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王子稲荷神社

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源氏ゆかりの稲荷神社であり・徳川将軍家も崇敬していた江戸府内の稲荷神社の総本宮です!

  • 4.0
  • 旅行時期:2022/10(約3年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

王子・十条 クチコミ:6件

『王子稲荷神社』は、JR京浜東北線「王子駅」北口改札から「東十条駅」方面に向かって線路沿いに約450メートル(徒歩6分程度)のJR京浜東北線・西側エリアとなる北区岸町1丁目に鎮座する稲荷神社です。
この『王子稲荷神社』の創建については不詳とされていますが、その歴史は古く現在の荒川が暴れ川として河川流域が広かった時代の河川岸に位置していたことから岸村の地名で知られ社号も『岸稲荷』と呼ばれており、社伝によると平安時代末期に河内国(現:大阪府の一部)を拠点としていた武家の棟梁・河内源氏の2代目「源 頼義」が陸奥国(現:福島県、宮城県、岩手県、青森県)の豪族「安倍頼時」一族が起こした反乱を朝廷の命により陸奥守(国司)として陸奥国を平定するまでの1051年(永承6年)から1062年(康平5年)の12年間におよぶ戦乱「前九年の役」の折に『岸稲荷』を信仰し「関東稲荷総司」と崇めたと伝えられています。
また1180年(治承4年)には、のちの鎌倉幕府・初代将軍となる「源 頼朝」の祖先にあたる「源 頼義」の子供であり「八幡太郎」の愛称でも知られる「源 義家」の鎧(腹巻)および薙刀などを奉納したとも伝えられており源氏ゆかりの稲荷神社ともなっています。
さらに平安時代から室町時代にわたり岸村を拠点としていた豪族「豊島氏」一族により、鎌倉時代末期の1322年(元亨2年)に紀伊国(現:和歌山県)の熊野三社から「王子大神」を勧請して「若一王子宮」として現在の「王子神社」に祀ったことから、地名が岸村から王子村に改められ『岸稲荷』についても『王子稲荷』と呼ばれるようになっています。
江戸時代になると徳川将軍家からも代々にわたり『王子稲荷』が厚く崇敬されており、江戸府内の稲荷神社の総本宮として徳川将軍家の祈願所に定められたほか第3代将軍「徳川家光」が1634年(寛永11年)に社殿を造営したほか、第5代将軍「徳川綱吉」も1703年(元禄16年)に社殿を造営、さらに第10代将軍「徳川家治」が1782年(天明2年)に社殿の修繕を実施しており、現在の社殿については1820年(文政3年)に第11代将軍「徳川家斉」が造営しています。
そのほか民話「王子の狐火」および落語の演目「王子の狐」にも登場する稲荷神社であり、浮世絵師「歌川広重」による「名所江戸百景」の中で「王子稲荷乃社」および民話「王子の狐火」を題材とした「王子装束ゑの木 大晦日の狐火」を描いているほかにも『王子稲荷』にまつわる浮世絵が複数あり、江戸時代に編纂された「新編武蔵風土記稿」などの地誌においても『王子稲荷』が記載されるなど江戸庶民からも厚い信仰を集めていたことが伺えます。
ちなみに江戸時代中期までは、「関東稲荷総司」における関東を現在とは異なり陸奥国までを含む東日本全体の稲荷総本社とする解釈のもと「東国三十三国稲荷総司」と伝承されており『王子稲荷』境内に「東国三十三国」と記した扁額および幟などが掲げられていたとされていますが、第11代将軍「徳川家斉」の時代に幕政改革(寛政の改革)により「東国三十三国稲荷総司」から「関東八州稲荷総司」に改められています。
今回は、「王子」エリアを訪れる機会があり少し時間に余裕があったので「王子」周辺を散策しながら平日の午後に初めて『王子稲荷神社』に立ち寄りましたが、『王子稲荷神社』に近づくにつれて境内から子供たちの元気のよい声が響きわたり表参道の出入口となる「神門(薬医門形式)」前には沢山の自転車が止まっていました。
よく見ると『王子稲荷神社』境内に附属幼稚園が併設されていて「神門」のある道路沿いの境内一画が幼稚園の園庭として利用されており、『王子稲荷神社』に立ち寄った時間帯がちょうど子供たちのお迎え時間になっていたことを知りました。
「神門」は幼稚園の出入口を兼ねており、幼稚園が開園している平日の参拝者は「社殿」脇の参道からの参拝となります。
『王子稲荷神社』境内は、武蔵野台地の崖線部分に位置するため高低差があり、表参道「神門」のある境内東側道路から境内南側沿いの道路(王子稲荷の坂)を上り脇参道からコンパクトな境内に入ると直ぐに鮮やかな彩色を用いて建物各所にさまざまな彫刻が施された権現造りの社殿が目を引く稲荷神社です。
機会があれば、休日に「神門」から表参道を通り参拝したり、1993年(平成5年)から開催されている民話「王子の狐火」を再現したイベント「王子狐の行列」が開催される大晦日に『王子稲荷神社』を参拝しに立ち寄ってみたいと思います・・・

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
JR京浜東北線・王子駅の北口改札から徒歩6分程度です。
人混みの少なさ:
4.0
平日の午後に参拝しましたが、境内に数名の方がいる程度でした。
バリアフリー:
2.5
武蔵野台地の崖線部分に位置するため境内に高低差があります。

クチコミ投稿日:2023/02/18

いいね!:4

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