渋温泉の宿泊客でなくても利用できる唯一の外湯（共同浴場），入浴料は800円

4.0
旅行時期：2025/10（約3ヶ月前）

湯田中渋温泉郷・志賀高原クチコミ：2件

「九番湯天下霊泉渋大湯」は，渋温泉に九つある外湯（共同浴場）のうち，唯一，渋温泉の宿泊客でなくても利用できる施設です。渋温泉は，長野電鉄の湯田中駅から約1.8km離れており，湯田中駅からスノーモンキーパークに行く長電バスの利用が便利。2025年10月10日(金)，湯田中駅12:30発，渋温泉13:34発のバスで，湯田中駅から往復しました（所要4分，片道250円）。5つ目の停留所です。

大湯の入浴券(800円)は，渋大湯周辺の『渋温泉いかり屋旅館』『歴史の宿金具屋』『ひしや寅蔵』『一乃湯果亭』『渋温泉湯本旅館』『洗心館松屋』の各旅館で購入すると，そのまま鍵を開けてもらえます。訪問時（三連休前日の金曜日），日中のせいか温泉街にはほとんど人通りがなく，渋大湯も貸切状態で使えました。

現地に掲示されていた温泉分析書によると，泉質は，ナトリウム・カルシウム－硫酸塩・塩化物温泉（低張性弱酸性高温泉）。湯田中温泉の大湯（弱アルカリ性）とは異なり，弱酸性。訪問時，お湯はやや白っぽく濁りがあり，鉄臭はあまり感じませんでした。湯温はさほど熱くはなく，ゆっくりと入浴が楽しる適温でした。

渋大湯の斜向かいにある『歴史の宿金具屋旅館』の「斉月楼」は国の登録有形文化財。映画『千と千尋の神隠し』の「湯屋」の参考資料とされた建物です。
以下，文化庁『国指定文化財等データベース』の解説文から引用。
『湯田中・渋温泉の旅館建築。木造４階建，入母屋造，鉄板葺。昭和８年起工，同11年竣工で，内部は主として客室とする。外観・内装ともに数寄屋風の様々な意匠をちりばめ，細部も細かく造り分け，非日常的な空間を現出する，温泉旅館建築の好例である。』（引用終わり）