日本最大級の揚水発電所の下池となるダム、ダム堤体のダム湖側は「アスファルトフェーシング」されています
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- 旅行時期:2023/11(約1年前)
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by kasakayu6149さん(男性)
朝来・生野 クチコミ:13件
多々良木ダムは1974年(昭和49年)竣工のロックフィルダム
ロックフィルダムは文字通り堤体にロック(岩)を積み上げて作られますが、全て岩だと隙間から水が漏れてしまいます。そこでコア部(中心部)は水を通しにくい粘土質の土を用います。それが流失しない様に外側に砂利を積み更に外側に岩を積む訳です。
ところが多々良木ダム周辺にはコア材に用いる粘土質の土が入手しにくいため、ダム湖側をアスファルトで覆って防水する「アスファルトフェーシングダム」となっています。
「多々良木ダム」によって形成されたダム湖は特に名前はありません。
多々良木ダムは関西電力のダムですが多々良木ダムを下池、黒川ダムを上池として揚水発電を行っています。
多々良木ダムと黒川ダムは標高差が約400m弱あり、深夜の余剰電力を利用して下池の水を上池に汲み上げて置き、日中のピーク時に水力発電を行い電力不足を補います。電気のエネルギーを水の位置エネルギーに変換して貯めておく訳です。
奥多々良木発電所は日本で二位の規模を誇る揚水発電所となっています。
下池の多々良木ダムは日本海へ、上池の黒川ダムは瀬戸内海へ注ぐ珍しい揚水発電所となっています。竣工が1974年(昭和49年)と比較的古いので成しえたのでしょうが、現在だと水利権や生態系保護などの観点から分水嶺を超える揚水ダムは建設が難しいかもしれません。
尚、ダムカードはダム直下にある「あさご芸術の森美術館」で配布しています
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- マイカー訪問での評価
- 景観:
- 4.0
- 周囲の山々が美しい
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 平日訪問での評価
クチコミ投稿日:2024/02/24
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