ミュンヘンには、歴史も貫禄も世界一の科学博物館と思えるドイツ博物館がある
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- 旅行時期:2022/08(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ミュンヘン クチコミ:26件
ミュンヘン(München Munich)には、歴史も貫禄も世界一の科学博物館と思えるドイツ博物館がある。敷地も広大、展示内容は科学の全分野に及ぶかと思える多種多様の展示であり、館内をざっと見るだけで丸二日を要するほどである。
このドイツ博物館の往年の姿については書籍『科学博物館からの発想―学ぶ楽しさと見る喜び』に詳しい。なんと戦前のドイツ博物館の記述まである。このスケールの大きな科学博物館の魅力をドイツ博物館の歴史とあわせてまとめてみた。
● 佐貫亦男氏の見た戦前のドイツ博物館(Deutsches Museum)
● ドイツ博物館の歴史
● ドイツ博物館を訪れる
● 佐貫亦男氏の見た戦前のドイツ博物館
古書店の均一棚でボロボロのブルーバックスを見かけた。『科学博物館からの発想―学ぶ楽しさと見る喜び』というタイトルで、博物館好きなら見逃せないタイトルである。手に取ってみると昭和57年10月第1刷とあり、どのページの紙も変色し、シミもあるボロ本である。
しかしページをめくってみて驚いた。科学博物館と銘打っているものの、その内容は大好物の航空博物館についての記述が大半を占めている。
著者は佐貫亦男(さぬきまたお)という航空エンジニアの方で、飛行機関連のエッセイも多数書いておられる。文章は洒脱で、多趣味かつ旅好きな人であり、つまらない訳がない。この本を手にとって以降、佐貫氏の著作物を何冊も読むことになった。
本書の内容をざっと見ると欧州各国の科学博物館の論評である。日本の博物館については腐している表現も目立つが、その目線は博物館愛に溢れている。そして、その博物館への愛故に、ドイツとイギリスの博物館の展示の優劣まで細かく記述してあり、こういった部分も面白い。『イギリス人は人の心をよく知っている故に、楽しい見せ方が可能である、一方、ドイツは技術は知っており親しみやすくする努力が抜群だが、楽しませることが不得手』だそうだ。無骨なドイツの博物館群を思い出すとどことなく頷ける話である。
本書で、とりわけ多くのページを割いているのが、ミュンヘンのドイツ博物館についてである。佐貫氏はヤマハの前身の会社で技術者として、戦前にドイツ企業へ赴任していただけあって、戦争前のミュンヘンのドイツ博物館まで記されており、これが希有なドイツ博物館ガイドとなっている。
ドイツ博物館の地下には、鉱山の坑内を再現した全長500メートルほどもある洞窟の展示が備わっている。佐貫氏によると、これは戦前からあり、博物館の目玉だったことがわかる。建物の地下にこれだけの坑道を造るのは驚きであり、訪れた自分もどこまで続くのかとびっくりした次第なので、博物館を訪れた当時の人々もさぞかし驚いたことであろう。
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https://jtaniguchi.com/munich-deutsches-museum/
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 2日以上
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2022/08/30
いいね!:9票
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