軽井沢と言えば、堀 辰雄の「風立ちぬ、いざ生きめやも」でしょう。
- 4.5
- 旅行時期:2004/08(約20年前)
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by jijidarumaさん(男性)
軽井沢 クチコミ:1件
2004年の夏、軽井沢の家内の友人宅を訪ねた。
2004年の春に南ドイツからオーストリアを周遊した際に、御一緒した友人の案内で、まずはドイツ好きの貴方たちには「エルツおもちゃ博物館」が良いでしょうねと。
そして石の教会、そして締めくくりに追分宿の「堀 辰雄文学記念館」を訪ねた。
堀 辰雄らしい雰囲気を残した記念館が印象に残った。
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私の高校から大学時代に読んだ文庫本(下の2冊を含め)が色あせて本箱に残っていた。
何やら線を引き、ちょっぴり書き込みもある・・・当時は藤村、白秋、犀星、牧水などの詩集も読む青春時代だった。
風立ちぬ・美しい村 堀 辰雄 作・・・岩波文庫:昭和37年8月11版
菜穂子 堀 辰雄 作・・・角川文庫:昭和38年11月17版
堀 辰雄(ほり たつお:1904年・明治37年~1953年・昭和28年は小説家。
当時の死の病と云われた肺結核を病み、軽井沢で療養することも度々あり、そこを舞台にした作品を多く残した。
軽井沢での療養中に同病の矢野綾子と知り合い、婚約するが、その翌年(1935年)、綾子は八ヶ岳山麓の富士見高原療養所で亡くなってしまう。
この長期療養中に書かれた自伝的小説が「美しい村」そして「風たちぬ」である。
「風たちぬ」は作者本人の実体験をもとに執筆された堀の代表的作品で、名作である。「序曲」「春」「風立ちぬ」「冬」「死のかげの谷」の5章から成る。
美しい自然に囲まれた高原の風景の中で、重い病に冒されている婚約者に付き添う「私」が、やがて来る愛する者の死を覚悟し、それを見つめながら2人の限られた日々を「生」を強く意識して共に生きる物語である。
作中にある「風立ちぬ、いざ生きめやも」という有名な詩句は、作品冒頭に掲げられているポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節「Le vent se leve, il faut tenter de vivre.」を堀自身が訳したもの。
「風が立った」「生きようか、いやそんなことはない」の意であるが「生きることを試みなければならない」「風が吹く……生きねばならぬ」という意志的なものと、その後に襲ってくる婚約者の死、その不安な状況を予覚したものが一体となった作品である。
(Wiki抜粋)
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- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2021/11/23
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