戦後のレトロ感やディ―プ感にアジアンチックな風　～　栄町市場商店街

4.0
旅行時期：2021/12（約4年前）

那覇クチコミ：82件

ゆいレール安里駅下車、東側一帯に広がる昔ながらの商店街が「栄町市場」と呼ばれるところ～、戦後の復興に願いを込めて栄える町の市場として永年市民の台所を支えて来た栄町市場商店街は市内に残る数少ない昭和の景観を色濃く残すスポットかも知れません。

一般的な入口は南口からですが、今回は大道通りから歩いて来たので北口から潜入します。
まず飛び込んでくる景観がまさにアジアンチックな雰囲気を醸し出した路地が好い！～、観るからに狭くて薄暗いディープな演出感が凄いです？、アジアのバンコクなどの路地や裏通りなど全く同じです。

既に牧志公設市場界隈のかりゆし通りやちょうちん通りにちとせ商店街ビルなどを超越してますね…、戦後の時代から昭和３０年にかけて開業した当時の商店や家屋のバラック建てがそのまま残ってることに驚きを感じます。
学生時代に初めて沖縄に来た４０数年前にはまだまだこのような景観が農連市場などにも在りましたが、もはや県内ではもうここだけかも知れませんねね？…。

映画のセットでもなく朽ちる廃墟でもなく、実際に営業している店舗があるからこその市場なんでしょう。
近い将来に都市整備事業の一環としてのうれんプラザのように成ってしまえば終わりです…、ゆえに観ることが出来て良かったと本当に謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、明かりが灯る夜にはもっと妖艶なディ―プ感全開の町に変るのでしょうね？～。
実際はとても健全で安全な栄町市場商店街ですから勘違いをしないで下さいね。

ちょっと小耳ですが、市場が出来る前は戦前は県立第一高等女学校・女子師範学校跡地だったそうです。
その女学生と教師で組織されたのが戦中のひめゆり学徒隊として映画にも成った「ひめゆりの塔」はご覧の通り祖国の為に尽くした彼女たちに哀れみと感謝を込めて悲劇の少女達と呼ばれてます。