面白い工夫のある、茅葺き屋根の民家です。
- 5.0
- 旅行時期:2022/05(約3年前)
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by hijunoさん(非公開)
川西・猪名川 クチコミ:20件
美術商であった冨田熊作が昭和7年から3年の歳月をかけて建てた民家です。冨田熊作は猪名川町の出身です。外国からの接待する目的もあり、敷地内の建物や設備にも最新の物を使い、近代的な造りでありつつ、豪農の民家を模して造られた風情のある民家です。
木材なども全国から質の良いものを集めて、一つ一つを大切に造られた家です。
富田熊作はスイスの資産家のバウワーの美術収集に寄与した人物です。本来裕福だった冨田家は強盗などに襲われるなどして衰退し、冨田熊作は12歳で働くことになり、英語や会計を独学でも勉強し、世界的な古美術商を扱う山中商会では25歳からはロンドン支店を任され、明治36年にはロンドン支店長にも就任しています。
裕福であった冨田家の再興が願いで、この静思館でも馬に乗ったまま門をくぐることができた生家をこの猪名川町に造りたかったそうです。
冨田熊作の美術に対してのセンスがあちこちに光っている民家ですが、暖房施設や水洗トイレの設備、冷蔵庫の役割施設、客人を喜ばせるための滝など、面白い工夫があちこちにありました。
スタッフの方が丁寧に説明をしてくださいました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2022/08/26
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