それぞれが熱い思いを胸に抱き、日本の未来を見つめている若き薩摩藩士の像です。
- 3.5
- 旅行時期:2023/01(約3年前)
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by Lily-junjunさん(男性)
鹿児島市 クチコミ:17件
鹿児島空港から空港バスに乗り、交通の要である鹿児島中央駅へ向かいました。空港バスが到着したのは、鹿児島中央駅の東口から道路一つ隔てた鹿児島中央ターミナルビルです。若き薩摩の群像は、鹿児島中央駅の東口の駅前広場に高々とそびえ立っています。鹿児島中央ターミナルビルから鹿児島中央駅東口へ通じる地下通路を使い向かいます。
若き薩摩の群像は、昭和57年(1982年)に50万人都市達成を記念して建立されたもので、高さが12.1m(台座9.49m)もあり下から見上げるといった感じです。制作者は大久保利通像も造った彫刻家で日本芸術院会員の中村晋也です。像の下に説明のプレートがあるので、どの像が誰かすぐに分かりました。若き薩摩の群像は、薩摩藩がイギリスへ派遣した留学生一行の像で、薩英戦争でヨーロッパの力を知った薩摩藩は、慶応元年(1865年)に、幕府の鎖国令を破って藩の優秀な青少年15名と使節団4名、計19名の薩摩藩遣英使節団をイギリスに派遣しました。このうち、学生として現地で学んだ15名は薩摩藩第一次英国留学生または薩摩スチューデントとも呼ばれています。留学生一行は、約2ヵ月もの船旅をし、イギリスに到着しました。ロンドン大学で学び彼らは、帰国後、外交、文教、産業等の分野で活躍し、日本の歴史を大きく転換させ、新生日本を建設する原動力となりました。使節団のメンバーについては、説明板を参考に下記に取りまとめました。彼らの試練を乗り越えた船旅や努力なしには今の日本はなかったかもしれませんね。
01_【「若き薩摩の群像」の一口メモ】
住所…〒893-0053 鹿児島県鹿児島市中央町JR鹿児島中央駅前東口広場
02_【使節団19名】
① 使節団・監督:新納久脩(34)家老・司法官 ② 使節団:寺島宗則(34)外務卿
③ 使節団五代友厚(31)大阪商工会義所初代会頭 ④ 学頭・町田久成(28)わが国初の博物館局長、元老院議官
⑤ 村橋久成(23)戊辰の役の砲隊長、サッポロビール創始者
⑥ 畠山義成(23)東京開成学校(現在の東大)初代校長
⑦ 名越時成(21)語学教師 ⑧ 鮫島尚信(21)フランス特命全権公使、外務大輔次官
⑨ 田中盛明(23)生野鉱山局長 ⑩ 中村博愛(25)オランダ公使 ⑪ 森有礼(19)初代文部大臣
⑫ 吉田清成(21)農商務大輔次官、枢密院顧問官
⑬ 市来和彦(松村淳蔵)(24)海軍中将 ⑭ 東郷愛之進(23)戊辰の役で戦死 ⑮ 町田実積(19)不明
⑯ 町田清次郎(15)不明 ⑰ 長沢鼎(14)アメリカのぶどう王
⑱ 高見弥一(31)中等学校教員(土佐人) ⑲ 通訳掘孝之(22)一行の通訳(長崎人)
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 5.0
- 鹿児島中央駅の東口の駅前広場にあり、改札を出て階段を下りれば、ほぼ正面に見えます。改札口から2~3分の距離です。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- やはり、鹿児島の中心地だけあって、観光地に比べると人がたくさんいる印象です。
- 見ごたえ:
- 3.5
- 約20近い薩摩藩士の像があり、説明のプレートもついているので、見ごたえはあります。
クチコミ投稿日:2023/09/15
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