“ドイツ 南西部・黒い森とボーデン湖・シュヴァーベン地方の旅”
(黒い森・バーデンワイン街道・高−上ライン川とボーデン湖...
続きを読む・
シュヴェービッシュ-アルプ地方・オーデンの森)
2007年4月19日(木)〜5月3日(木)15日間の旅
2007.05.01(火) 快晴 22℃涼しい 、 182km :メーデー休日:
真っ青の空、上天気が今日も続き、小オーデンヴァルトを今日はネッカー川から、北のマイン川に向かう。昨日、遠望したBurg Hornberg 、Burg Guttenburgを過ぎ、木組み建築の家並みで有名なMosbachの町を横目にみて、―>B27 38km Wallduern ―>B47 16km Amorbach ―>B469/L? 24kmとどんどん走り抜けて、メーデー休日で賑わうMiltenberg am Mainミルテンベルク・アム・マインの町(人口1万人)に着く。
マイン川畔に設けられた駐車場はもう、結構な数の車で埋まっていた。
ミルテンベルグは”Die Perle des Mains:マイン川の真珠”と呼ばれ、ドイツでもっとも美しい町の一つに数えられる。ロマンチックな中世の街は高台にMildenburgミルデンブルク城があり、旧市街の中心のHauptメイン通りには木組みの美しい家並みが続く、そしてドイツ人に大変好まれている旧マルクト広場を見ることができる。
駐車場から道を横切り、街中に入ると左手に、広いマルクト広場がある。高い5月柱が中心に立っていて、5月の最初の日を再認識した。広場に面して新市庁舎があり、これから行く右手の旧市街とは明らかに町作りが違っていた。
Haupt通りには木組みの美しい様々の家があり、良く保存されている。
通りの中程には、ドイツ最古の王侯宿泊所として知られるGasthaus zum Riesenホテル・リーゼンが“美しい色合い”を見せている。フランケン地方色あふれた、12世紀開業のホテル・レストランである。(2001年、地ビール醸造のFaust zu Miltenbergが経営を握り、建物の大改装をすると共に新たな出発をした。Tel:49(0)9371-989948 http://www.riesen-miltenberg.de )
パンフレットなどで見るホテルの木組みの色合いは大きく変わって、白かった壁、こげ茶色であった木の部分が、灰色がかった青に塗られていたのにはちょっと驚いた。焦げ茶が主体であるHauptstr.の木組み建築の家並みから、浮いた感じにも思われたが---。
近くに旧市庁舎もある。1379年に町の検量所として、赤い砂岩で建てられたもので荷物の交易に利用されたとある。その門前に家内の背丈以上になる、マイン川の洪水の高さを示す表示板が立っていた。最も高い線は1845年のもので、近年は洪水の被害は無いようだ。
その先に旧マルクト広場が16世紀の正義の女神像が立つ泉を中心に、素晴らしい木組み建築の家々に囲まれている。
ミルテンベルグの旧マルクト広場はドイツで最も美しいマルクト広場と謂われているが、小ぢんまりとした中世の趣むきいっぱいの広場である。人々は泉の水をすくったりして、その周りで憩っていた。
城への道はシュナッターロッホ広場を上がる道とシュロスガッセを行く道とあり、眺望の良さそうな後者を登る。
登って行くにつれて、風景が開け、マイン川両岸の素晴らしい景色を心から楽しむ事が出来た。ドイツ人の言う、“麗わしの5月”の景色は目の前にあった。
Mildenburgミルデンブルグ城の歴史は古く、12世紀の後半、マインツ大司教が東の防御として築城したと云う。30年戦争(1618〜48)ではスウェーデン軍の占拠などで、町も城も大きな被害を受けた。その後、再建されたが、1800年代になると城は何度も売却されて、所有者が変わり、漸く1979年以降は町の所有となった。
城からの眺望は誠に素晴らしい。マイン川とマイン橋、教会など、この旅一番とも思われる写真が撮れた。
もっと眺望が楽しめそうな、ここのBergfried天守閣(27mの高さ、1200年代の完成)に登るには2Euroが必要とある。
城壁を登り、天守への橋を渡り、門扉を開けようとするが、なんと閉まったままだった。切符売る場を兼ねたカフェの小母さんに苦情を申し立てると、何処かに電話した後、彼女曰く『この城は町が管理者なのよ!鍵を持った担当者が開けておくのを忘れちゃったようだわ。悪いけど今日はメーデーで連絡がつかないの。』と言う。普通ならここで『申し訳ないわ。2Euroはお返ししますから!』とくるが、“門扉は町の責任だよ。貴方も城内の庭園に入って、城壁からの眺望も楽しんだでしょうから、それで満足してよ!“といった風である。
こちらも”仕方ないか?!“と思いつつ、ちょっぴり反撃して、有料トイレの鍵を無料で借りた。数人のドイツ人観光客も登っていたが、この事を気にもしない風情だったのはどういうことなのか?!その事が面白い。
聖ヤコブス教会は旧マルクト広場に隣接している。1830年建設の二つの尖塔をもった教会の姿はマイン橋から見ると、山腹に見えるミルデンブルグ城をバックにして見事な絵になる。教会内部にはキリスト受難のシーンを表現した木彫りの像が掲げられ、其々の像にはスペイン・聖ヤコブスの巡礼の道、イスラエルへの巡礼などを象徴する貝などが像に添えてあった。教会前の川縁は市立公園で、マイン川観光船の船着場にもなっている。
Mainbrueckeマイン橋(1898年完成。第二次大戦で破壊されて、1950年に再建されたと言う。)から見るマイン川は川幅も100mはあろうか、水量豊かにゆったりと流れている。両岸の赤い屋根の家々、木々の緑、川の青と、色のコントラストが美しい。
橋の上から、中世然とした街の眺望をもう一度楽しんで、次の町Michelstadtミッヒェルシュタットに向かう。(11:05〜13:50)
XXX
閉じる
投稿日:2014/12/11