北海道立函館美術館

山本二三展

5.0
旅行時期：2023/04（約1年前）

by 肉団子さん（男性）

函館クチコミ：81件

日本のアニメーション界を代表する美術監督・背景画家の山本二三さんの作品を見に行ってきました。

名探偵のほうではなく冒険活劇の方のコナンでは、廃墟感がスゴイ「地鳴り」、隠れ家的で子供心をくすぐった「コアブロック」、「ギガントコクピット」

作画の美しいホームズの「ギルモアの屋敷」

世界樹の迷宮からは、綺麗な作画な「セフリムの宿」、

ほたるの墓からは、「裏通り」手書きみたいな高さちがいの柵表現が秀逸。

「火炎」家が燃えている描写が上手すぎて悲惨さ、悲しいさが出てる。飛び火の表現もスゴい。

「空襲」、川面に映った空襲火災の火表現が天才的。

個人的に一番良かったのは菩提樹の「春夏秋冬」で、桜の花、紅葉の葉の表現スゴい。背景ぼかしで超胸アツ。スゴイ景観がありました。

山本氏の出身地「五島百景」では岐宿の二反(福江島)、右から見た水辺と樹木(右)の葉表現が素晴らしい。ぼかしの上に葉の緑と陽光で変色してみえる黄色表現がすごいのね！

常設展は抽象画や精神世界観作品ばかりで自分では理解不能領域。

館内は撮影禁止でした。
良い展覧会でした。