2008/07/16 - 2008/07/16
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4nobuさん
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昨日に続き今日も快晴です。貴重な晴れの一日でエンガディン滞在中にぜひ行きたいハイキングに出かけることにします。ただかみさんは今日のコースを聞いて厳しそうだからと休息日にしました。このコースはヨーロッパのハイキングガイドブックとしてポピュラーなRother Wanderfuehrer(通称赤本)のOberengadin編やその他のガイドブックにもよく載っている有名なコースです。そしてスイスを訪れる度に一つは必ず歩こうと考えているいくつかのコースのうちでエンガディン地区で残っている一つです。
ルンギン峠はこの道標にもあるようにドナウ河(イン河)、ライン河(ジュリア河)、ポー河(メラ河)の三つの源流の境になる分水嶺です。
幸いにもヘルペスは劇的に回復が進みもうほとんど痛みがなくなっています。これまでは自重していましたがここらでがんばってみようと思ったわけです。
歩いてみると厳しかったけれどその甲斐のある喜びが沢山あるお薦めのコースで、今回のスイス旅のハイライトと言えます。
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- カップル・夫婦
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コースの概要:マローヤから歩きはじめ、黒海に流れるドナウ河/大西洋に流れるライン河/地中海に流れるポー河の3大河の分水嶺であるルンギン峠とセプティマー峠を通ってユリア街道のビヴィオに至る登り836m 下り876m 距離14km。
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今日は長時間のハイクなので早朝に出発します。サメーダンの庁舎はまだ人気がありません。
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ハイクの出発点のマローヤ峠。2004年に同じ出発点から歩いてグレヴァサルバス部落に歩いたのに出発点を忘れて2停留所先でバスを下りる。マローヤ部落の中を歩いて戻る途中で今日の弁当を仕入れようとするがなかなか見当たらずようやく貧弱な弁当を誂えた。しかしその後で先年に仕入れたいい店を見つける。最近のもの忘れのひどさをここでも思い知りました。
出発点から歩き出し少し高台かマローヤの町とシルス湖とその背後にピッツ・ド・ラ・マーニャ3159m。 -
いつものことだが登りを厳しく感じながら歩き始める。振り返るとマローヤの未完成の城の塔が見えます。背景は日本ではあまり知られてないが素晴らしい岩峰が並んだベルゲルアルプス。今年はその中で一番素晴らしい岩壁を持つバディーレを眺めに行く予定でしたが雨天続きで行けず残念です。
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もう少し上がったところで一休みしてシルス湖とコルバッチ峰の展望を楽しむ。
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そこからはブレガリの連峰が、特に正面にピッツ・ブラディーの岩壁がよく見えます。
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グレヴァサルバスへの分岐を過ぎジグザグ道を登るとピッツ・ルンギンが現われる。この付近は花いっぱいです。
ここから右方へと再び急な坂道がルンギン湖まで続きます。 -
ピッツ・ルンギン下で追い越して行く人たち。
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ルンギン湖の水が滝になって落ちる崖の横の坂(坂からは滝は見えない)を登りきった所は展望が素晴らしい。これでのぼりが終りかと思ったらまだまだ上がある。
エンガディーノの谷向こうの山々が素晴らしい青空の下に並び疲れも飛ぶ。ここでゆっくりとお茶にする。
正面のピッツ・ダ・ラ・マーニャの左はコルバッチ峰とその連峰、右のフォルノ谷とモンテ・デル・フォルノ -
ここから逆時計方向に広角で撮りました。正面にコルバッチ峰が見え、左下にルンギン湖から流れ出る小川があります。
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ルンギン湖の右端。道標のところから湖水が滝になってマローヤ湖に落ちます。
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ルンギン湖。雪と岩が湖面に映える静寂、荘厳なシーンをじっくりと味わえました。
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ルンギン湖左端。左方向にルンギン峠がありまだまだ上りが続きます
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向こうがルンギン峠
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ルンギン峰。展望がいいはずで、往復1時間強で行けるのですがこれからの所要時間がはっきりしないので割愛しました。
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ルンギン峠を見下ろす高台に着いた。同様にくつろぐ二人がいます。先ほど追い抜いていった人でしょうか。その向こうの峠には道標があります。
