東京からおよそ180km南下した場所にある「神津島」。伊豆諸島の1つで、面積は約18.58平方キロメートル。約1,900人の島民が暮らしています。
透明度を誇る海や、景勝地として人気の山など、自然を堪能できる場所が豊富にあり、特に夜に見られる満天の星は、この島の人気を後押ししました。
後ほど説明しますが、本島からの至便性も抜群で、週末にフラッと行くことができます。ダイビングやトレッキングはもちろん、何もしないという過ごし方も◎。どんな風に過ごしても、島が持つやさしい雰囲気に癒やされるはず。
神々が集う島。豊富な水の秘密は「水配り伝説」にあり!
その昔、コトシロヌシノミコトが出雲より神々を率いて伊豆に訪れ、島をつくりはじめ、伊豆諸島はできたと言います。最初につくられたのは「初島」で、次にここ神津島が神さまの会議場所としてつくられました。神が集う島ということで“神集島”と書いていたのが、名前の由来だそうです。
豊富な水で知られる「神津島」ですが、そこにはこんなお話が――。
できた島々に、命の源である水をどのように分配するか相談していた神さまたち。結局、話がまとまらないので水は“先着順”で配られることに。ところが、利島の神さまは当日寝坊をしてしまいます。到着した時にはすでに水は少なく、怒った利島の神さまは水の中へ飛び込んで大暴れ。その時の水が四方に飛び散ったことで、神津島のいたるところに、水の湧く場所があるのだとか。このお話は「水配り伝説」として、今も語り継がれており、島にはモニュメントも建てられています。