「北の国から」の始まりの駅は廃駅の危機

4.0
旅行時期：2020/07（約5年前）

by ぱくにくさん（男性）

富良野クチコミ：24件

富良野駅の一つ南側にある駅。

個の駅が有名になったのは、ドラマ「北の国から」。

第一話で、東京から富良野に移り住んだ黒板五郎一家が、この駅で列車から降り立ち、麓郷に向かっているのです。本当の地理でも、麓郷からの道を降りてくると布部駅前です。

駅には「北の国から」の当時の撮影風景の展示もあります。

・・・が。

大雨による線路の損壊が復旧できず、東鹿追－新得駅間がバス路線に暫定転換。その復旧の見込みが立たぬまま、富良野－新得間のバス路線転換がＪＲ北海道と地元自治体の間で２０２２年１月に合意されています。

そうなると、この駅も鉄道駅としては廃駅です。まぁ、「北の国から」に関係する遺構やバス停としては残されるかもしれませんが。

ドラマの時期（１９８１年）は日本が必死で上を向いて敗戦から立ち直り、世界に冠たる国に駆け上がる勢いがあった頃。今はそこに胡坐をかいた結果没落途上まっしぐら。良野－帯広を結ぶ路線すら壊れたら直せず、維持できないのが今の日本です。

失われた３０年と、その反省もせずに国を成長させる気もない政治。
そんな問題を思ってしまった、布部駅の訪問でした。