敷居は当然高い
- 4.0
- 旅行時期:2018/09(約7年前)
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by かつどんさん(男性)
ウィーン クチコミ:26件
コンサートに足を運ばずとも、楽友協会内部はガイドツアーで見学できる。チケットは事前に楽友協会のWEBで予約、クレジット決済もできる。当日、会館の北側(裏側)にあるチケット・センターで予約確認メールを見せ、チケットと交換。料金は大人一人8.50ユーロ。
チケットは「黄金のホール」と呼ばれるに相応しいリッチ感。
私が参加したのは13:00からの英語ツアー。ツアー時間は50分程度とのこと。
見学するのは順に、小ホール(ブラームス・ザール)→大ホール→2004年、地下に完成したグラス・ホール/マグナ・オーディトリウム。
いずれも会場の客席に座るよう促され、説明を受けるスタイル。落ち着いて話が聞けるのは良いが、勝手に歩き回れる雰囲気ではないので、例えば大ホール特有の柱の彫刻などを間近に見たり、ステージ側からホール全体を見渡したり、その逆で客席最後方からホール全体を眺めることができない。少しフラストレーションが溜まるのは事実。
大ホールでの説明でガイドさんは、このホールの音響の良さとその訳、そしてここで行われるおなじみニューイヤー・コンサートの座席を確保することがいかに大変であるかを、熱弁していた。
チケットにもしっかりと記されており、ガイドさんからもツアー開始時に強くアナウンスされたが、館内はホールに限らず一切写真撮影禁止である。
ガイドツアーに参加して思うのは、良くも悪くも楽友協会(建物の意味)やスタッフに、プライドが漲っていること。写真撮影の件にしても「フラッシュなしでOKにすればよいのでは?」と思わないでもない。しかし、それはここに関わる人には許されることではないのかもしれない。「コンサートを聴きに来ずに、ここに来た気になりなさんな。貴方たちに許されるのは、じっとここに座って話を聞くことだけなのよ。」ということではないかと思う。
もし、そういう考え方、気概であったとしても私はそれを悪くは受け止めない。むしろ、世界中にひとつくらい、そんな音楽施設があっても良いのではないか・・・と。文化というのはそういう一面を持っているものだ。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.5
クチコミ投稿日:2018/10/12
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