廃墟の教会
- 3.0
- 旅行時期:2012/12(約13年前)
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by Rinさん(女性)
ハンブルク クチコミ:16件
聖ニコライ教会は聖人ニコラウスから名をとった教会です。
聖ニコラウスはサンタクロースのもととなったことで知られますが,船乗りと商人の守護聖人でもあります。
もともとは北ドイツ特有のレンガ造りゴシック様式の教会でしたが,1842年の大火事ののち,当時の流行であったネオ・ゴシック様式の建築に建て直されました。
147.3mの尖塔は,完成当初は世界一の高さの建造物でした。
今でも教会建築のなかではドイツで3番目,世界で5番目の高さを誇っています。
しかし第二次世界大戦時,その高さのため空爆の標的とされ,著しい損傷を被りました。
破損の程度から修復の可能性はありましたが,聖ミヒャエル教会が戦後すぐに建て直されたのに対して,聖ニコライ教会は廃墟のまま残されました。
聖ミヒャエル教会のようにハンブルクの重要な象徴とはみなされていなかったこともあって,戦後の余裕のない時代には聖ニコライ教会まで手が回らなかったということです。
廃墟のまま残された聖ニコライ教会は,現在では広島の原爆ドームのように,戦争の悲惨さを後世に伝える役割を担っています。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
クチコミ投稿日:2013/02/22
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