ゲーテが「若きウェルテルの悩み」のインスピレーションを得た町ヴェッツラー　～ゲーテ街道の旅～

大聖堂と旧ラーン橋 ©Tourist-Information Wetzlar, Fotograf Dominik Ketz

中心部にある未完成の大聖堂、中世の旧市街、ラーン川にかかる750年以上の歴史を持つ石橋、木組みの家々、狭い路地など、ヴェッツラーは絵のように美しくロマンチックな風景を作り出しています。
中世のころは、今でいう最高裁判所が置かれ、法律家が集まる町でした。研修のためヴェッツラーに滞在していた若き日のゲーテは、自身が経験した苦い恋愛体験を小説にし、一躍ヨーロッパの人気作家となりました。フランスの革命家ナポレオンは、この『若きウェルテルの悩み』を7回も読むほどのゲーテファンだったと言われています。
フランクフルトから鉄道で約1時間の場所にある、美しい中世の町です。

ゲーテのヴェッツラー滞在

ロッテホーフにいるロッテとゲーテ ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

20歳を過ぎたゲーテは弁護士を目指し、父の指示により帝国最高法院で実習をするためヴェッツラーにやってきました。ところが、ゲーテが熱中したものは法律よりも文学、さらにはシャルロッテ・ブフへの恋に溺れ、およそ5か月弱の滞在でフランクフルトに帰郷します。
その後、ヴェッツラー滞在中に経験した失恋ストーリーが『若きウェルテルの悩み』として書かれました。この作品に描かれたヴェッツラー周辺の多くの場所は、今日でも見学することができます。ヴェッツラーのホテルを探すヴェッツラー観光局 (英語サイト)

ゲーテ所縁の地を訪ねる

ロッテホーフのロッテハウス ©Tourist-Information Wetzlar, Fotograf Dominik Ketz

ロッテ・ハウス

ゲーテがたびたび訪れたシャルロッテ・ブフの家は博物館として保存されています、ウェルテル関連の展示室があるほか、この木組み家屋自体が18世紀当時の市民の生活を知る貴重な建築物でもあります。

イェルザレム・ハウス

Jシラー広場のイェルザレム・ハウス ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

カール・ヴィルヘルム・イェルザレムはかつて、シラー広場にある木組みの小さな家の中の2部屋を借りて住んでいました。この公使館書記官の悲しい運命は、ゲーテの『ウェルテル』に強い影響を与え、この作品の原型となりました。

ゲーテ・ハイキングコース

ガルベンハイムのゲーテ広場 © Tourist-Information Wetzlar, Foto Peter-Jörg Albrecht

ヴェッツラーのゲーテの散歩道は、ゲーテがよく歩いた道をたどります。ゲーテの『ウェルテル』の記述の基となった箇所は、道沿いにある引用石に記されています。
全長約7.5キロ、標高差220メートル。すべてを歩くには2～3時間は必要となるでしょう。
ガルベンハイムでは、ゲーテ広場に実物大のゲーテ像があり、記念写真を撮ることができます。 ゲーテ所縁の地の情報をもっと見る (英語サイト)

木組み建築の旧市街と大聖堂

コルンマルクト ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

石畳みの細い路地と木組みの家が並ぶヴェッツラーの旧市街には、帝国最高法院時代の建物やいくつもの小さな広場など中世を感じる景観が広がっています。
なかでも、コルンマルクト広場の木組み建築はすばらしく、この町の見どころも集まっているヴェッツラー必見のスポットです。
町の中心に建つ「大聖堂」は、片方の塔が欠けた“未完のまま”という珍しい教会で、大聖堂はゴシック建築、バジリカはロマネスク様式の混合建築です。宗教改革の後は、今日までカトリックとプロテスタントの両宗派の信者が使用しているという意味でも大変珍しい教会です。 旧市街の情報をもっと見る (英語サイト)大聖堂の情報をもっと見る (英語サイト)

