邸宅を貸し切ったような贅沢さ、古い屋敷にベックリンの夢うつつの世界を彷徨う。幻想的な世界がなじみ、居心地がとてもよい美術館。シャック ギャラリーはアルテ・ピナコテークなどのコンビチケット(5館共通)が使える
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- 旅行時期:2021/07(約4年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
ミュンヘン クチコミ:26件
サック ギャラリー / シャック コレクション / シャック ギャラリー(Schack-Galerie)
シャックギャラリーはミュンヘンの美術館の中でも見逃しがちであるが、アルテ・ピナコテークなどのコンビチケット(5館共通)が使えるので、立ち寄ることを強くお薦めする。建物は邸宅を美術館にしたようなしつらえで、手頃なサイズの美術館、実はこういう美術館こそ落ち着いた雰囲気で画家の世界観にひたれるので、訪ねる価値が高いと思っている。
この美術館に名前を冠している アドルフ・フリードリヒ・フォン・シャック(Adolf Friedrich von Schack)は法律家など公務員の仕事の後、文学史家となりバイエルン公に招かれミュンヘンの文化的集り参加するようになる。その後は30年に渡ってイタリア、スペイン、ギリシャ、中東を広く旅をし、1894年にローマで死去する。
このシャック ギャラリーには、主に1860年代から70年代にかけて彼が収集した絵画コレクションが展示されており、それらの絵画は元はシャックの邸宅にあった。これらをシャックは1876年にドイツ皇帝に生前に遺贈し、彼の死後プロイセン大使館の建物の横に建てられた現在のギャラリーに納められた。
1939年からはバイエルン州立絵画コレクションの一部となっており、1931年の旧植物園(Alter Botanischer Garten)のGlaspalast (水晶宮)の火災で焼失した数点を除いてコレクションの内容は変わっていない。
アルテ・ピナコテークなどのコンビチケット(5館共通)が使える。建物は邸宅を美術館にしたようなしつらえ。手頃なサイズの美術館で自分好み。ここもほとんど客がおらず、訪れた時は「屋敷の主」状態。アルノルト・ベックリン(Arnold Böcklin)の作品が大量にあり、まとめて見られるのが嬉しい。古い屋敷にベックリンの夢うつつの世界を彷徨う。幻想的な世界がなじみ、居心地がとてもよい美術館。そして、邸宅を貸し切ったような贅沢さ。
シャックは地中海を旅し、この地域が気に入っていたらしく風景画はイタリアやギリシャなどを題材にしたものも多い。こちらのオイゲン・ナポレオン・ノイロイター(Eugen Napoleon Neureuther)によるローマの絵は仕掛けが面白く、右にある紐を引くとカーテンが開き絵画が覗けるようになっていた。
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- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/07/18
いいね!:11票
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