emikenさんのクチコミ全29件

こちらのシントラ宮殿は、15世紀の創建と伝えられますが、外観はかかつてイスラム教徒がイベリア半島を支配していた時代の影響を受けた「ムデハル様式」という造りです。
　白い壁と二本の長い煙突が特徴的であり、ペーナ宮殿に比べて実用的な感じに見受けられます。
しかし、中庭の造りなどは小さいながらも見事でした。

シントラ駅よりバスに乗って向かいました。
19世紀にたてられたというこの宮殿は、様々な建築様式が採り入れられており、外観もとてもカラフルです。
内部の装飾や調度品も、さすが王室の夏の離宮として使用されていただけあって、立派です。

シントラ駅からバスに揺られること約35分で、ユーラシア大陸の最西端である、ここロカ岬に到着します。
岬の突端には、十字架を戴く石碑が建てられていました。
目の前に広がる真っ青な大西洋と、石碑の上の真っ白な十字架とのコントラストが実に美事です。
岬近くの売店にて土産物を購入がてら、「ユーラシア大陸最西端到達証明書」を発行してもらい、旅の記念としました。

サン・ジョルジェ城を見学した後、夜間に訪れました。
リスボン市内では代表的な庶民の街ですが、最近では観光客もかなり多いと思います。
ポルトガルの民族音楽として古くから歌われている「ファド」の生演奏が聞けるレストランも多く建ち並んでいます。
　ギターの伴奏に合わせ、歌われるファドはどことなく物悲しく、郷愁を感じさせます。
この調べこそが、「サウダーデ」と呼ばれるポルトガルを体現する旋律です。
それは、はるかな昔に過ぎ去った、この国の繁栄の時代を思い起こさせるメロディーでした。

市のほぼ中心に位置し、リスボン観光の起点になるところです。
広場は白と灰色の波型のモザイクタイルで埋め尽くされ、優雅な雰囲気です。
中央部にはドン･ペドロ4世の銅像が建てられていて、結構遠くからでもいい目印になります。

夜間に訪れたのですが、ライトアップされた姿がとても幻想的でした。
　時期によっては夜9時まで見学できるので、一日をフルに観光したい人にはうってつけのスポットです。
しかしながら、夜の古城はとてもミステリアス。
今にも城門からヨロイに身を固めた、中世の騎士が現れそうな雰囲気でした。

川沿いに建つ、白亜の城砦のような建物です。
その優雅な外観から、「テージョ川の貴婦人」の異名を持つこの塔が建てられたのが1520年。
河口を守る要塞として建てられたそうですが、税関や灯台としての役割も果たしました。
世界遺産にも登録されており、この日も大勢の観光客で賑わっていました。
塔の内部は狭いので、階段の上り下りが結構大変でした。

20世紀初頭に造られた由緒正しき（？）エレベーターです。
ハイシーズンには、順番待ちになる程の人気を誇るそうです。
最上部は展望台になっており、リスボンの眺めが抜群です。
サン・ジョルジェ城が、丘の上に威容を誇っていました。

　ベレン駅で下車し、川沿いのマリーナ風の地区をしばらく西に歩くと、見えてきます。
かつてポルトガルが栄華を馳せた大航海時代を記念して建てられました。
　先頭に立つのはエンリケ航海王子。
　探検家たちの後援者となり、大航海時代の幕を開けた人物としてポルトガル史上にその名を残しています。
　尚、このモニュメントにはインド航路等を発見したヴァスコ・ダ・ガマや、初めて世界一周を成し遂げたフェルディナンド・マゼランなど、大航海時代を彩るそうそうたる探検家たちが名を連ねています。

　16世紀初頭の創建だそうですが、マヌエル様式と呼ばれる壮麗な造りは、大航海時代黄金
期の、ポルトガルの栄華を今日に伝えています。
　回廊や、教会内部の彫刻やステンドグラスの美しさは勿論、よく手入れされた中庭も見応え
があります。
　また、ポルトガルを代表する二人の偉人、ヴァスコ・ダ・ガマとルイス・デ・カモンエスが眠る棺も厳かに安置されていました。

