まさに ”ラ メルヴェイユ” (驚異なるもの、驚嘆に値するものという意味)
- 5.0
- 旅行時期:2015/06(約11年前)
-
-
by sanaboさん(女性)
モンサンミッシェル クチコミ:21件
モン・サン・ミッシェル修道院の三層構造の居住空間である建物です。
その美しさから「ラ・メルヴェイユ」と呼ばれ、13世紀初頭にわずか17年で建設されたゴシック建築の傑作です。
ラ・メルヴェイユの構想を練ったのは修道士たち自身で、「中世社会の3つの階層を、3層構造(3階建て)の3つの隣接する建物において演出する」というものでした。
(この ”3” という数字は、三位一体と中世の3つの社会的階層を象徴するものでした。)
その結果、次のような構造に。
上層階・・・聖職者の階層
( 修道士の『食事室』や『回廊』があります。)
中層階・・・統治する者、君臨する者、戦闘する者、すなわち王や騎士の階層
(王や貴族を迎える『迎賓の間』があります。)
下層階・・・労働する者の階層
(貧しい巡礼者を迎え入れる『施物分配室』がありました。)
計画された3つの建物のうち、2つが実現されました。
『回廊(=魂の糧)』『騎士の間と呼ばれた写本室(=精神の糧)』『貯蔵室(=身体の糧)』からなる「西のメルヴェイユ」と、『食事室』『迎賓の間』『施物分配室』からなる「東のメルヴェイユ」です。
参事会室、図書室、厩舎からなる3つ目のメルヴェイユは資金不足のため、建設されずに現在に至っています。
上層階の中庭を囲む美しい『回廊』は修道士が瞑想や休憩をする場で、「ラ・メルヴェイユ」とは本来この場所に与えられた名称です。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2016/03/08
いいね!:26票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する