開かれたダムを目指す天ヶ瀬ダム　ダムサイトに案内係の方がいて、いろいろ教えてくれます

4.0
旅行時期：2021/10（約4年前）

by kasakayu6149さん（男性）

宇治クチコミ：1件

天ヶ瀬ダムは1964年（昭和39年）竣工のドーム型アーチ式コンクリートダムです。

琵琶湖から大阪湾に流れる西日本有数の大河川「淀川」を司る重要なダムです（京都府内では宇治川）
お茶で有名な宇治市にありますが、市街地からも以外に近いダムです。
平等院鳳凰堂からも数kmしか離れていない事も有りダム湖の名前は「鳳凰湖」と言います
ダム天端は日中は遊歩道として開放されていますが夜間は閉鎖されます。
日中は案内所に係員も付きダムや周辺についてお話をして頂けます。流石は開かれたダムを目指す天ケ瀬ダムです。実は「自〇」の名所だった事も有るそうで一時期は終日閉鎖されていましたが「〇殺」防止に係員を配置する事で日中の開放にこぎつけたとか・・・

滋賀県と大阪府が揉めた時には「琵琶湖の水を止めるぞ」みたいな話を冗談で聞きますが、琵琶湖北岸は降水量も多く、且つ琵琶湖は流出河川が少ないので、渇水期ならばいざ知らず、洪水期は逆に淀川に大量放流しないと琵琶湖周辺に洪水の危険があるそうです。
しかし天ヶ瀬ダムはアーチ式ダムで構造上これ以上の大きなゲートを設置出来ません。
そこでダム左岸にトンネル式放流設備を設けてダムを介さずに大規模放流できるように再開発中です。最大トンネル径は幅23m・高さ26mと完成すると導水トンネルとしては日本最大級となります