2017/01/15 - 2017/01/15
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たびたびさん
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チャッキラコは、毎年、小正月というのだそうですが、1月15日に行われるお正月明けの行事。大漁祈願の祝いの踊りであり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
ただ、正直、規模は小さくて、三崎の地域限定のお祭り。20人くらいの小さな女の子の集団が主役となって。海南神社ほか、町内の何か所かを巡り、それぞれの会場で踊りを披露します。
踊りは、ハツイセ、チャッキラコ、二本舞い、よささ節、鎌倉節、伊勢参りの六種類。それぞれ特徴があるといえばあるのですが、気が付かなければ、同じ踊りが続いていると見えなくもない。テンポも振り付けもそこまで目立った違いはないかもしれません。
踊り手は、チャッキラコという道具や扇などを使って、ちょっとはにかみながら。かわいらしく踊ります。
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品川から、三崎口経由。最後はバスで、三崎に到着です。
向こうに見えているのが三崎フィッシャリーナ ウォーフうらり。観光客ならまずはここに向かうといった感じです。 -
三崎のウリのマグロが目玉商品なんですが、聞くと、三崎で水揚げされるマグロはもうかなりわずかとなっているのだそうで、ほとんどは陸送で運び込まれたもの。まあそれでも、品数が豊富なことは確かです。なお、水産市場はここではなく、さらに奥の別の建物です。
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三崎港の朝市は、朝9時まで。しかし、それでも9時ちょっと過ぎくらいなら、何か見られると思ったのですが、全然跡形もなし。朝市の幟りも係の人がどんどん片づけていました。ここの朝市は終わりが早い。9時までに行けばいいということでもないような気がしました。
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さて、これが三崎魚市場。うらりを抜けていった先です。
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二階が入口で、そこから見学コースがあって、市場を上から眺めます。ただ、セリが終わった後の市場はがらんとしていて、それを見てもどうと言うことはないですね。
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まあ、それはそれとして。では、ここで朝飯です。
三崎食堂は、三崎市場の二階。市場の食堂なので、業者の人が利用する食堂だとは思うんですが、メニューや値段設定など、一般の食堂とほとんど変わらないですね。 -
マグロの漬丼1000円をいただきました。けっこう酢飯の酢がきついかな。マグロもけっこう普通。正直言えば、あまりお得感はないような気がします。
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市街に戻って、人の流れについて行くと、これからチャッキラコが始まるところでした。
住宅地の中の小さな神社の前。いくつかの会場があって、ここは最初の会場なんだそうです。 -
扇子とか、鈴の付いたチャッキラコとか。踊りの前にセットして。。
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さあ、始まりました。
赤の着物に黄色の帯。小学校の低学年くらいまでの女の子なんでしょうが、この年代だと何を着ても似合いますよね。 -
何度も練習はしてきたんでしょうが、周囲は身内や関係者も含め、大勢の人が見守っていて、これで緊張しないはずはない。
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うつむきながら、
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はにかみながら、踊っている感じ。
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動きは速くないので、練習した動きを確かめながら踊ります。
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最後のお伊勢参りですが、一歩一歩進む動きは、なるほど伊勢参りを表しているでしょう。小さな女の子の方を先頭にして進みます。
はいはい。よくできましたね。 -
最初の会場が無事に終わって、皆さんもほっとした様子。
しかし、これから先もまだあるし、体が冷えないようにお母さんたちもしっかりフォローをしています。 -
では、次の会場の海南神社に移動します。
と、嶋清は、その途中。 -
店内を覗くと「チャッキラコの舞い」というお菓子があったので、それをいただきました。表面にあられがまぶしてあって、それがチャッキラコの手に持つ道具のイメージなんでしょうね。餡子の存在感があって、なるほどこれは老舗の味だと思います。
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これが海南神社。チャッキラコのメイン会場は、やっぱりここでしょう。
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まずは、奥の本殿前で奉納踊り。
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観光客は奥には行けないので、遠目で見るしかありません。
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ちょっと日も差してきて、黄色と赤が映えています。
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本殿前の踊りが終わると、
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今度は手前の境内に降りてきてまた踊り直し。
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これなら近くで見れますよ~
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改めて、整列して。
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例によって、道具を前に置いて。
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さて、準備が整いました。
それにしても、周囲の観客はぎっしり。 -
さっきとは全然違いますね。やっぱり、ここが今日一番の晴れ舞台です。
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扇子を取り出して、
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ゆらり、
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イチオシ
ゆらり。
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開いた扇子を閉じるのも、プロであればしっかり揃うんでしょうが、まあ、そこはそうもいかない。
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イチオシ
その緩いところも
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チャッキラコの一つの味わい。
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一般的に、古い踊りであればあるほど、
