カッパドキアで最も規模の大きい岩窟教会と言えば、チャウシン村にある聖ヨハネ教会だ。
チャウシン村はギョレメとアヴァノスを...
続きを読む結ぶ道路の中間地点に位置するカッパドキアの中でも古くからある村の一つだ。
チャウシン村を遠景で眺めると、村の背後にはローズバレーが広がり、その左側に大きな岩(崖)があるのが分かる。
聖ヨハネ教会はその崖の中の岩に、5世紀頃に掘りこまれた教会だ。
聖ヨハネ教会の中に入るためには崖を登らなければならない。
と云っても、ロッククライミングではなく、ちゃんとした道がある。
だが、その道は村の奥から始まるので、初めて行った人には非常に分かりにくい。
私たちも、最初は道が分からず、辺りを彷徨ってしまった。
村の中には写真で示すような黄色い道案内の看板があるので、それを目印にすればいいが、どうしても道が分からなければ、お土産屋さんの方に聞く方が早い。
イスラム圏で道を聞く…というと身構えてしまうが、トルコでは安心して欲しい。
道を教えたから金をくれ!…なんていわれたりはしない。
皆が親切に、道を教えてくれる。
私たちもお土産屋さんの少年に道を教えてもらいながら、崖を登った。
登る時間は10分位で、聖ヨハネ教会に到着する。
そして、5世紀に作られた教会内部を見ることができる。
教会自体は特に保護はされていないので痛みは激しいが、壁のフレスコ画には色が残り、正教会の教会として使われていた頃の雰囲気を知ることができる。
正教会の特徴的な丸い後光を纏うキリストの姿が、岩の中には残されている。
そして、聖ヨハネ教会の更に上の崖に登ると、そこからはカッパドキアの大地を見下ろす絶景と、ローズバレーの岩が連なる風景が見える。
特に日没時間帯はローズバレーが紅色に染まり、カッパドキアの大地に陽が沈むスペクタクルな光景となる。
日本では殆ど知られていないチャウシン村の岩窟教会だが、世界の旅行者にはかなり有名な場所だ。
ギョレメの町並みも良いが、チャウシンの洞窟教会もなかなか面白いと思う。
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投稿日:2015/05/22