建築年代が江戸時代中期と推測される名主を務めていた上級農家の住居です!
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- 旅行時期:2023/07(約2年前)
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by hiroさん(男性)
富岡・甘楽 クチコミ:3件
『松井家住宅』は、江戸時代の上野国・小幡藩(現:群馬県甘楽町エリア)において名主を務めていた上級農家とされる旧・松井家の住居であり、この地域における代表的な格式のある農家建築造りの様式から建築年代が江戸時代中期(18世紀から19世紀初頭)と推測されています。
1991年(平成3年)になると甘楽町小幡にある当時の「甘楽町物産センター」(現:「道の駅 甘楽」)敷地内に甘楽町小川から移築・復元され、現在では「道の駅 甘楽」において古建築の休憩施設『松井家住宅』として一般公開(見学無料)されています。
ちなみにこの甘楽町エリアは、「織田信長」の次男「織田信雄」が”本能寺の変”から33年後の”大坂夏の陣”で豊臣家が滅亡し元号が改められた徳川幕府・第2代将軍「徳川秀忠」の時代である1615年(元和元年)に徳川幕府から与えられた領地であり、「織田信雄」の四男「織田信良」の代には上野国・小幡藩主を務めさらに「織田信邦」の代になって小幡藩主を退いた徳川幕府・第10代将軍「徳川家治」の時代である1767年(明和4年)までの152年間にわたり「織田信長」の直系である織田家8代(織田信雄・信良・信昌・信久・信就・信右・信富・信邦)がこの地を統治してた城下町です。
また「織田信雄」が風光明媚なこの小幡に地に理想の庭園を築くため京都から茶人を招いて織田家が小幡藩邸となる地に7年の歳月とともに多額の資金を投じて完成させた複数の茶室を設けた池泉回遊式の大名庭園として2000年(平成12年)に国の名勝に指定された「楽山園」をはじめ現在も城下町の面影が残る街並みとなっています。(「楽山園」の名称については「織田信雄」が論語の”智者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ”から命名したと伝えられています。)
そのほか甘楽町における城下町の面影が残る街並みについては、甘楽町エリアの史跡・遺構などの名所をめぐる道のり(約7.7キロメートル)が『松井家住宅』のある「道の駅 甘楽」を起点および終点となる「織田宗家ゆかりの城下町小幡を訪ねる道」として「ウォーキング 新日本歩く道紀行1000の道」における”文化のみち”に認定されています。
『松井家住宅』のある「道の駅 甘楽」は、上信越自動車道・富岡インターチェンジから自動車で10分程度(約3.6キロメートル)となる県道46号(富岡神流線)沿いに位置する食事処および地元の農産物・特産品などの販売コーナーとあわせて甘楽町観光案内所があるコンパクトな施設ですが、車中泊が可能な駐車スペースおよび電気自動車(EV)用充電スタンドが完備されています。
今回は、自動車を利用して上信越自動車道・富岡インターチェンジから初めて甘楽町小幡エリアを訪れて観光スポットのひとつである「こんにゃくパーク」に立ち寄ってから県道197号を自動車で通り、「織田宗家ゆかりの城下町小幡を訪ねる道」の見どころのひとつである「養蚕農家群の街並み」を車窓から眺め歴史を感じながら「道の駅 甘楽」に立ち寄り『松井家住宅』を見学しました。
木造平屋建ての『松井家住宅』建物外観は、屋根部分が寄棟造りの茅葺き仕上げ(現在は金属葺き仕上げに改修済です)、外壁部分が真壁造りで柱型および梁型の構造体の木材を現しとする土壁に白漆喰を施す仕上げとなっています。
『松井家住宅』建物内部については、天井板を設けずに屋根の小屋組が現しの外壁上部開口部分からの換気および採光を取り込むことができる空間で構成されており、間取りについても床面積の3分の2程度を占める床板貼りスペースの建物奥に上級農家として格式を感じさせる床の間が設けられ建物中央部分に囲炉裏が設置された間仕切りのない座敷が広がり、床の間の脇となる建物隅の一画を独立性の高い間仕切りで囲われた寝室となる部屋が設けられています。
さらに床面積の3分の1程度を占める土間スペースに作業場および台所となる水廻りのほかに馬屋を設置した構成となっています。
『松井家住宅』内には、住居として生活していたころの道具類なども残されており昔の生活の様子などを想像しながら建物を見て廻り楽しむことができました。
機会があれば、また甘楽町に立ち寄り『松井家住宅』のほか「織田宗家ゆかりの城下町小幡を訪ねる道」などを街歩きをして廻りたいと感じる魅力的なエリアです・・・
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 4.0
- 上信越自動車道・富岡インターチェンジから自動車で10分程度(約3.6キロメートル)の”道の駅 甘楽”敷地内にある休憩施設です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 建物内部を見学するのは自分のみでした。
- バリアフリー:
- 3.5
- 古建築なので入口敷居は段差になっています。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 江戸時代の建物とともに住居として生活していたころの道具類なども残されています。
クチコミ投稿日:2023/09/23
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