ダブリンの政治・経済の中心地に位置する大きな神殿のような建物が中央郵便局です。
ここは1916年、イングランドからの独立を目指し、義勇軍が反乱を起こした「イースター蜂起」の中心地となったところです。
反乱は鎮圧され、首謀者は処刑されたそうですが、この反乱によってアイルランド独立の機運が高まったことは言うまでもありません。

アイルランドの歴史を語る上で、大変重要な場所のひとつだと思います。

見事な造りのアーチ橋ですが、竣工がなんと今から約130年前の1886年。
エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの一番弟子、テオフィロ・セイリグの設計だそうです。
上部がトラム、下部が自動車が通れるようになっています。
歩行者は上･下両方通れるので、市民の方の日常通行はもちろん、観光客にも使い勝手が良いです。

ここポルトは、街自体が世界遺産に登録されています。
オレンジ色の屋根やくすんだ灰色の壁は、この街が刻んできた歴史や、異国の趣を訪れる者に感じさせてくれます。
ドウロ川沿いの風景は特に格別で、一日中見ていても飽きないと思いました。

ポートワインの積み出し地として栄えたここポルトは、ドウロ川を渡る水運がとても発達していました。
ラベーロと呼ばれるワイン樽の積出船が、ドウロ川に浮かんでいる様は実に画になります。
周辺にはワインセラーなど見所も多く、散策が楽しいエリアです。

この駅は、構内が「アズレージョ」と呼ばれるこの地方独特のブルーのタイルで装飾されており、ポルトの観光名所の一つになっています。
　私が訪れたときも、他のヨーロッパからのツアー客の一行が、ガイドの説明を受けていました。
ポルトガルの歴史的なシーンをアズレージョによって描いているとのことだそうです。
駅ですので、交通の利用で使うのが当たり前ですが、ついでに観光までできてしまうので、とてもオトクです。

首都にしてはコンパクトで小さくまとまった感じです。
ラウンジもあまり広くはないのですが、名物のアイリッシュシチューが食べられるので、時間が無いときのランチにもってこいです。

ダウンタウンへは鉄道で結ばれておらず、バスかタクシーになります。
一般のバスの場合、空港からの距離は近いのですが、ダウンタウンの中心についても特別なアナウンスはなく、素通りしてしまうので注意が必要です。

まるで、迷路のような、中世の街並を歩きました。
ここが聖地の一つとして知られるのは、キリスト十二使徒の最後の殉教者となった聖ヤコブ（サンティアゴ）の亡骸が、この地に流れ着いたことに因んでいるそうです。
また、ここガリシア地方は、魚介類に恵まれており、旧市街に何軒かあるバルでは、セルベサ（ビール）のグラスを片手に、新鮮な海の幸に舌鼓を打つ旅人の姿も、多く見受けられました。

ここサンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレムやバチカンと並ぶキリスト教の聖地。
またフランス西部のピレネー山麓から続く、巡礼路のゴール地点でもあります。
ここでは街の至る所に、聖ヤコブを意味するホタテ貝の紋章を見ることができます。

旧市街の中心地･キンターナ広場の前に聳え立つ、古色蒼然たる巨大な大聖堂はまさに堂々とした佇まいです。
　その姿を目の当たりにした瞬間、キリスト教徒ではない筆者でさえ、思わず言葉を失ってしまいました。
内部の雰囲気は荘厳そのものです。
創建は今から約1,000年前の11世紀とのこと。
ミュージアムショップも小ぢんまりとしたものが併設されており、ちょっとしたお土産なら買うことができました。

ここは、アイルランド観光のまさにハイライトともいえるスポットで、高さ２００mの断崖が、大波のうちつける大西洋にせりだしています。
崖の際に建つオブライエン塔から見下ろす絶景は、実に圧巻でした。
また、ビジターセンターが充実しており、各種展示物の見学はもちろん、土産物の購入やカフェレストランでの休憩など、旅行者は思い思いのひとときを過ごすことができます。
唯一の難点はアクセスで、ダブリンや周辺都市からのツアーに参加するのが良いでしょう。