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韮山反射炉

名所・史跡

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原料や燃料の産地では無く、輸送し易い港も遠いのに此処に造られたのは理由がありました

  • 4.5
  • 旅行時期:2022/11(約3年前)
kasakayu6149さん

by kasakayu6149さん(男性)

伊豆長岡温泉 クチコミ:5件

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一つとして世界遺産登録されています。同時に多くの遺構が登録されましたが、大半の施設が当時の石炭産業の主戦場であった北九州にあるそうで、ある意味「飛び地」の様な登録地となっています。

韮山反射炉は溶鉱炉の一種で、高温で鉄を溶かし生成します。より高温になる様に炉からの炎や熱風を曲面の炉に反射させ熱を集中できるような構造から反射炉と言います。炉の形成が特徴的なので反射炉と言う訳です。韮山反射炉は「高い煙突」が印象的ですが、実は土台付近にある反射炉が名前になる程に特徴となっています。

因みに韮山反射炉の外見的特徴である高い煙突は、燃焼効率を上げるために高く作られています。炉を効率よく高温にするためには燃料を効率よく良く燃焼させる必要がありますが、燃焼には新鮮な空気必要となります。煙突を高くすることで空気注入口と出口に気圧差が生じ、ドラフト効果でバーナー等で空気を押し込まなくとも勝手に空気が入ってくれます。高い煙突が無い日本の鍛冶屋は「ふいご」で空気を押し込んでいましたね
また映画「もののけ姫」の「たたら場」は巨大な「ふいご」を押す重労働のシーンがありました。高い煙突は、あれを無くす或いは軽減できる訳です。

北九州の様に燃料となる石炭の産地でも無く、輸送が簡単な海沿いでもない韮山に何故反射炉が造られたかの理由は此処の製造品に理由があります
韮山反射炉は江戸末期に軍事目的で作られ大砲等が製造されました。当初海が近い下田に造る予定でしたが下田は開港され外国人が出入りするため軍事機密が漏れないように海から離れた韮山に造られたそうです

しかし地の利の不利は如何ともし難く、やがて廃炉となりました。此処で取り壊さずに保存活動をした方々が素晴らしく、世界遺産登録に繋がりました
当時の反射炉で現存するものは日本には2箇所しかないそうです。

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
家族旅行
アクセス:
4.5
マイカー訪問での評価
人混みの少なさ:
3.0
世界遺産ですから
見ごたえ:
3.0
1回は見ても良いけど2回目は無いかな

クチコミ投稿日:2023/02/18

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