右方のピークがピッツ・グレヴァサルバス。その向こうにある同名の峠を数年前に通ったときにこのルンギン峠を見ていつか行こうと思ったのでした。 -
同じ場所からエンガディン谷の方向を見ると眼下にルンギン湖、谷の向こうにコルバッチ峰とその左にロザッチ連峰
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ルンギン湖に立てられた道標。黄色の道標の下にここが三つの大河( イン河>ドナウ河>黒海、メラ河>ポー河>アドリア海、ジュラ河>ライン河>北海 )の分水嶺であることを示した板が付けられている。
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ルンギン峠(パス・ルンギン)からセプティマー峠(パス・ダ・セット)へと下って行く。
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セプティマーへ峠への下りの途中で振り返ってルンギン峠を見る。
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セプティマー峠手前の小さな湿原からブレガリア谷の向こうのピッツ・バディーレとその左のピッツ・ムルタイラからボンダスカへの連山が美しい。
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振り返ってルンギン峠を見る。
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セプティマー峠付近からビヴィオへの道・Tgavretga谷。この道をたどって帰ります。
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ルンギン峠からの道はセプティマー峠のビヴィオ側に下ります。峠の方にラインの源流になる小さな池があり、池を過ぎた小さな広場が峠です。
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左に池を見ながら通過する。道には小さな流れが手前側にちょろちょろと流れいます。これがラインの始まりです。
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さらに道を進み、振り返る。道の小さな流れは手前つまりポー河の始まりで、前写真の小さな流れとの境の距離は1mと離れていません。
ポー河とライン河の境を眺めて、その別れの運命を水はどう感じているんだろうか。 -
セプティマー峠の道標
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セプティマー峠からTgavretga谷を経てビヴィオへの道。
サンモリッツへの帰りのルートは二つあります。もう一つは峠から反対方向のマローツ谷に下り、カサッチアからバスでマローヤ経由サンモリッツ。
前者に下りる人が多いしガイドブックもこちらを書いているのが多いので。
それにビヴィオを通るユリア街道はメイン道路なのでバスの本数が多いと思った。
ところが大失敗!途中でバスの時間をチェックしたらなんと午後には1本だけ(時間がかかるがビヴィオからティーフェンカステル廻りのルートもあるが)。
初めてのルートなので所要時間がわからず、乗り遅れてはとそれからは休憩なしで走るように歩く。
これからの行かれる方へのお薦めは後者のマローツ谷からカサッチアに下りる方です。その理由は
1.バスが1時間に1本ある。
2.所要時間は同じかやや短い。それに緑が多そう。
3.マローツ谷はセガティニの名作3部作の一つ「死」の舞台ですがこのことは案外知られてない。 -
意外なところに深いゴルジュ・エヴァダルセッタがある。
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エマートの谷への分かれ道ビヴィオまでまだまだ遠い。通りすぎた車に手を挙げればと後悔する。
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ビヴィオの町外れに到着。バス時間まで1時間ほどありやれやれ。しかしここからバス停までずいぶん遠かった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 温泉スイスさん 2010/04/07 22:33:57
- ハイキング予定に組み入れようかと…
- 4nobuさん、
こんばんわ。
今晩、2度目の書き込みです!!
ルンギン峠は、展望が良いのですね。
分水嶺ということで、行ってみたいと思っていたのですが、
ちょっと急坂ということで、保留にしていました。
でも、4nobuさんの旅行記を見て、プライオリティが一気に上がりました。
スケジュールが合えば、ぜひ行ってみたいと思います。
ビヴィオまでは、ちょっと遠いので、せめてルンギン峠まではがんばってみようかなと。頂上はつらそうですね。
温泉スイス
- 4nobuさん からの返信 2010/04/08 00:42:03
- RE: ハイキング予定に組み入れようかと…
- このコースは私にとっては素晴らしい体験の一つです。
ただ老齢なので少々厳しかったのですが貴君には悠々でしょう。
この日にtsunetaさんとサンモリッツで会う約束で急いでいたので余計にくたびれたのかもしれません。
せっかくですからビヴィオでなく記事に書いたように反対方向に歩いた方がよろしいかと思います。
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