現存する唯一の飛行塔が現役で活躍

4.0
旅行時期：2021/07（約4年前）

生駒・宝山寺クチコミ：3件

近鉄奈良線・けいはんな線生駒駅から生駒ケーブル線で約15分。生駒山上にある遊園地。施設はそれぞれ有料ですが、入園料は無料です。
1929年に近鉄の前身である大阪電気鉄道が開園した歴史ある遊園地で、生駒山上は平地に比べて気温が3～5度低いとされているので、以前はかなり賑わったとのこと。大型テーマパークの開園により、同じ近鉄グループのあやめ池遊園地などと同様、閉園も検討されたようですが存続。その代わりに、それまで打数あった絶叫マシーンが廃止され、対象が子供とファミリー向けの遊戯施設が揃った遊園地になりました。
この遊園地で特筆されるのが、開園当時から存続する大型遊具「飛行塔」が現役であること。遊園地のシンボルでもある飛行塔は、戦時中も金属回収のための解体とはならず、現存するものでは日本最古。大型遊戯機械の父と言われる土井万蔵氏の設計による飛行塔は、高さ40メートル、回転部の直径20メートルあり、かつては塔が展望台を兼ねていたとのこと。四方に吊り下げられた4機の複葉飛行機がゆっくり回転しながら上昇する風景は、昭和時代にタイムスリップしたようですが、絶叫マシーンにはない趣も感じられます。