50年前に作られた元急行型車両による土休日だけの特急電車
- 5.0
- 旅行時期:2022/03(約4年前)
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by おけいはんさん(男性)
日光 クチコミ:2件
浅草~東武日光、浅草→新栃木、春日部→浅草間を、2022年3月まで、土休日のみ運行されていた特急電車。浅草駅10時38分発「きりふり281号」(東武日光行)、東武日光駅14時0分発「きりふり284号」(浅草行)の1往復と、春日部駅9時16分発「きりふり82号」(浅草行)、浅草駅16時39分発「きりふり283号」(新栃木行)が運行され、いずれも特急スペーシアやリバティなどの補完する特急列車でした。停車駅は、とうきょうスカイツリー・北千住・春日部・栃木・新栃木・新鹿沼・下今市で春日部発の82号のみ曳舟にも停車。281号は下今市で鬼怒川線方面の列車と接続していました。
車両は、50年前に製造された急行型車両1800系を改造した350形で、車体はスペーシアと同じジャスミンホワイトを基調としたパープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジの帯を巻いたものでしたが、車内座席は全てリクライニング機能がない回転クロスシートではあるもののフットレストを備え、背面に折り畳み式テーブルと窓の下に細長いテーブルが折り込まれていたもので、昭和を感じさせる一世代前の仕様でした。このためスペーシアやリバティよりもサービス差があるため、特急料金が200~400円程度安く設定されており、比較的空いていたのでお得な列車とも言えました。
東武鉄道の伊勢崎線系統、日光線系は、1953年以来長らく、旧国鉄のように急行列車は有料急行として専用車で運行されていました。2006年3月のダイヤ改正で、急行列車が特急列車に格上げされ、伊勢崎線および日光線系統の急行「きりふり」「ゆのさと」(浅草~鬼怒川温泉)「しもつけ」(浅草~東武宇都宮間)も編入、「ゆのさと」は臨時列車となり、「きりふり」と「しもつけ」は本数を減らしながらも定期運行されていました。2020年6月のダイヤ改正で「しもつけ」が廃止となり、「きりふり」も土休日のみの運転となり、レアな特急となっていました。2022年3月のダイヤ改正で、車両の老朽化による350型の定期運用の終了とともに、特急「きりふり」は惜しまれつつ廃止されました。
- 施設の満足度
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5.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 古い車両が使用されているため、他の特急よりも特急料金が格安
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
- 車窓:
- 5.0
クチコミ投稿日:2022/03/08
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