クルーズ船の気分で本格フレンチが楽しめる日本を代表する名店
- 4.5
- 旅行時期:2022/09(約3年前)
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by TOSHIさん(男性)
横浜 クチコミ:49件
ホテルのメインダイニングは上階にあることが多いのですが、ここは、かつてのクルーズ客船「ノルマンディ」号をモチーフとしているため、客船のダイニングから(停泊中の)横浜港を眺めながら食事を楽しんでいる雰囲気を味わえるよう、敢えて5階に設置しているというこだわりようです。高齢の母のリクエストでの初入店でしたが、氷川丸が眼の前という窓側の最高の席を用意してくださっていました。台風接近であいにくの雨でしたが、晴れていれば素晴らしいパノラマが出迎えてくれたことでしょう。
まずはアミューズ。チーズを練り込んだ生地のシュー。小さいながらも豊かな香りがして、これからのフルコースに期待が高まるもので、ロゼワイン ブティノ マル・ベックの柔らかなベリー系のアロマや柑橘系の口当たりとも相性が良いものでした。
続くオードブルは、サーモン瞬間燻製のタルタル エキゾチックフルーツとフヌイユのサラダ添え。瞬間燻製は調理法のイメージが湧きませんが、とにかく旨味が際立ったサーモンでした。そしてフユイユとは茴香(ウイキョウ)のことだそうで、漢方薬のイメージがあるもののクセのない味でしたので、ハワイではリリコイとして親しまれているパッションフルーツの他、ハーブとしてポピュラーなディル、さらにはバルサミコ酢などのソースの邪魔をしないものでした。
パンが硬軟2種供された後のスープはガスパチョとクールジェットのムース。上層が完熟トマトの冷製スープ(ガスパチョ)で下層がクールジェット(ズッキーニのイタリア語だそうです)の冷製スープ。それがカクテルグラスで美しく登場。かき混ぜていただくと、ズッキーニの青味がトマトの甘味とマリアージュして見事な一品となっていました。
シェフスタイルの魚料理は真鯛のポワレ。皮目の絶妙な焼き方や身のふんわりとした仕上げ方にシェフの実力と自信が垣間見える最高の逸品でした。焦がしバターのソースも実に旨いものでした。
肉料理は牛フィレ肉のグリルマデラソース 温野菜添え。芳醇な香りのマデラ酒で作ったソースは絶品でしたが、肉は普通でしょうか。ブランド牛でないにしても国産和牛程度ではあると思うのですが、先日嬉野で食した佐賀牛とつい比較してしまうので、やや期待外れでした。
デザートは赤肉メロンソーダ。ワイングラスに注がれたシュワシュワのメロンソーダの上に生クリームが乗ったものですが、これまたかき混ぜると見事な味わいに。ただ、グラスに屹立した大ぶりの赤肉メロンはフォークでもスプーンでもけっこう食べづらかったです・・・。
食後のコーヒーはおかわりもいただけて満足。ただ、家内の紅茶に添えられた紅茶用ミルクが温められていなかったことだけがやや残念でした。
これだけの内容で11,385円のランチ。決して安くはありませんが、ザ・ヨコハマのロケーションとハイレベルのおもてなしが自然にできるスタッフを考えれば妥当なのでしょう。動くガンダムも見られたし(笑)
母は大いに気に入り、来年の敬老の日も此処にしよう!と喜んでおりました。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 一人当たり予算:
- 10,000円以上
- 利用形態:
- ランチ
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- サービス:
- 5.0
- 雰囲気:
- 4.5
- 料理・味:
- 4.5
- 観光客向け度:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/09/19
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