なくてはならない二大北寄貝産地を結ぶ手堅い中距離航路
- 3.0
- 旅行時期:2022/09(約3年前)
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by 織田グレイシー道さん(男性)
八戸 クチコミ:5件
三沢航空祭がコロナ禍で沈黙の二年を破って開催されるにあたり、コスパに優れる八戸航路を使う事にした。
丘珠~三沢航路を使うのが手っ取り早かったが、如何せん航空機は運賃が高く宿も確保しなければならない。
その点でフェリーだと船中泊が利き、経済的だったわけだ。
かといって三沢は八戸の隣町同然のためわざわざ車を積載する必要もなく、苫小牧フェリーターミナルの最大料金500円の有料駐車場に預けるに限る。
二等船室は片道5600円で、航空機の片道2万5000円に比べたらいかに安いか説明するまでもない。
実際に乗船してみると中距離航路と割り切った合理的な船内設備で食堂がなく、レンジと給湯設備がやけに充実した半ば自炊専用然としてコンビニ的な設備だった。
この航路を利用する場合は、乗船前にコンビニで弁当やカップ麺を調達しておいた方が良い、ただし八戸/苫小牧西フェリーターミナル付近にコンビニの類が一切ないので駅前で食料を買ってかないと船内の割高な自動販売機に頼らざるを得ず泣きを見ます。
それと展望浴場こそあるが、湯舟はさておき脱衣場の狭さたるや閉口するものがあり混雑すると脱衣が困難で鬱陶しくて落ち着いて入浴できる有様ではなかった。
あとコインランドリーがないので、ライダーの類は乗船前に汚れ物を洗濯しておく必要がある。
安い筈だった二等船室は頭の部分のみパーテーションで仕切られてるがいかんせん40センチ程で狭く、向かいのオヤジが爆睡する世にも穢い咳き込み音が喧しくて正直言って2000円追加してB寝台にしとけば良かったと後悔したほどだ。
あと仕方のない話ではあるが、中距離航路ゆえ夜中の航海で景色が殆ど堪能できないのが惜しい。いってみれば「ただ寝るだけ」のビジホのようなもので高速バスとさして変わりない風情に欠ける合理的な移動手段だった。
船は9千トンで津軽海峡フェリーより若干排水量があるが、こと船内設備に限って言えば旅客優先主義の津軽海峡フェリーよりも簡素で興醒感が禁じ得なかった。
いっそ函館まで走って「ブルーマーメイド」や「はやぶさ」にでも乗った方が愉しかったような気もしたが、道央と北東北をダイレクトに結ぶ移動手段として見ればある意味妥当だったのかも知れない。
誠に申し訳ない話ではあるが、新しい割に自炊以外の船内設備全般の設計思想に難があり正直言って船旅としては実に面白みのない航路であった。
- 施設の満足度
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3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- あずましくない二等船室より二等寝台Bにすべき
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- イベント時には割と混んでいる
- 乗り場へのアクセス:
- 2.0
- なにしろ市街地から遠く、連絡バスの接続も悪い
- 車窓:
- 3.0
- 基本夜中運航のため入港時以外に殆ど展望が望めない
クチコミ投稿日:2022/09/18
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