旅行とは変化を見ること。
旅の想い出の大半は人との出会いと日常の中のなにげない風景、新聞売りの声とかガラス窓の反射とか。
メガネをかけている。メガネに付いているつるが垂れ下がっている。ひたいが広く、はげ上がっているように見える。顔全体を客観的に見ると目が印象的だ。大きくてやさしげなのである。
海外ではパリのカルチェラタン。歩いていると生きることの悲喜こもごもを感じざるを得ない。
国内では近江、五個荘町の塚本あたり。静かなたたずまいの中に生活のにおいがする。
好きな場所に共通するのは過去の局面がかかわること。
たとえばパリには、中世の気配や第2次世界大戦の傷が刻み込まれている。
近江の場合は、古代史のおもかげと何度となく友人と歩いた記憶が重なってくる。
いまもっとも行きたい海外の都市は3つある。ベルリンとブエノスアイレスとボローニャだ。
国内ではなんといっても青森県。
青森市内を歩き、弘前で飲み食いし、それから津軽をゆっくり回りたい。