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貝殻びっしりの奇っ怪で禍々しいグロット宮殿や圧倒的なタペストリー群は市井の暮らしぶりがわかるような珍しいテーマ

  • 4.5
  • 旅行時期:2021/02(約3年前)
ごーふぁーさん

by ごーふぁーさん(非公開)

ミュンヘン クチコミ:26件

ミュンヘン・レジデンツはコンサートホールのヘラクレス・ザールと同じ建物で背中合わせの位置にある。レジデンツの中にはロココ様式のキュビリエ劇場(Cuvilliés-theater)もあり、真横はミュンヘンのオペラ座(バイエルン国立歌劇場)なのでこの周囲に音楽施設が集っている関係で音楽好きには立ち寄りやすい。しかし、軽く覗くつもりで入場すると、中は広大につき戸惑うので注意が必要だ。
ミュンヘン・レジデンツは、この地を700年ほど支配していたヴィッテルスバッハ王家の王宮であり、増築を重ね先のコンサートホールに加えて教会まで擁する建物で奥行もある。建築様式もルネサンス、ロココ、新古典主義と多様で、それだけに見どころはたくさんある。特に禍々しい感じがするグロット宮殿(Grotto Courtyard)を楽しみに訪ねた。

ミュンヘン・レジデンツの入場券売り場にはコンビチケットがあり、宝物館(Die Schatzkammer der Residenz)を追加4ユーロで見られるというので、まずはグロット宮殿の前に宝物館に入ってみた。
宝物館は金細工の施されたまばゆい品々、宝石がちりばめられた王冠等でいっぱいだが、つい目が精緻な小物類に行く。王族たちが使ったはさみやスプーン、砂時計など精巧なデザインで興味深いものがかなりある。

続いて、レジデンツ内に向かう。このレジデンツ内のグロット宮殿へは宝物館とは向かい合わせの別の入口から入る。そして、お目当てのグロット宮殿は入口から入ってすぐのところにあった。貝殻で装飾され、エスニックな雰囲気も漂う奇っ怪な宮殿、「グロッタ」とは洞窟を意味する。

この洞窟のコンセプトはイタリアやフランスに以前からあったスタイルで、貴族たちは庭園にわざわざ人工の海底洞窟や鍾乳洞を模したものを造った。彼らはそこで宴会をひらいたり、愛を交わす密会場所として使ったらしい。また、母胎をイメージさせることから婚礼の場としても使われたようだ。この文化が後にミュンヘンに流入したとのことである。

さてレジデンスであるが、これが予想外に広い。外観は宮殿にしてはシンプルだが内部は入り組んでいる上に各フロアとも全長が長い。部屋を回っているとロングコースとツアー客向けのショートコースを選べる矢印がある。余裕があるのでロングコースを選んだところ、その広さに圧倒された。じっくり見学をせずとも、歩くだけでゆうに1時間以上は要するだろう。

宮殿らしく圧倒的なのはタペストリー類。タペストリーは見逃しがちだが一度ハマってから、なるべく丁寧に見るようにしている。石造りの建物で保温機能を備えた壁紙のようにも使われていたタペストリー。王宮を飾る物だから当然手がかかるものであり、細工も微細で見事なものが多い。今回は食肉解体等の市井の暮らしぶりがわかるような珍しいテーマのものをいくつか見かけた。

ルネサンス建築の大広間「アンティカリウム」が1番の見どころとされるミュンヘンレジデンツだが、細工の見事な王族の日用品や圧倒的なタペストリー類など見所満載であり、時間にゆとりをもって見学したい場所である。

詳細はコチラ↓
https://jtaniguchi.com/munchen-munich-bayern-touristguide/

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
観光の所要時間:
半日
アクセス:
5.0
コストパフォーマンス:
4.5
人混みの少なさ:
3.5
展示内容:
4.5

クチコミ投稿日:2021/02/20

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