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のどかというか、平和というか。
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イチオシ
ゆったりした動きが多いものなんですよね。
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このチャッキラコも起源ははっきりしませんが、頼朝に関係したという説もあったりして、
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かなりの歴史。
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ただ、その長い歴史を経てこれたのは、
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イチオシ
踊りの姿もあるでしょうが、
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イチオシ
それだけではなくて、
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なんというか。
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この頼りなさげな動きを見守る周囲の大人たちの
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気持ちにもあるような。
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大漁祈願だけでなくて、
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娘たちの成長を喜び、
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さらに健やかに育ってほしいという思い。
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地域を支えるいろんな思いもまじりあって、
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それでここまで続いてきたんじゃないでしょうか。
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髪を上げて、平安時代のようなお化粧。これを見たら、誰だって、応援したくなるはずですからね。そこは、身内じゃなくても、関係ないでしょう。
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ただ、そうしたごく内輪の世界があるのも事実だし、外から来た我々は、そうした雰囲気を壊してはいけないでしょう。そこはちょっと謙虚に考えないといけないようにも思います。
それはそれとして。
はい。ここでも無事に踊り切りましたよ~ -
お疲れ様でしたあ
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そして、最後は全員そろって、記念撮影です。
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イチオシ
ところで、海南神社ですが、本殿は赤い塗りが美しいし、
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食の神様に関連する絵馬もちょっと面白い。ほかにも乳の垂れた銀杏など、雰囲気のある神社だと思います。
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以上で、チャッキラコはさくっと終了。後半は、例によって、市街の散策です。
宮田屋は、三崎口から三崎港に入る手前の大通り沿い。 -
みたらし団子をいただきましたが、聞くとお団子は日曜日にしか作らないんだそうです。
もっちりモチモチの弾力ある団子がいいですね。これに甘辛いしっかりした味のタレがかかっています。 -
大乗寺は、日蓮宗の寺。一段高いところに建っていて、
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境内に入るとすぐのところに清正公堂。加藤清正は熱心な日蓮宗の信者だったのですが、こんなところにも関係していたのにはちょっと驚きです。中に木像とかもあるのかと期待したのですが、それはちょっとよく分かりませんでした。
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円照寺は、真宗大谷派の寺。といっても、小さなお寺で、境内もちょっと殺風景。入口からみた本堂の屋根が、急勾配で高く反りあがっているのが印象的と言えば印象的かも。
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しかし、それくらいであとはなにもありません。
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見桃寺は、三崎の市街ではちょっと端っこでしょうか。
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鉄筋コンクリートの本堂で、あんまり歴史がないのかなと思ったら、さにあらず。三浦一族に関係していたり、北原白秋が一時ここの境内に住んでいて詩碑があったりと、何かと三崎の歴史に絡んだお寺です。
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また中心部に戻ってきて。
清月は、海南神社に向かう通りを東に折れた、ちょっと奥まった場所にある和菓子屋さん。しかし、比較的しっかりした店構えだし、なんとなく常連さんがちゃんと付いているお店のような気がします。 -
おばちゃんが応対してくれて、
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いただいたのは、三浦の梅。梅の実が一つまるまる入ってますという説明に「ん?」と思いましたが、確かに。甘く煮こんだ種付の梅。タネが面倒くさいといえば面倒くさいですが、やっぱりこうでないとこのうまさは出ないのかなと思います。
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そこから三崎市街を見下ろす山の上の方へ。この光念寺は、山門からは、正面に城ケ島大橋が見えたりして、とっても景色がいい場所です。
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境内もそれなりに広くて、墓地の方とかよく整備されている。お墓詣りの人の姿も見かけましたが、人の出入りもそれなりにあるお寺のように思います。
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山門から見える、三崎港と城ケ島を結ぶ城ケ島大橋です。海上の交通を妨げないように高く設置されているのだと思いますが、その分、三崎の市街地からもよく見えて、この辺りの景色のアクセントになっていると思います。なお、この橋は歩いて渡れないので、この後、バスで渡る予定です。
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本瑞寺も、光念寺と並んで建つ三崎市街を見下ろす山の上。三崎のお寺の中では境内の手の入り方など一番豊かなお寺のような感じです。
境内に案内板があって、ここは桜の御所跡。源頼朝が三崎に風光明美な場所として、桜、桃、椿の三つの御所を作ったのだそうです。やっぱりそうでしたか。ちゃんと歴史もあるお寺です。 -
市街に戻って、チャッキラコ三崎昭和館です。
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名前からすると、三崎のお祭りチャッキラコを紹介する施設かと思ったのですが、