光学とライカ体験ワールド

©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

今日、ヴェッツラーは光学の街として世界的に有名であり、レンズやカメラなどの精密製品を世界中に販売する光学産業の名だたる企業の本拠地となっています。その歴史の始まりは1849年にまで遡ります。1925年、オスカー・バルナックはライカI型によって35mmカメラの分野で金字塔を打ち立てました。ライカI型によって初めて、旅先での体験をシンプルな方法で写真に収めることが可能になったのです。
写真の歴史は、ライツ公園にあるライカ体験ワールドで追体験することができます。ライカ体験ワールドでは、著名な写真家の作品やカメラの製造現場を見ることができます。 光学体験の情報をもっと見る (ドイツ語サイト)ライツ公園の情報をもっと見る (ドイツ語サイト)ヴィゼウムと光学体験の情報をもっと見る (ドイツ語サイト)

エルンスト・ライツ博物館

ライツ公園 ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

ライツ公園内にある「エルンスト・ライツ博物館」は、写真芸術と技術の博物館です。著名な写真家やアーティストの特別展などもここで開催されます。ライカの世界に浸れるミュージアムでカメラファンにはうれしい空間が広がっています。 エルンスト・ライツ博物館の情報をもっと見る (英語サイト)

【日帰りスポット】鉱山見学とブラウンフェルス城

©Braunfelser Kur GmbH_Oliver Stiehler

郊外のソルムスには、フォルトゥナ鉄鉱山があります。かつての坑道が保存され、リフトで地下約150m降りた後、さらにそこから鉱山鉄道で採掘場に向かう面白い鉱山見学ツアーが体験できます。
また近くには、木組みの町並みと古城がそびえるロマンチックな町ブラウンフェルスがあります。どちらもヴェッツラーから日帰りで観光できるオススメのスポットです。 ヴェッツラーのホテルを探すヴェッツラー観光局 (英語サイト)

ラーン川沿いのコルチェスター敷地 © Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

かつてゲーテは「私は楽しい場所で食事をするのが好きだ」と言い、食の楽しみを好んでいました。ゲーテのように、コルンマルクト、ドーム広場やアイゼンマルクトといった絵のように美しい中世のマーケット広場を中心に、ヴェッツラーの多彩な美食を発見してください。
夏のオープンテラスで木組みの家並みを眺めながら楽しむ食事は最高です。
ほか、ラーン河畔のビアガーデンやワインレストラン、カフェでも気持ちのよいひとときを過ごせます。グルメの情報をもっと見る (ドイツ語サイト)
ヴェッツラーのホテルを探すヴェッツラー観光局 (英語サイト)

ドーム広場の大聖堂 ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

ヴェッツラーには「ブーデルス・アレーナ」と「シティホール」という２つの大きなイベント会場があり、トップアーティストによる数々のコンサートやお祭りが開かれます。ブーデルス・アレーナは、車椅子バスケットボールチームRSVラーン＝ディル、ハンドボールチームHSGヴェッツラーの本拠地でもあり、スポーツの試合も行われています。

イベントを探すツーリスト © Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

大きなホールでのイベントに加え、一年を通して幅広い文化プログラムが用意されています。夏のハイライトはヴェッツラー・フェスティバルで、ローゼングヘルトヒェンの野外ステージで多彩なプログラムが催されています。
また、夏の夜のワイン祭り、10月のガルスマルクト、3年に一度の雄牛祭りも見逃せません。イベントの情報をもっと見る (ドイツ語サイト)
ヴェッツラーのホテルを探すヴェッツラー観光局 (英語サイト)

ドーム広場のツーリストインフォメーション ©Tourist-Information Wetzlar, Foto Dominik Ketz

インフォメーションは大聖堂広場にあります。ヴェッツラーの観光名所、宿泊施設、レジャー、イベントなどの観光情報やパンフレットを提供しています。もちろん市街地図も入手できます。
また、個人旅行の方への様々なアドバイスやガイド付き市内観光などをご案内しています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

ヴェッツラー観光局

Tourist-Information Wetzlar
Domplatz 8
35578 Wetzlar
Tel(国際電話)：+49 6441-997755
Email：tourist-info@wetzlar.de
公式サイト：www.wetzlar-tourismus.de

※ドイツ語または英語での対応です

観光の情報をもっと見る (英語サイト)ヴェッツラー観光局 (英語サイト)ヴェッツラーのホテルを探す

情報提供元：ヴェッツラー観光局

※メニューや料金、満足度の評点や施設データなどは、配信日時点のものです。