野菜も焼くだけ，煮ることのない関西風すき焼き

4.0
旅行時期：2022/11（約3年前）

心斎橋・淀屋橋クチコミ：8件

ミナミですき焼きといえば「はり重」が有名ですが，はり重のすき焼きは最初から割下で煮込む牛鍋風。関西でも関東風の牛鍋の店が増えましたが，やっぱりお肉は焼かなきゃね，という向きには，こちら「北むら」がおすすめです。東京でも「岡半本店」のように，醤油と砂糖で焼いてくれるお店もあります。京都の「モリタ屋」や「三嶋亭」は割下は使うけれども，一応焼くすき焼きです。

なかなか予約が取れなくて，今回も17時から18時半までの予約。しかし，一階の趣のある個室（座敷）に案内してくださいました。北むらのHPに写真が載っている和室です。北むらのすき焼きは，砂糖とみりんと醤油で焼きます。割下は使いません。肉だけでなく，野菜（ネギ，玉ねぎ，春菊）も豆腐もシラタキも同様に焼きます。汁の中で煮込まれることはありません。

最後まで調理はすべて仲居さんがしてくれます。客は見て食べるだけ。比較的分厚く切られたとろけるような牛肉，野菜，牛肉，野菜，牛肉，野菜，牛肉と四巡。焼いた淡路産玉ねぎがこれまた甘くて旨い。最初から酒は飲まず，山形産つや姫のご飯とともに，体力系公務員の友人と二人でお櫃を二つ，空にしました。もちろん最後は玉子かけご飯。

仲居さんのサービスのタイミングも絶妙です。ずっと付きっきりなわけではなく，適度に席を外してくれます。千円ぽっちの心付けでは少なかったかな。でも店主からお礼の言葉もいただきました。お勘定は，すき焼き(@11,011)×2，玉子の追加(@121)×1，ウーロン茶(@701.8)×3で，総額 24,248円でした（10%のサービス料込）。肉の追加は1枚からOKだそうです。