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それもないことはないですが、三崎の旧家の暮らし振りをそのまま保存してあったり、
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蔵の展示室には北原白秋関係の資料などもありました。
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童謡 歌の町って。例の歌ですよね。
よい子が住んでる よい町は 楽しい楽しい 歌の町 花屋は ちょきちょき ちょっきんな かじ屋は かちかち かっちんな
これもなんか懐かしいですね~ -
三崎をかいつまんで理解するには、
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よくできた施設だと思います。
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三浦ガラス工芸館は、チャッキラコ 三崎昭和館の並び。
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ガラス工芸の体験ができるようで、こではいわゆるトンボ玉作りですね。小さなガラスの玉に、色付けするペイント類がかわいらしく準備されている。見ているだけでこちらも楽しくなるようでした。
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と、これはミサキドーナツ。
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イチオシ
ローカルなドーナツ屋さんかと思ったら、あまりにもたくさんの種類のドーナツがあって、これはすごいですね。ただ、結局はシュガーの基本的なタイプをチョイス。これは味が薄いというか、かなり薄い。一方で、ふわふわ感がすごいですね。このふわふわ感を楽しむのがこのドーナツの特徴かと思います。
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ここから、バスで城ケ島行きのバスの終点まで移動しました。
ここは城ヶ島の市街から城ヶ島灯台に登って行く階段を登って行く途中に整備された公園ですが、地中海のイメージをちょっと意識したデザインなんでしょうね。ただ、傷みもそこそこ目について、晴れやかな気持ちにはなれないような。一番上に海に関連したモニュメントがあって、写真撮影したくなるのはここくらいかなと思いました。 -
で、城ケ島の散策を始めるとして、この城ヶ島灯台が最初の目標地点となります。終点からは歩いて10分かかるか、かからないかくらい。市街の途中から灯台に向かう階段があって、それを登ればわけなく到着します。近くで見るとずんぐりした形。低いですが塀にも囲まれていて、意外に風情はイマイチかなと思います。
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灯台から、今度は、馬の背洞門を目指します。
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イチオシ
馬の背洞門は、やっぱり城ケ島に来たならぜひ訪れたいスポット。岩場の海岸の先端にぽっかりと空いた空洞は自然の洞穴にしてはちょっと格好良すぎですよね。最近は岩がもろくなったということで上に登ったりはできなくなったよう。前回来た時はこれに登ったりしてたんですが、ちょっと残念かなと思います。
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ここから先はしばらく上り階段を行く。
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どんどん上がって、あれはウミウの断崖です。
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そして、次に目指すのは安房崎。
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城ケ島公園の一番奥ですが、途中振り返ると、城ケ島の全景が見渡せます。
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そして、高台の芝生広場からしばらく石段を降りると波が打ち寄せる岩場に降りていくことができます。
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イチオシ
小さいですが安房灯台が美しいし、海を隔てて、剣崎灯台の方も見渡せる。東京湾の出口にあたる場所となりますが、ここからの眺めはなかなかの絶景かと思います。
ちょうど日が差してきて、これなら白い灯台の美しさもわかっていただけると思います。 -
イチオシ
バス停の方に出てきて。
これは、白秋詩碑。三崎に1年近く暮らし、また、城ケ島の雨を作詞し、城ケ島を世に広く知らしめた白秋の功績をたたえる碑です。城ケ島大橋のたもとにあって、城ケ島大橋を見上げるようなロケーション。碑は移転されてここに来たようですが、このロケーションの詩情はまた格別かと思います。 -
白秋記念館も同じ場所。白秋詩碑前のバス停から歩いて数分。海の方に出たところです。施設は二階建て。白秋は三崎に一年近く暮らし、その間に、「城ケ島の雨」を作詞していますが、当時はまだ28歳。雨の色を利休鼠という言葉で表現していますが、センスだけではなくて、若いころからいろんな知識と言うか教養の深さがあったように感じられる。今でも評価されているのはそれなりの理由があるような。改めてそう感じました。
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城ケ島から三崎口まで一気に戻ってきましたが、まだ時間があったので。
和田義盛旧里碑は、三崎口駅から横須賀方面に2キロくらい行ったところ。鎌倉幕府の創設から力を尽くした重臣だったのですが、天下をもくろむ北条氏との対立を深め、滅ぼされてしまう。北条氏は征夷大将軍ではない。執権とはいえ御家人と同格のはずという思いは当然だったと思います。小さな神社の様な感じなので、すぐにそれと分かります。 -
三崎口までの帰りに寄ってみたのはきゃべつ畑。
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小さな洋菓子屋さんなんですが、なんかとってもおしゃれ。ケーキの美しさとか抜群ですねえ。
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シュークリームもコリコリっとした形がグー。クリームの芳醇なうまさも大変けっこうでございます。
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で、今回、三崎マグロ切符を買っているので、ここからは食事と温泉を楽しみます。
食事は紀川。三浦海岸駅から歩いて5分です。 -
実は今まで三崎のマグロであんまり満足したことがなかったんですが、ここの漬丼とかすんごくうまいです。三崎のマグロで初めて満足したかも。味的には絶対にお勧めです。
なお、カウンターと奥には小上りもあるので、グループでも余裕です。 -
で、その後は三浦マホロバ温泉へ。小高い場所に建つ巨大なホテルの中です。
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温泉は少ししょっぱくて、海岸に近い温泉の特徴ですね。建物が大きいので、風呂もでかい。
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一方でサウナとかもないし、あまりコテコテしたデザインとか一切なし。そのシンプルさもかえって気持ちいいように思いました。
さて、以上でチャッキラコの旅は終了。この日もまるまる一日、お疲れ様でした。
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