとのことでした。
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最後にこぼれ話。自動車やバイクを運転する時、運転手は前方だけ注意すれば良いとのことです。前の車輌に追突したら本人の責任であるが、後方から追突されれば責任は後方車輌。とにかく前だけ注意すれば良いのだそうです。後方確認は必要なし。その証拠にバックミラーは取り外されているか折りたたまれている場合がほとんどです。ほとんどノーヘルで走行していますが過去にはヘルメットの着用義務があった模様。また、7月からまた再び着用義務が課されるとのこと。しかし誰も被らないだろうとガイドさんの弁。こんなに暑い国でヘルメットを被るなんて馬鹿げている。事故の危険性云々の問題ではないとのことです。誰も被っていなければ公安も取り締まれない。また、この法律は潰れるのではないだろうかと話していました。
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