神様も時代に翻弄されます。
- 4.0
- 旅行時期:2022/05(約4年前)
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by 旅好者さん(男性)
臼杵・津久見 クチコミ:61件
臼杵八坂神社は、旧臼杵藩主稲葉家下屋敷前の通りの突き当たりにありました。創建は972年(天延元年)と伝わっています。その場所は、奥州磐前郡(現在の福島県いわき市)の鶴ヶ峰というところだったそうです。後三年の役(1083年(永保3年)~1087年(寛治元年))の戦乱を避けるため、船により安芸国尾道を経由して、臼杵庄洲崎岩ケ鼻に着き、神ノ木原に鎮座されたのだそうです。1097年(承徳元年)のことだそうですが、当時としては信じがたいほどの大旅行?だったと思います。その後は臼杵の総鎮守と平穏な時を過ごしますが、1578年(天正6年)に大友宗麟がキリスト教に帰依すると、社寺焼討の難を逃れるため、見星寺裏の岩窟、海添の岩窟、津久見の八戸と移り、最後は日向の飫肥に仮住まい(一応は遷座)となったそうです。1593年(文禄2年)に臼杵城主となった太田一吉が現在地に社殿を建て、仮住まいから御遷座頂いたとのことです。人の都合で時代の波に翻弄された神様も多いとは思いますが、臼杵八坂神社の神様はその代表だと思いますね。なお、八坂神社ですから主祭神は健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/08/19
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