老舗の練り物は格別に違いました！　～　尼崎枡千

4.0
旅行時期：2022/05（約4年前）

尼崎クチコミ：5件

尼崎中央商店街の中程に店構えからして”この地で老舗の蒲鉾屋です！”と自慢気な「尼崎枡千」は江戸時代の末期、安政の創業というから驚きです！。

安政と言えば黒船来航の折、日米和親条約締結や京の大火や各地の震災、幕府崩壊の引きが目に成った安政の大獄や桜門外の変などく暗黒の世相へと入り込んだ頃～、尼崎ご城下町では枡千が蒲鉾屋として店を始めた時なんですね。
通りでここの親父の面構えが頑固そうに見えたのも老舗ならではかも知れません…。

硝子越しにオープンキッチンを見せるのは自信の表れで、揚げ立てたてんぷらを金籠のまま並べてどうぞ！１個￥１７０です！とは庶民の町、尼崎の物価から思えば到底許されない価格設定ですが、１６０年余りも代々引き継がれて来たことは地元から支持されてきたわけですね。

精悍な面構えの親父は箸を１本だけもって、注文されたてんぷらを串刺しの如く袋に入れていく素早い技は熟練です。
そして、一瞬にして金額を告げてしまう～、丁寧に包装紙来るんではいどうぞ！で終わってしまう、おばちゃん達はじっと見てるだけ～？。

親父一人が商品を作って、店頭に立って、接客もして、会計もして、包装もして、おばちゃん達は何をしてるのですかと問いかけたく成りますが？。

確かにここのてんぷらは食感もふわふわで味も良くて香ばしい！、百貨店の銘店にも負けない味です。
だから１個￥１７０でも売れるのが納得です、また、買いに行きます。